最近、平屋建ての家が人気を集めています。
その理由は一世帯の人数の減少、
高齢化などにより部屋数があまり必要で
なくなったこと、また欧米化により一部屋に
広い空間を求める傾向などが有ります。
その為多くの住宅メーカーや
工務店などでは、平屋の注文住宅に
力を入れているところが増えています。
古くから日本では平屋住宅が主流で、
2階建て以上の複層階の住宅が
増えたのは最近です。
高度成長による団地ブームや、
バブルによる土地の値上がりなどにより
狭い空間を有効利用しようとする
発想から生まれたものでした。
当時は核家族化や個の尊重という
風潮も有り、家族一人ひとりに部屋が一つ
といった風潮が生まれました。
小さい部屋をいくつも持つことがブームとなり、
注文住宅においても部屋数の多い複層階の
住宅が増えていったのです。
しかし、近年は高齢化に伴うバリアフリーの
必要性、1世帯の人数の減少などに伴い
多くの部屋数が必要とされなくなり、
複層階の必然性が薄れてきました。
その為、余り大きくない平屋の注文住宅が
見直されてきているのです。
平屋の注文住宅のメリットは何と言っても
窓などの開口部が広くとれることです。
住宅は庭とのつながりが非常に重要なもの
ですが、開口部を多く取ることができるため、
庭との一体感がより多く感じられるメリットが
有ります。
また、階段を必要としないため収納なども
柔軟に配置が可能で、空間を有効に使用
出来る点も見逃せません。
複層階が無いことで小さい子供や
高齢者にも危険が少なく、
自由に動き回ることのできることが
できるのも特長です。
しかし、平屋住宅にもデメリットがあります。
土地の広さが複層階の住宅に比べ
必要となること、開口部が大きく数も
多いため外部からの侵入が
比較的容易になってしまうこと、
一階部分のみのため従来のような
複数の部屋を配置することが難しく、
個々のプライバシー確保には工夫が必要、
などの点です。
しかし、これらのデメリットは注文住宅を
建てる際の発想の転換でメリットにも
なりうるものです。
個々の世帯により間取りの工夫などで
自由に変更することができるのも
平屋の注文住宅の大きな特長です。
注文住宅の場合には自分の
思い通りの間取りに出来ることが
その大きなメリットです。
その為、自由な発想で使い勝手の
良い住宅を実現できる点が
最大の醍醐味です。
その面では、解放感とプライバシーの
確保、バリアフリーの確保などの
相反する条件を満たすことのできる
平屋の注文住宅が非常に人気なのです。