こんにちは、成竹正光です。
前回は、家族が使いやすいトイレのリフォームについて紹介しましたが、
今回は、お客様にとって気持ちよく使えるトイレ空間について考えてみましょう。
みなさんも、他所の家にお邪魔したとき、トイレを借りて使うことがあると思います。
そのトイレが清潔なことはもちろん、使いやすかったり心地よかったりして
小さなおもてなしの心を感じることはありませんか。
例えば、一輪挿しの花が飾ってあると心が和むし、
化粧直しができたりするととても便利です。
なんだか、その家全体の居心地がよくなります。
具体的には、次のようなしつらえを用意するのはいかがでしょうか。
トイレの壁に、鏡と小さな棚を取り付けます。
鏡で顔や髪などをチェックして直したり、小物や化粧ポーチを置くことができます。
トイレットペーパーなどの小物を置く場所に、花や写真立てなどを
飾れるスペースを作ると、家族の趣味や人柄が伝わります。
掃除道具を見えにくいように専用ボックスを作ると、
お客様が気持ちよくトイレを使えます。
ただ、これらのしつらえをあまり広くないトイレの中に、何もかも作ってしまうと
空間が狭くなって、かえって身動きがとりにくくなってしまいます。
トイレ内に小物置き場や飾り棚を作るときは、壁の厚みを利用したニッチ
(壁面を凹ませた部分)タイプにすると、出っ張らなくておしゃれです。
また、トイレまでの道のり(動線)も大切です。
お客様が、家族の使う洗面所や脱衣所などプライベートな場所を通るのは
お互いに気まずい雰囲気になってしまいます。
どうしても、それらの場所の近くを通りお客様の目に入ってしまう場合は、
カフェカーテンをのれんのように使い目隠しにするとよいでしょう。
「トイレ」というと、家族の生活に密着する場所ですが
あんがいお客様の目に触れる場所でもあります。
訪問者の多い家の場合は、「トイレは小さな応接間」と考えて
お客様に心地よく使っていただけるようなリフォームをするのもおすすめです。