こんにちは、成竹正光です。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように
秋の彼岸になり、朝晩などだいぶ涼しくなりました。
気づけば日が暮れるのも早くなって、
今月末(9月30日)には「中秋の名月」を迎えます。
さて、そんなお月見を楽しむにはぴったりの季節ですが、
みなさん夜には、戸締まりをしっかりしてくださいね。
どんなに気をつけても、防犯対策がおろそかな家は、
泥棒にねらわれやすくなります。
今回は、家の場所ごとに防犯ポイントを紹介します。
【玄関(勝手口)】
泥棒の侵入口で意外に多いのが、
玄関や勝手口から堂々と入ってくるパターンです。
昼間に留守をする家はもちろん、
ゴミ出しや近所への買い物、犬の散歩など、
わずかの間でも泥棒にとっては、
玄関や勝手口が簡単に開けば、
そこから入るのがいちばん楽なのです。
家族が出かけるときに鍵をかけるのはもちろん、
ドアの鍵が簡単には開かないことが大切です。
具体的には、鍵をピッキング
されにくい物に変えたり、
サムターンを工具で回されない物にしましょう。
泥棒は、侵入するのに手間どったり、
時間がかかったりすることを嫌います。
「ドアが簡単に開かないから、あきらめて去っていく」
ようにしましょう。
【窓】
一戸建て住宅に空き巣が入ったとき、
いちばん多い侵入口は窓です。
窓サッシのガラスを破り、直接そこから侵入したり
手を入れてクレセントロック(窓枠にある半月形の締め金具)を
解除して入ってきます。
まずは、「ガラスが破られにくい」ようにしましょう。
ガラスに防犯フィルムを貼ったり、
二重ガラスの間に特殊シートを
はさんだ防犯ガラスに変えたりします。
泥棒被害を防ぐだけでなく、
地震でもガラスが割れにくくなって安全です。
また、鍵はクレセントロックだけでなく、
補助錠もつけて「窓が簡単には開かない」
ようにしましょう。
実は、この補助錠には「空き巣のターゲットにされない」
役割もあります。
先述したように、泥棒は侵入に手間取り時間がかかる
家は敬遠します。
誰だって、同じ危険を犯すなら、面倒な家よりもっと
楽に入れる家をねらいますよね。
窓に補助錠があるということは、
その家の防犯意識が高いことを示すのです。
同じ理由で、「窓の外側に雨戸や面格子をつける」ことも
実際に侵入しにくくする役割と、防犯意識の高さを示す役割の、
両方が果たせます。
面格子は、小さな窓こそ有効です。
「こんな狭いところから入れるの?」と思う場所から、
侵入者はやってきます。
ふだん家族が意識しないような、明かり取りの小窓には、
ぜひ面格子をつけましょう。
それも、犯人が簡単に外せないように、
取りつけネジが見えない防犯タイプにします。
【家の周り】
あなたの家の周りは、塀などで囲われていませんか。
もしも外から庭の様子がまったく見えないような、
高くてすき間のない塀があるのなら
その家は、泥棒にとてもねらわれやすくなります。
慣れた侵入者は、高さのある塀でも
さまざまな方法で簡単に乗り越えてしまいます。
そして、一度入ったら通行人や近隣から目につかないため、
安心して泥棒をします。
庭の気配がわかる柵や生け垣などにして、
「近所の目」も防犯に役立てましょう。
それでも泥棒は、カーポートや物置小屋など
家の周りにある足場を使い二階に上って、
窓やベランダなどからも侵入します。
先ほど紹介した窓対策
(防犯ガラス・多重鍵・雨戸・面格子など)は、
一階だけでなく、二階にもしっかり行いましょう。
【防犯用具】
家に「不審者を近づけない」ために、
目の届きにくいところに防犯カメラや
センサーライト(人間など動くものに反応して点く照明)などを
設置することも有効です。
また、家の周りを歩くと足音が響く防犯砂利などもあります。
いろいろ紹介しましたが、大切なことは
「すきを見せない」ことです。
「防犯意識が高い」ことをアピールすることが
泥棒の侵入を防ぐだけでなく、
ねらわれない家にもなります。
あなたの大切な家族と財産を、しっかり守りましょう。