こんにちは、成竹正光です。
3月から4月は、年度のかわり目で
子どもは進級や進学したり、大人は職場や仕事内容が変わったりするときです。
そんな生活の変化にあわせて、住宅のリフォームを考える方もいらっしゃることでしょう。
例えば「子どもたちが中学生になるから、今まで兄弟(姉妹)で一緒に使っていた部屋を
分けて二部屋にしたい」とか
「夫が単身赴任を始めるから、それまでに気になっていた家の補修工事を済ませて
妻や子どもたちだけの時間が増えても、不安なく暮らせるようにしておこう」など
ご家庭によりさまざまな事情が考えられます。
私たちリフォーム会社は、できるだけみなさんのご希望にそうように努力いたしますが、
ときには、どうしても思い通りの日程で完成しない場合があることをご理解ください。
お望みの商品(材料)がレアなものだと入手するのにお時間がかかったり、
天候不順で外装工事が進まなかったりする場合などがあります。
「子どもの入学式までに部屋を整えたい」とか、
「夫が遠隔地に行く前に修繕を終わらせたい」とか、ご希望の日程がある場合は
早めに計画を立てて、余裕のあるスケジュールを組むことが大切です。
具体的には、次のようなポイントを覚えておいてください。
【必要な期間は工事日数だけではない】
「○○のリフォームは工事期間が△日」など、目安の所要日数がありますが、
工事の前にはかならず、リフォーム内容や予算の打ち合わせを行う時間が必要です。
また、工事が終了しても、ご家族がすぐ新しい生活に入れるわけはありません。
「打ち合わせの時間」「工事の時間」「新生活を整える時間」が必要なのです。
【打ち合わせの時間】
まずは、お客様と工事業者がリフォーム内容の打ち合わせを行いますが、
実はその前に「家族同士の打ち合わせ」が大切なのです。
家族みんなが「子ども部屋を分けよう」「そうしたい」「じゃあ、業者を呼ぼう」
と言っても、ご家族それぞれの考え(希望)を確認しておかないと、
バラバラのイメージでは、打ち合わせがまったく進まなくなってしまうのです。
「私は部屋の真ん中に棚やベッドを作って、空間をいかしながら分けるのがいい」
「僕は自由に模様替えをしたいから、壁で仕切って、インテリアを好きな配置にしたい」
など、全然ちがう希望を持っている場合があります。
「屋根の修繕をしておこう」「塗り直しもしよう」と家族の意見が一致しているようでも、
「今までと同じ色でいいと思っていた」家族がいれば、
「塗り直すって、別の色にすることでしょ」と言う家族がいる場合もあります。
ときには、業者の前で家族のケンカが始まるなんてことも、聞いたことがあります。
スケジュールを順調に進めるためにも、ご家族でよく意見を交換しておきましょう。
そして、家族が別々の意見(希望)を持っているとわかれば、そのまま業者に
「私はこうしたい」「僕はこうしたい」と言ってくださってかまいません。
そのうえで、「それぞれどんなメリットやデメリットがあるか」と質問してくださったり、
「ほかにもっと良いアイディアはないか」とプロに意見を求めてください。
そのほうが、より良いリフォームができるでしょう。
また、壁紙や床材などを見本から選ぶのに迷ってしまったり、
作る棚の奥行きや段数など細かい部分をどうするか意見がまとまらなかったりして、
時間が余計にかかる場合もよくあります。
【工事の時間】
良いリフォーム計画を立てることができて、いざ工事が始まっても
天候によっては「雨降りが多くて外装の工事が進まない」とか、
「コンクリートが固まりにくい」「接着剤が安定しない」など、
予定外に時間がかかる場合があります。
あるいは、希望した壁紙や床材などがそろうのに時間がかかってしまったり。
目安の工事期間よりも時間が必要になる場合があることを、どうぞご理解ください。
【新生活を整える時間】
予定どおりにリフォーム工事が完成しても、すぐに以前のように暮らせるとは限りません。
部屋のリフォームなら、インテリアを運んだり、家電などの配線をする時間が必要です。
とくに、新しい生活(学校・職場)を始めたときは、必要になる品物も新しく増えます。
また、新しい生活のリズムに慣れなくて、疲れて整理や掃除がちっともはかどらない……
なんてこともあるかもしれません。
リフォームした部屋で、満足のいく生活をスタートさせるためには
工事の後も時間が必要だとお考えください。
【みなさんの新生活を応援します】
ご紹介したように、リフォームの完成(新生活のスタート)までには、
思いがけないことでお時間がかかるかもしれません。
しかしそれも、みなさまが後悔しないように、
ご満足いただける暮らしを長くしていただきたいと願ってのことです。
どうぞ、ともに力を合わせて、ご家族みなさんが
快適で、安全で、過ごしやすい毎日がおくれる家づくりを目指しましょう。