こんにちは、成竹正光です。
毎日、暑い日が続いていますね。
高温になる日は熱中症予防が呼びかけられ、野外だけでなく家の中でも
水分補給や適切な温度に調整することが求められます。
家の中で涼しく過ごすには、エアコンの使用が欠かせませんが
そもそも住宅の温度変化をおさえる家づくりも大切なのです。
具体的には、「熱の侵入」と「熱の伝導」をおさえることです。
ある調査によると、夏の昼間に冷房を使っているとき
どこからどのくらいの割合で外気熱が伝わるか、次のような結果になりました。
窓から73% 屋根から11% 壁から7% 換気口から6% 床から3%
そこで、ひとつひとつの項目について、改良方法を探していきましょう。
【窓】については、次の方法が考えられます。
・サッシの内側にもうひとつサッシを付けて[二重サッシ]にする。
(空気の層によって、熱の伝導が低くなる)
・窓ガラスに[断熱フイルム]を貼る。
(UVカットが約99%、断熱性能が約20%向上する)
・羽板の調整ができる[ルーバー雨戸]に交換する。
(雨戸を閉めていても風や光が入る)
・ひさしを付ける。
(夏の太陽は冬より高く、日射を防ぐ役目を果たす)
【屋根】については、次の方法が考えられます。
・断熱性の高い屋根材にかえる。
・遮熱塗料で塗り直す。(通常塗料よりエアコンが15%節約できる)
・屋根裏の断熱材を高気密にする。
【壁】については、次の方法が考えられます。
・サイディングを貼って、断熱する。
・壁を遮熱塗料で塗り直す。
もちろん、家族の手で簡単にできる工夫もあります。
窓のカーテンを遮熱性のものにかえる。
壁の外によしずを立てたり、窓にすだれを下げたりする。
扇風機やサーキュレーターを使って冷気を巡回させ、冷風を感じるようにする。
南側の庭や窓の近くに落葉樹を植えて、日陰をつくる。
家の「断熱」「気密」「換気」は、夏の暑さを防ぐだけでなく
冬の寒さを防ぐことにもなり、家族が健康で暮らすために大切なことです。
もしも皆さんの家で、窓や屋根や壁を補修したいとお考えでしたら
傷んだところを直すだけでなく、「断熱」「気密」「換気」についても
あわせて検討しましょう。
まだまだ暑さが続きますので、どうぞ皆さんお元気でお過ごしください。