こんにちは、成竹正光です。
消費税が8%になって1か月ほどたちますが、家計をやりくりする皆さんはきっと
それぞれ節約や工夫をしながら過ごしている人も多いのではないでしょうか。
今回は、住宅の「節約ポイント」について考えてみたいと思います。
住宅の節約ポイントには、大きくわけて2つあります。
「電気」と「水」です。
まずは、電気について考えてみましょう。
家庭でよく使われる「電気」には、冷蔵庫や電子レンジなどの台所家電、
それぞれの部屋に設置されている照明器具やエアコン、
そして、テレビや温水便座などがあります。
これらの設備のなかで、もしもあなたが
「長年使っているから、そろそろ買い換えようか迷っている」というのなら、
節電の意味からも交換すべきタイミングかもしれませんよ。
具体的には、「エアコンを7年以上使っている」「冷蔵庫を10年以上使っている」
「洗濯機は2000年以前の製造」という場合、買い換えの検討時期です。
それぞれの家電を最新に変えると、10年前の商品よりも
エアコンは15%、冷蔵庫では70%近くもカットできるそうです。
ちなみに、「だったら消費税の増税前に買うべきだったのでは」と思うかもしれませんが
実は、家電は需給によって価格が変動しやすい商品なのです。
3月までは進学や転勤にともなう需要も重なり価格をそれほど下げなくても売れましたが、
4月以降は客の足が遠のくため、「価格を下げても販売数の落ち込みを減らしたい」と
それぞれの店でセールを考えます。
実際、エコノミストたちは「家電の購入は、増税前よりも需要が落ち込む増税後の
価格の下がるタイミングを狙ったほうが結果的に得する可能性もある」と言っています。
ここまでは、リフォームをしなくても電気使用量を節約できるものについて
紹介しましたが、トイレについては「便座の交換」を検討するタイミングで
リフォームもあわせて検討することをおすすめします。
「いま使っているトイレが狭い」とか、「古くなってあちこち修繕が必要だ」とか
「暗くて印象が悪い」など気になっていることがあれば、便座(フタや座る部分と
温水洗浄の部分。保温や温水に使う電気量にかかわる)だけを買い換えるよりも、
便器そのものを交換して、室内も明るくて清潔感があり、使い勝手がよくなるよう
リフォームしてはいかがでしょうか。タンクレスタイプの便座にすれば、
室内も広く使えるようになりますよ。
トイレの便器を新しくすることは、次に紹介する「水の節約」にもつながります。
15年以上前の便器では、流す水の量が最新式より2倍以上(ものによっては3倍)も
必要になります。つまり、最新の便座では
少ない水できれいに流せて、汚れが付きにくくなるのです。
水道使用量のトップ4は、「トイレ」「洗濯」「キッチン」「風呂場」です。
洗濯については、洗濯機を最新式に変えれば、電気使用量とともに
水道使用量も減らすことができますね。
キッチンの節水ポイントは、「食器洗い」です。手洗いから食器洗い機の使用に変えると、
家族の多い場合は水量を10分の1まで減らせる可能性があります。
もしもあなたが、「食洗機を置くならキッチンがすっきりする
ビルドインタイプ(はめ込み式)にしようかしら」とお考えなら、
キッチン全体のリフォームについても検討を始めるころかもしれません。
最後に、風呂場の節水についてですが、これはもうリフォームをして
節水に向いている形状で、保温効果の高いバスタブに変えましょう。
バスルーム全体の保温効果(熱の逃げにくい壁や、ヒヤッと冷たく感じない床など)も
快適な入浴のために効果的です。
夏場にシャワーだけを使う場合にも、節水型の蛇口やシャワーヘッドなどに交換すると
水の使用量を50%ほど減らせるものもあります。
電気と水の節約は、家計の助けになりますが、それだけでなく
エネルギーの助けにもなります。ムダを省いて、電気も水も大切に使いたいですね。