今回は「洗面所」についてお話しします。
毎日、顔を洗ったり、歯を磨いたりする洗面所。
家庭によっては、化粧をしたり、
ひげを剃る場所でもあると思います。
さらに、脱衣所や洗濯機置き場と兼用の空間になっている住宅も多いのでは。
洗面所は水を使う場所ですから、10年くらいたつと汚れや傷みが気になり始めます。
また、子どもが成長したり、親が高齢になったりして、ライフスタイルが変わってくるとそれにあわせて使い勝手をもっと良くしたい、という希望が出てきます。
洗面台の使い方
手洗いや歯磨き
まずは、「洗面所」として使う面から考えていきましょう。
洗面化粧台には、洗面台・ミラーキャビネット・吊戸棚がセットされた「ユニット型」と、間口にあわせて細かく設計(セミオーダー)できる「システムタイプ」があります。
もちろんユニット型の方が安いですが、「せっかくリフォームするのだから、自分たちが使いやすいようにシステムタイプをオーダーしたい」という方もいます。
どちらの場合でも、チェックしておきたいポイントをいくつか紹介します。
前々回のブログでキッチンについてお話ししたとき、台所の高さにふれましたが、洗面所も使う人の身長によって「使いやすい高さ」があります。
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前回のキッチンブログはこちら↓↓
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165㎝くらいの人は、80㎝(標準タイプ)が目安になります。
もしも家族が背の高い大人ばかりでしたら、
これより高い85㎝のタイプを選び、
逆に、背の低い子どもやお年寄りが多いのなら、
少し低い75㎝を選ぶとよいでしょう。
うまく高さを調整しても、水を使う場所ですからどうしても、床に水がかかってしまいます。
床には、耐水性のあるタイルやクッションフロア、耐水フローリング、コルク等を選びましょう。
また、壁にも水がはねたりして、カビやすくなります。
調湿機能や防カビ機能のある壁紙やを使うといいでしょう。
化粧や髭剃りなど
次に、化粧やひげ剃りなどを行う「化粧室」の面についてご説明します。
ポイントは、「照明」と「収納」の2つ。
一般的に洗面所の間取りは、光の入りにくいところに配置されることが多いです。
ですからライトが必需品で、しかも顔の細かい部分を見たり、化粧の色合いを見たりするので、できるだけ自然な光がいいでしょう。
照明器具のついたミラーキャビネットや、手元まで鏡が飛び出てくる機能がついた洗面台もあるので、
これなら化粧やひげ剃りがしやすいですね。
化粧室として使うと、ボトルやスプレーなど小物がたくさん並ぶようになります。
これらを使いやすく上手に収納するには、
壁の厚みを利用した壁埋め込み収納庫を作ったり、
化粧ビンが入る深さの引き出しを作ったりするといいでしょう。
また、ヘアドライヤーなどで使うコンセントがあると思いますが、
さらに、ひげ剃り器や電動歯ブラシ用のコンセントをキャビネット内に作ると収納したまま充電できて便利です。