将来に向けたリフォーム~趣味を楽しむ部屋づくりは大切~

 

秋が深まり、朝晩は肌寒い日もありますね。

忙しい毎日の生活の中で、
早め早めに準備したいと思っているのですが

日々の用事に追われて、切羽詰まってからでないと行動できないことがよくあります。
でも、人生の設計は切羽詰まってからでは
間に合わないことがあります。

例えば、シニアの人の暮らしと住居です。
非常に高齢になってしまうと、体の負担が大きくなったり、
気持ち的にも面倒になったりして、なかなか思い描いていたような
快適なシニアライフがおくれなくなってしまいます。

仕事の退職が近づいたときや、子どもたちが独立したとき
「これから自分はどう生きたいか」、そのためには「どんなふうに暮らしたいか」
いろいろ考えて、少しずつノートなどに書いてみましょう。

例えば、「趣味に力を入れて、積極的にやりたいぞ!」と思えば、
その道具や資料などを置くスペースが必要になるでしょう。
そもそも趣味が屋内で行うものなら、”趣味部屋”があった方がより快適に楽しめます。
「客間や仏間など、空いている場所でやればいい」
と思っていても、

だんだん道具が増えたり、
作業の途中で片付けるのが難しくなったりして

自分も家族も、快適に過ごせなくなってしまいます。

 

お互いに不満が募ってしまう前に、
最初から空いている部屋や空間を趣味の部屋として整えて
思い切りやりたいことに没頭して楽しんだほうがいいでしょう。

タイミング良く「独立した子どもの部屋が空いている」など、使ってない部屋があれば、そこを改造するのもいいでしょう。

半分の壁を作ったり、造り付けの棚を作ったりして、
マイ空間を区切り

「ここは趣味空間だから、いつでも使うし、散らかっていても許すように」とするのです。

また、家庭によっては「空いている部屋を工夫して、収納スペースとして活用したい」
という人もいるかもしれません。
子どもが独立して使わない荷物が増えたり、

徐々に身の回りの物を整理していきたいと思ったとき、
使い勝手の良い収納部屋があれば生活空間が広くなって、快適な生活もおくれます。

あるいは、これから歳を重ねるのに「体の老化が心配だ」とか、
地震が増えている地域だから「わが家の耐震性が心配だ」という
将来への不安を感じている中高年者もいることでしょう。

そんなときも、
本当に高齢になってしまうと対策が間に合わなかったり、

不自由なまま暮らすことで思わぬケガをして、かえって体を痛めたりすることもあります。
そうならないために、
まだ心身ともに元気なうちに準備をしましょう。

具体的には、いま思っている不安なことをリストアップしたり
家族で話し合ったりして、
具体的に家のどこを改修したいか洗い出します。

そのあとでリフォームのプロに相談してみましょう
ときには、自分たちが思っていなかった改善点を
言われるかもしれません。

専門家からみた家の傷み具合や耐震性、
地域の特性(地震が予想される地方、

台風などの災害が多い場所など)に合わせた、家の補強箇所を提案してもらいましょう。

しかし、「すべて言われたとおりに改善しなくてはいけない」とあせる必要はありません。
家族同士で「不安箇所はこんなポイントだった」と話し合い
皆で相談して、自分たちの優先順位をつければいいのです。

改装内容や予算など家庭によっては事情があり、すべて叶えられるとは限りませんから。

家族会議

その後で、プロに「自分たちの優先順位はこの順だけれど、
専門家からみた場合はどんな優先順位だろうか」と確認します。
それを総合的に考えて、家族みんなで判断して、リフォーム工事をしてもらいましょう。

なお、先ほどお話しした
趣味スペースや収納スペースを作るにしても、

家の補強リフォームをするにしても、
同時にやった方がいい工事があります。

それについては、次回お話しします。

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