最新のトイレで節約できます。

毎日の暮らしの中で、誰でも必ず使う場所は「トイレ」です。
あなたの家のトイレは、何年前に作られたものですか?
トイレは、この40年ほどの間に大きく変わってきました。

まず、水洗トイレが普及したのが、1970年ころです。
日本各地で下水道の整備が進むと、それと同時に多くの家庭が
それまでの汲み取り式から「水洗式」に変えていきました。
水洗トイレでも和式か洋式かは、家庭によってそれぞれでした。

1980年代になって「温水洗浄便座」が登場すると、いっきに
洋式トイレが広まります。

この時代のトイレは、大型で角張ったデザインのものが
主流でした。
使う水の量も多く(平均13リットルくらい)、
流水口が便器の縁裏にあるので

きれいに流せない部分もあり、
縦染みができたり汚れが残ったりしました。

もしも、この時代のものをまだ使っているのでしたら、
便器全体に目に見えない細かな傷が増えていて、
どれだけ丁寧に掃除しても汚れ落ちが悪くなっているはずです。

いまどきの便座は、汚れが付きにくいように表面の凹凸を減らした
「ツルツル仕上げ」になっています。
また、汚れても簡単に落ちる「特殊コーティング」タイプもあります。
これなら、お掃除の手間も時間も洗剤の量も少なくてすみ、いつでもきれいです。

さて、話を戻して1990年代のトイレですが、この頃になると
便器も水タンクもコンパクトになって、
すっきりしたデザインが増えます。

便座も温水洗浄だけでなく、
暖房機能脱臭機能など「多機能」になっていきました。

2000年以降になるとさらに進化して、
自動フタ開閉や自動洗浄など「自動化」が進みます。

そしていちばんの違いは、
流水量や電気使用量が「省エネ」になったことです。

最新式のトイレでは、かなり少ない水(たった4リットル程)
で洗浄できます。

水の流れが渦を巻くように工夫されていて、
縦染み汚れが残りません。

電気代も、温水洗浄スイッチを押した瞬間に湯を沸かす
仕組み(瞬間式)になって、

それまでの貯湯式よりも半分ほどの
電気料ですむものがあります。

さまざまな自動化をしても、トイレ全体でかかる電気代が
旧式よりも約1/3に節約できるというケースもあります。

このように「トイレの進化」を見てくると、古いタイプの
便器を使っている場合は、

「故障していないから昔のままでいいや」と思うより、
清潔な(汚れが残らない)トイレで、
水や電気を無駄遣いしないために、

最新式に変えることを考えてもいいでしょう。

子どもからお年寄りまで、男性も女性も、
家族みんなが使いやすくて、

お掃除する人が楽に清潔を保てて、
エネルギー(水・電気)を大切にする

そんなトイレになるといいでしょう。

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