床下の断熱について リフォーム鹿児島

こんにちは、成竹正光です。

前回は、住宅全体の断熱(冷気侵入と暖房熱流出の防止)のために
「窓の断熱」をする方法ご紹介しました。
今回は、「床の断熱」についてお話しします。

日本の新築住宅には「省エネルギー基準」という、断熱性能の基準があります。
今のところこの基準に強制力はありませんが、融資の優遇などのメリットがあります。
(政府は2020年までに、すべての新築建造物の断熱化を義務化する予定とのこと)
この基準は家を建てた年代によってちがいがあり、名称も変わってきています。

1979年までに建てた家(築34年以上)= 無断熱(省エネルギー基準なし)
1980年~1991年(築33年~築22年)=「旧省エネルギー基準」
1992年~1998年(築21年~築15年)=「新省エネルギー基準」
1999年以降に建てた家(築14年以下)=「次世代省エネルギー基準」

もちろん、「次世代省エネ基準」をクリアしている住宅が一番断熱性能が高く、
1980年より前に建てられた住宅は、断熱があまりされていないので寒くて(夏に暑くて)
冷暖房のためにより多くのエネルギーを消費することになります。

冬の寒さの大きな原因の一つに、「床下の冷気」があります。
たいていの場合、寒さを感じるのは足元からで、いくら部屋の空気を暖めても
足元が冷たいままだと、顔がほてるばかりで体が温まりません。

そこで、大切なことは「床の断熱性能を高める」ことです。
具体的には、床に断熱材などを入れたり、床暖房を設置することです。

まず、床の断熱材についてですが、床下に入って断熱材をはめ込む方法や
発泡タイプのものを吹き付ける方法などがあります。
両方とも、床下と同時に屋根裏にもほどこせば、
真夏に屋根から熱が伝わってくるのを防ぐことができます。

床暖房についてですが、ホットカーペットとちがってその上だけを暖めるのではなく、
放射熱(輻射熱)によって部屋全体を暖めるものです。
放射熱とは、窓越しでも太陽光を浴びると、体の芯からぽかぽかするのと同じように
(床暖房の)遠赤外線が、物質(部屋の壁や天井)に吸収されて熱エネルギーに代わり
それが部屋の中にいる人の体を温める仕組みです。

ですから、床暖房をしている部屋では、室内の温度が均一に上がります。
けっして「”床だけ”や”天井近くだけ”が暑くなって、腰のあたりが寒い」
ということはありません。

そして、最大の特徴は、ほかの暖房器具とちがって「気流が起きにくい」ことです。
ファンヒーターやエアコンは、暖かい空気を部屋の中に巡回させるので
どうしてもホコリなどが舞い上がってしまいます。
アレルギーの原因と言われる「ハウスダスト(ホコリやダニなど)」を
吸い込みやすくなってしまうので、小さなお子様や、お体の弱い方、高齢のお年寄りの
いる家庭では、ホコリがたたない床暖房が有効でしょう。

また、ファンヒーターやエアコンとのちがいにもうひとつ、乾燥しにくいことがあります。
乾燥しがちな冬に暖房器具を使うと、その部屋はさらに乾燥し、
呼吸器系の炎症(いわゆる風邪)を起こしやすくなります。
床暖房ならその心配が少ないので、お子様や高齢者にも安心でしょう。

ここまで、床暖房について紹介しましたが、
寒冷地のように寒さが厳しくない場合は、フローリングを二重張りにするだけでも
床からの冷気が減って、寒さがうすらいだという住宅もあります。

いずれの方法にしても、エネルギーを節約しながら、
寒さでヒートショックを起こさないよう、健康にお過ごしください。

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