「建物が老朽化してきた」
「居抜き物件を改装したい」
建物が老朽化してきたら、上記のようにクリニックのリフォームを検討するかもしれません。
居抜き物件を利用して、クリニックを開業したいと考える人もいるでしょう。
この記事ではクリニックのリフォームに関するお悩みを解決するために、以下の情報を解説しています。
- クリニックをリフォームするメリットとデメリット
- クリニックをリフォームする費用相場
- 診療科目ごとのリフォームポイント
高額な費用を支払って失敗しないよう、クリニックのリフォームに関する知識を深めておきましょう。
クリニックをリフォームするメリットとデメリット
クリニックのリフォームを検討し始めたとき、新しく建てるかリフォームするかで迷う場合があります。
判断する材料として、クリニックをリフォームするメリットとデメリットをご紹介していきます。
メリット
クリニックをリフォームする最大のメリットは、開業コストを抑えられることです。
ほとんどの場合は、内装をリフォームすればいいだけなので、
開業までの準備期間も短縮できるでしょう。
医院継承であれば、患者さんとスタッフを引き継げるメリットもあります。
既に経営しているクリニックをリフォームする場合のメリットは、内装を綺麗にできることです。
老朽化したクリニックを放置すればホコリやカビが発生しやすくなります。
デメリット
クリニックをリフォームするデメリットは、
建物が老朽化している場合は補修工事が必要になることです。
しかし、リフォームの際に老朽化した部分をしっかり補修できれば、
この先も安心して建物を使用できるでしょう。
また、構造上の問題から内装レイアウトが自由に設計できない場合があります。
希望するイメージに近づけるように、設計を行う業者とのすり合わせが必要でしょう。
クリニックをリフォームする費用相場
クリニックをリフォームする費用の相場は、内装工事で坪単価40万円以上です。
さらに、医療機器やベッド、椅子などの備品代のほか、
建物の外回りもリフォームする場合は外装工事費が必要です。
クリニックの診療科目ごとのリフォームポイント
クリニックをリフォームする際は、診療科目ごとにリフォームのポイントが異なります。
- 内科
- 外科
- 眼科
- 耳鼻咽喉科
- 小児科
- 産婦人科
それぞれの診療科目のポイントをご説明します。
内科
患者さんの数が多いため、ゆとりのある待合室を設計しましょう。
診察だけでなく、健康診断も行える設備があると集客を見込めます。
インフルエンザなどに感染した患者さんを隔離するためのスペースもあるとよいでしょう。
外科
内装のレイアウトは内科とほぼ同じですが、手術をするため処置室を広く設計します。
美容外科の場合は、内装で高級感を演出すると患者さんに喜ばれるでしょう。
眼科
眼科は高齢の患者さんも多いため、転倒防止や手すりなどの安全対策が必須です。
また、診療の流れに合わせて検査、処置、診察の各コーナーを配置すると、
スタッフが動きやすく混雑時もスムーズに診療できるでしょう。
耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科には、慢性疾患の治療のために継続して通う患者さんが多いため、
待ち時間を短くする工夫が必要です。
ネプライザーを複数導入し、同時に治療できる人数を増やしましょう。
小児科
小児科は小さいお子さんが怖がらないように、明るく親しみやすい雰囲気にしましょう。
また、お子さんが転んでケガなどをしないように、安全対策もしっかり行う必要があります。
院内感染を防ぐため、おたふくや水ぼうそうなどの患者さんを隔離できる
スペースがあるとよいでしょう。
トイレには子供用の便器やベビーチェアー、乳児用のベッドも必要です。
産婦人科
分娩や手術に対応できる設計にします。
また、内診室はプライバシーが守られる空間にしましょう。
病室は、付添人が泊まれる簡易ベッドや高級感のある内装が人気です。
まとめ:患者さんに喜ばれるクリニックにリフォームしよう
安定したクリニック経営のためには、
医療の質だけでなく患者さんに喜ばれるホスピタリティが重要です。
クリニックのリフォームに詳しい業者にお願いして、目指す医療のイメージを実現させましょう。
以下では、クリニックの内装をおしゃれにする方法も解説しています。