こんにちは、成竹正光です。
みなさん、ゴールデンウィークはいかがでしたか。
家族そろって出かけるなど、休日をゆっくり楽しんだ人もいれば、
サービス業などの仕事で忙しかった人もいるかもしれませんね。
世の中にさまざまな仕事があるように、住宅の好みもさまざまです。
「風呂場やキッチンをリフォームしたい」と言っても、
具体的にどんなトイレやキッチンにしたいのか、ともに暮らす家族でも
ばらばらのイメージ(希望)を持っている場合があります。
今回は、リフォーム工事をするときの「イメージづくり」について考えます。
まずは、家族でリフォームしたい場所を決めます。
このとき、”新しくしたい”という漠然とした希望ではなく、具体的な不満をあげます。
例えば、キッチンがせまくて動きにくい、物がしまいきれない、高さが合わず腰が痛い。
風呂場がすぐにカビで汚れて掃除しにくい、床が冷たい、湯船がせまい、暗い。
脱衣所がせまい、物がしまいきれない、洗濯機の周りにデッドスペースがある。
リビングの内装が古い、テレビが薄型になってからインテリアの統一感がない。
寝室や子どもの部屋の換気がよくない、コンセントがたりない。など、など……。
こうして、家族みんなの不満を具体的にあげていくと、同じ不満を感じている人もいて
リフォームの優先順位がみえてきます。
また、「風呂場と脱衣所はいっしょにリフォームをしよう」とか、
「リビングや各自の部屋は、子どもの成長(進学・就職による独立や結婚)
によって使い勝手が変わるかもしれないから、もう少し様子を見てからにしよう」など、
住まいのお手入れや修繕について、長期的な計画を立てるきっかけにもなります。
リフォーム場所と内容を決めたら、どんなテイストにするか話し合います。
シンプルでスッキリした感じがいいとか、カントリー調の暖かな雰囲気にしたいとか。
できれば、そのイメージに近い写真(住宅雑誌の切り抜きなど)を持ち寄ると
家族がお互いの好みを理解しやすいでしょう。
いよいよ、業者にリフォーム工事を依頼します。
最初は、自分たちの希望(今の不満はこんな点で、新しくこうしてほしい)を
値段や工事期間などを気にせず言ってみましょう。
もしも、技術的に不可能な内容であっても、リフォームのプロならきっと
代用となるアイディアを提案するはずです。
このとき、リフォーム希望のイメージ写真(家族で持ち寄ったもの)を業者に見せると
より正確にイメージが伝わります。
例えば、風呂場の床・壁・浴槽などのパーツをカタログから選んで決めて工事したが、
仕上がったら全体の雰囲気がイメージとちがう……なんてことがあるかもしれません。
暖かい雰囲気にしようと暖色を選んだが、落ち着かない風呂場になってしまった、とか。
美容室で髪をカットするときを思い浮かべても、後・横・前髪の長さを一つ一つ答えて
切ってもらったが、全体の髪型は希望の雰囲気と全然ちがう、ということがあります。
ヘアカタログなどでイメージする写真を見せて「こんな感じのスッキリした髪型に」と
注文した方が、希望に近い髪型になりますよね。
同じようにリフォームも、パーツの選択だけでなく、全体の雰囲気を伝えながら
オーダーするとよいでしょう。
逆に、収納棚は、しまいたい物を細かく指示した方が、
スペースのむだがなく、使いやすい状態に作れます。
どんな物(タオル・洗剤など)をどのくらい(ふだん使う量・ストックする量)
収納したいのか具体的に相談しましょう。もしも、収納しきれないほど物が増えたら
ストックを減らす(買わない)とか、古い物を捨てるなど、整理する目安にもなります。
ご家族みんなが使いやすくて、好みの空間になるように、いっしょに考えて
お手伝いしたいと思っています。