こんにちは、成竹です。
最近、メディアなどで全国に広がる空き家問題が注目を集めています。
鹿児島県は、県内の空き家の活用に力を入れています。
県の統計によると、平成20年時点で県内の空家は129,900戸で、
空家率は15.3%ということです。
平成15年に比べ2.2ポイント増加ですが、この調査から8年経った
現在は高齢化や過疎が進み、さらに空き家の増加が進んでいると思われます。
なぜ空き家が増えているかというと、せっかく物件を持っていても、
●持ち主が高齢化、もしくは地元を離れていて管理が大変
●借り手を見つけたい/空き家を借りたいがどうしたらいいかわからない
といった事情で放置されてしまうからです。
空き家が増えると、防犯・防災上の問題や、地域の景観悪化につながります。
そこで、鹿児島県の各市町村では、定住促進や、空き家の有効活用・地域の活性化を目的にした
「空き家バンク」を運営しています。
「空き家バンク」とは自治体が収集した空き家物件の情報を紹介し、空き家と借り手をつなぐものです。
空き家バンクの運営目的のひとつは、県外からの移住者と県内の住宅をつなげることにあります。
たとえば、県南部南さつま市では、移住者が住宅を取得する場合、
新築住宅なら50万円、中古住宅なら30万円の補助金を支給しています。
ただし、人が住んでいない家は荒れやすく、空き家を手に入れたからといって、
手入れをせずに住めるケースはほとんどありません。
そこで、県内の自治体では空き家を紹介するだけでなく、
移住者向けにリフォームの補助金を支給しています。
前述の南さつま市では、定住を目的に県外から同市に移住してきた
移住者向けのリフォーム補助金制度があります。
30万円以上のリフォーム工事を行った場合、最大50万円を限度とする補助
対象経費の3分の2に相当する額が補助金として支給されます。
南さつま市では、市内に住宅を新築して定住する移住者に対して、
移住補助金の支給もしており、その総額はなんと100万円に上ります。
この場合、初回は40万円を交付し、残りは次年度以後4年間において
各年度ごとに15万円を交付します。
100万円あれば引っ越し費用から生活用品の取り揃えまでまかなうことができますね。
住宅を新築しなくても、空き家の活用でも住宅取得やリフォームにも補助金が出ます。
こうした補助金を活用すれば、鹿児島県への移住を考えている方にとって、
移住に関する金銭面での不安はかなり取り除かれるのではないでしょうか。