Q:住宅金融公庫から借りれる最高限度額は?
融資額は工事費の80%以内で、全額は借りられません。
バリアフリーなどを除く一般リフォームローンの場合、限度額にあたる「基本融資額」は530万円(修繕や模様替えなどは240万円)です。これに、「債券加算額」210万円、住宅積立郵便貯金をしていると「郵貯加算額」100万円が上乗せできます。
Q:住宅金融公庫から借りたいが、誰でも借りれるのでしょうか?
* 融資条件は、工事完了後の住宅部分の床面積が50㎡上、マンションの場合は40㎡であること。
* 自分がお住まいになるための住宅が対象ですが、配偶者や親族の所有でもOK。年齢条件は、原則79歳未満。
* 毎月の収入が返済額の4倍以上あること。(債券積立者の場合。高年齢者向け返済特例制度の場合は5倍)
Q:公的なリフォームローンにはどんな種類がありますか?
公的ローンの代表は、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の一般リフォームローンです。
リフォームローンは、本格的な増改築などで利用できます。
住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)以外の公的機関に、年金福祉事業団があります。また、都道府県、市町村などの地方自治体でもリフォームローンを扱っています。
Q:工事費以外でかかる費用がありますか?
大がかりなリフォームの場合で敷地に余裕が無ければ、資材置き場や工事車輌用の駐車場を借りる必要があります。
仮住まいをする場合は、家賃や引越し代がかかります。また、ローンを利用するのであれば、事務手数料が必要。そのほかに、カーテンや照明、家具なども考えておきましょう。
Q:リフォームで住宅の断熱ができますか?
断熱材が入っていない箇所に断熱材を入れたり、内付けサッシをつけたりとかいくつか方法はあります。ただし、きちんとした防湿対策、通風、換気計画も必要です。
Q:リフォームで防音・遮音対策できますか?
まず窓に内窓を付けて二重サッシにしたり、防音・断熱サッシに取替えします。
壁は、ボードを二重貼りにし、二重壁を作って中空層を設けたり、遮音シートを使ったり、グラスウールを入れたり等の方法があります。
床の場合は、下地を二重床にしたり防音フローリングを用います。特にマンションで畳やカーペットの床をフローリングにするときは階下への注意が必要です。
また、プランニング時に水廻りの壁の横に収納を配置するなども、水音などを軽減するのに有効です。
オーディオルーム、ピアノ室などは特に遮音性能の高い内装材や建具の選定が必要です。
スペースがあればユニット型の防音室の設置も検討されるといいでしょう。
Q:健康に配慮した建材にはどんなものがありますか?
内装材では、天然無垢材のフローリングや建具などがあります。その他の木質建材では、
ホルムアルデヒドに関する規制があり等級はF★★~F★★★★まで。
このうちF★★★★表示の材料は制限なく使えますが、F★★★までの材料は換気の状況に応じて使用面積が制限されます。
畳では、備長炭入り、ひのきチップ入り、竹炭入りなどのものもあります。
壁材では、断熱性や調湿性に優れている、しっくい壁、けいそう土などの塗り壁材や調湿、吸着機能のあるタイル建材などがあります。
また、壁紙ではEマーク、RALマーク、ISMマークなど安全規定を満たした壁紙につけられる
マークがあり、このマークのついたものはホルムアルデヒドなどの化学物質が低レベルに
規制されています。
Q:有害な化学物質か発生しやすい部材って何ですか?
構造躯体に使われる合板、パーティクルボード、合板フローリングなどに使われる接着剤、
塗料の溶剤、ビニールクロスや合成樹脂の床材に使われる可塑材、また、木材の防腐、防蟻
の為の薬剤などが挙げられます。ただし、最近では規制も厳しくなり、化学物質を極力含まない
建材も多く開発されています。
Q:最近よく聞くシックハウス症候群って何ですか?
住宅に使われる床や壁、構造体などの住宅部材の多くには、いくつかの化学物質が使われています。
代表的なものとして”ホルムアルデヒド”、VOCと呼ばれるトルエンやキシレンなどがあります。
「シックハウス症候群」とは、新築やリフォームの際に使われたそれらの部材から化学物質が
発生することによって引き起こされる目、頭、のどなどの痛み、吐き気を伴う化学物質過敏症、
ぜん息などの症状を言います。
Q:手すりを取付けるには壁の補強が必要ですか?
手すりにかかる荷重は、その人の体重の約3倍と言われ、壁を補強しないと手すりは取付けられません。また、手すりは、伝い歩きをするところでは横型。立ち上がる動作を支える所では縦型、L型は横の部分をつかんで体を安定させ、立ち上がる時は縦の部分で体を支える、と言った特徴に応じ、場所に応じた取り付けが必要です。また、下地不要のベース材とセットになった手すりも最近はでています。
Q:高齢者に配慮して安全性を高めるポイントは?
1.トイレの扉は引き戸か外開きにする。
2.ドアのノブは扱いやすいレバー式ハンドルにする。
3.階段は、可能なら広く緩やかで踊り場付きの曲り階段がよい。
4.わずかな段差がつまずきやすい。段差を無くして平らに。
5.浴槽の形は和洋折衷型のもので、半埋め込み式がよい。
6.階段の照明は、踏み面を集中的に照らす足元灯を併用する。
7.玄関や廊下、浴室、トイレ、階段に手すりをつける。
8.車イスで廊下や出入り口を通るには、1m以上の幅が必要。
9.床材選びは慎重に。滑りにくい材料がよい。
以上のようなポイントがあります。
Q:高齢者に配慮した浴室にするには?
介護が必要になった時のことを考え、介護可能なスペース(1坪以上)を確保しておくことが望ましいでしょう。また、浴室の出入り、洗い場での立ち座り時等の為に手すりを取付けることをおすすめします。
また、内部はまたぎやすい高さの浴槽で、滑り止めのあるものにし、足先が届く大きさにします。
床も滑りにくい仕上げ材を選び、入口は段差が無く有効幅600mm以上の引き戸か折れ戸にし、外から解錠できるようにします。
お風呂は最も事故が起こりやすい場所ですから、通報設備を設置する等、安全性の高い商品を選んだほうがよいでしょう。