耐震診断の必要性 鹿児島

こんにちは、成竹正光です。

今日は1月17日、阪神淡路大震災から
18年経ちました。また、東日本大震災からも、
もうすぐ2年です。

それぞれの復興を祈ると同時に、
「いざ」というとき自分や家族の身の安全を守れるか

人事ではなく自分の事として、
つね日ごろから考え用心したいですね。

いまの日本はどこにいても、
地震の心配のないところなどありません。

プレート間地震・内陸地殻内地震・
海洋プレート内地震・火山性地震など
南から北まで各地で、さまざまなタイプの
地震が起きます。

「自分の住んでいる土地は大丈夫」と過信することなく、
しっかり防災対策を立てて、用心してください。

しかし、非常持ち出し袋や転倒防止対策などの
準備を整えても肝心の家が壊れてしまっては、
それも役に立ちません。

あなたの家は、阪神淡路大震災や東日本大震災クラスの
地震にあってもちゃんと壊れずに身の安全を
守ることができますか?

ところで、あなたの家は築何年になりますか?

もしも、築32年以上になっていたら、
かなり危ないですよ。

1981年(昭和56年)に建築基準法が改正され、
そのとき耐震基準が定められました。

この基準で建てられている家の場合は、
一定の安全性が保たれ
阪神淡路大震災でも被害が比較的
少なかったそうです。

2000年(平成12年)にも基準法の改正があり、
木造住宅の柱の接合仕様について
さらに規定が加えられました。

ですから、築32年以上の家の場合は、地震に対して
倒壊などの危険度がかなり高く、
築13年以上の場合は、いちおう安心ですが、
最新の性能は満たしていない可能性がある
ということで。

この数字をひとつの目安として、
もしも最新基準でない場合
(2000年より前に建て木造住宅の場合)は、
耐震診断を受けた方がよいでしょう。

耐震診断は、もちろん私たちもご相談にのりますが、
お客様によっては
「業者の診断だと、あちこち工事が必要だと言うんじゃないの?」
と心配する方がいます。

たしかに、一部の業者では、突然訪問して
充分な説明のないまま勝手に工事をする例もあるので、
用心することは大切です。

正当な診断を受けたいと思った場合は、
市町村役場の窓口や日本建築防災協会に
相談するとよいでしょう。

地元の市町村公報誌などを注意深く読んでいると、
ときどき「無料耐震診断」などの
案内が出るので、それを頼りに窓口相談すると確実です。

耐震性を決めるには、いくつかのポイントがあります。

1,地盤  …同じように丈夫な家でも、地盤の弱いところや、
断層の上など地盤の不安定なところの住宅は、
より強固な安全性が必要です。

2,重量  …地震力は建物の重量に比例します。
重い家は注意が必要です。

3,壁   …木造住宅は主に壁が地震力を負担するため、
壁量が定められています。
また、1階と2階の外壁がそろっていた方が安定します。
ピロティーなど1階に壁のない部分があり、
2階の住宅が大きい場合はご注意を。

4,床   …床の剛性が充分でないと、壁の耐力に
影響が出ます。また、シロアリや雨もりなどで床や屋根裏が
腐食していると危険です。

5.結合部分…土台・柱・梁などの結合部分に、
一定の強度が必要です。

これらのポイントも考えながら、2000年より新しい家でも
いくつか不安要素が重なる場合は、
やはり耐震診断を受けた方が安心です。

次回は、診断結果によるリフォームの方法について、
考えていきたいと思います。

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