外壁を掃除すると傷がつく危険性!傷つけない対策や費用をチェック!
「外壁を掃除したいけれど、傷がつかないか心配」
「傷つけない掃除方法やどれくらいの費用がかかるか知りたい」
外壁の汚れが気になり、掃除をしたいとお考えの方の中には、
このような悩みをお持ちの方も多いでしょう。
自宅の外壁はいつもきれいにしておきたいと思うはずです。
しかし、間違った方法で外壁の掃除をしてしまうと、傷がついてしまう恐れがあります。
この記事では外壁掃除について以下のような情報を解説します。
- 外壁を掃除する際のポイント
- 外壁掃除の必要性
- 外壁を掃除する手順
- 外壁掃除にかかる費用
記事を読んでいただければ、注意点や手順、また費用などを知ることができ、
外壁掃除の失敗を避けることができるでしょう。
外壁を掃除する必要ってあるの?
外壁は屋外の土埃を受けやすく、特に交通量の多い通りに面しているお宅はすぐに汚れやすくなります。
しかし、自分たちが気にならなければ、外壁の掃除はしなくてもいいのでしょうか?
以下では、外壁を掃除しない場合にどのような問題が起こるのか解説していきましょう。
外壁を掃除しないと起こる問題
外壁を掃除しないと起こる問題は、以下の4点が挙げられます。
- 見た目の悪さ
- カビの発生
- 外壁の劣化
- 住宅の内部の腐食
まず、外壁の汚れを放置していると、住宅の外観の見た目が悪くなります。
自分や家族が帰宅する家の外観が汚いというのは、気持ちのいいものではありません。
次に、カビの発生の恐れがあります。
カビ菌は外壁に付着したゴミやチリを栄養とするので、
長期間汚れを掃除しないと、カビが発生する原因になります。
特に、カビ菌が繁殖しやすい湿度の高い地域にある住宅は注意が必要です。
汚れやカビで覆われた外壁は、劣化スピードが加速します。
外壁が劣化すると、ひび割れや雨漏りが発生してしまいます。
雨漏りが続いた場合、住宅内に湿気がこもり、
建物内部の腐食や損傷という恐ろしい事態に繋がるでしょう。
このように、外壁を掃除しないまま放置しておくと、
最終的に住宅内部にまで被害が広がることも考えられます。
そのため、外壁は定期的に掃除するようにしましょう。
外壁を掃除する時期の目安
外壁を掃除する時期の目安は、年に1~2回を定期とし、
汚れが目立つようになればその都度掃除するようにしましょう。
外壁に蓄積された汚れは簡単には落ちにくくなるため、いざ掃除しようと思っても、
必要以上に経費がかかってしまう可能性もあります。
また、外壁だけでなく住宅内部まで修理が必要となるケースもあるので、
外壁掃除は定期的に行いたいところです。
それでは、外壁を掃除する時期の目安についてさらに詳しく解説していきます。
コケやカビが発生
外壁にコケやカビが発生していたら、ブラシなどを使って掃除しましょう。
コケやカビは繁殖しやすいため、放置しておくと外壁全体が覆われてしまい、
簡単に掃除できなくなります。
そのため、庭の手入れや帰宅時などに外壁にコケやカビを発見したら、
できるだけ早めに掃除するようにしてください。
汚れが目立つ
外壁の汚れが目立つようになったら、定期的な掃除の時期でなくとも掃除しましょう。
外壁によっては、汚れが目立ちやすい素材もあります。
特に白色の外壁は汚れが目立ちやすいため、掃除する回数が増えるということを覚えておいてください。
また雨や台風などの後は外壁が汚れやすいので、きれいな水で洗い流しておきましょう。
前回のメンテナンスから1年後
普段から汚れがあれば掃除するようにしていても、
前回のメンテナンスから1年経過したら、しっかりと外壁を掃除するようにしましょう。
定期的に細かな部分の汚れもきれいに落とせば、見た目も良くなりますし、
外壁の劣化を遅らせることもできます。
外壁を掃除する費用の目安
外壁を掃除する際、専門業者に依頼すると30坪住宅の場合で12~20万円です。
ただし、使用する道具や作業の工程によって費用は異なってきますので、
作業内容は業者とよく相談しておきましょう。
自分で掃除をした場合
自分で掃除をする場合、自宅にある道具を使えば費用をかなり抑えることができます。
しかし、素人が掃除することになるので、
メリットだけでなくデメリットもいくつかあります。
メリット
費用が抑えられる
デメリット
外壁を傷つける可能性がある
どんな人に向いているか
費用をできるだけ抑えたい人
業者に掃除を依頼した場合
業者に掃除を依頼した場合、「高圧洗浄費用」に加え、
「養生費用」や「足場設置費用」などが必要となります。
そのぶん費用はかかりますが、外壁が傷つく心配もなく、安心して任せられます。
メリット
外壁が傷つかない
プロの仕上がりが期待できる
デメリット
費用がかかってしまう
どんな人に向いているか
自力では外壁掃除ができない人
外壁をできるだけ傷つけたくない人
外壁を掃除する主な方法
外壁を掃除する主な方法には、以下の4つがあります。
- ブラシで掃除
- 高圧洗浄機を使う
- 水道水
- バイオ洗浄
それぞれの掃除方法と、メリット・デメリットについて解説していきます。
ブラシで掃除する
まずは外壁にホースで水をかけ、汚れた部分をブラシでこすり落とします。
汚れが落ちにくい部分には、洗剤を使いましょう。
また、使うブラシの種類に注意してください。
外壁の素材が「モルタル」や「サイディング」の場合、
硬いブラシでこすると傷をつけてしまう可能性があります。
傷がつきやすい素材の場合、柔らかなブラシを使って掃除するようにしましょう。
メリット
自分でサッと掃除しやすい
費用がかからない
デメリット
体力を使う
どんな人に向いているか
外壁掃除にお金をあまりかけたくない人
汚れに気付いた時にすぐに掃除したい人
高圧洗浄機を使う
高圧洗浄機では、圧力を使って水を吹き付けることで、
ブラシを使わなくとも頑固な汚れも落ちるので大変便利です。
ホームセンターなどで自宅用の高圧洗浄機が販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
また高圧洗浄機を選ぶ際、水を噴出させる圧力が7メガパスカル前後のものを選びましょう。
砂埃などの軽い汚れであれば2メガパスカルで十分掃除できますが、
頑固な汚れの場合、7~9メガパスカルは欲しいところです。
ちなみに、シャワーの水の圧力は0.2メガパスカル程度です。
メリット
外壁の汚れが簡単に落とせる
デメリット
周辺の住宅に水が飛び散らないよう注意が必要
外壁の損傷に注意が必要
どんな人に向いているか
外壁の汚れを楽に落としたい人
水道水
軽い汚れであれば、高圧洗浄機と水道水のみで外壁を掃除することもできます。
水道代と電気代だけで済むので、業者に依頼するよりも費用を抑えられるのも
嬉しいポイントです。
バイオ洗浄
バイオ洗浄とは、特殊な洗剤を使い、外壁を掃除する方法です。
洗浄成分で汚れを浮かせて洗い流すので、
水道水だけでは難しかったカビやコケをきれいに洗い落とすことができます。
また殺菌・消毒作用もあるため、カビなどの再発も防いでくれます。
しかし、バイオ洗浄は専門業者に依頼する必要があります。
30坪住宅であればおよそ6~10万円の費用が必要となりますので、
本当に必要な施工かどうかよく確認しましょう。
自分で外壁を掃除する手順
自分で外壁を掃除する場合、まずは必要な道具と手順をしっかりと確認しておきましょう。
掃除に必要な道具
自分で外壁を掃除する際に必要な道具は、主に以下の5点です。
- ブラシやスポンジ
- ゴム手袋
- バケツ
- ホース
- 洗剤
注意点としては、洗剤は研磨剤の入っていないものを使ってください。
なかでも中性洗剤やカビ取り用洗剤がおすすめです。
また服が汚れないようにするためのエプロンや、
目を保護するためのゴーグルを着用することもおすすめします。
掃除の手順
掃除の手順は、以下のようになります。
- ホースで外壁に水をかける
- 洗剤をぬるま湯で薄める
- ブラシやスポンジに洗剤液をつけ外壁をこする
- 水で洗い流す
洗剤をぬるま湯で薄める際は、手が荒れないようゴム手袋をつけておきます。
外壁に水をかける際、室内に水や汚れが入りこまないように注意しましょう。
また、外壁に傷がつかないよう、強い力でこすらないようにしてください。
ブラシやスポンジは汚れを撫でるように使い、頑固な汚れ部分には洗剤液を吹きかけ、
時間を置いてから洗うようにしましょう。
掃除だけでは対処できない外壁の症状
汚れではなく、外壁そのものに問題がある場合、症状を確認して修繕する必要があります。
以下では、掃除では対処できない、外壁の症状について紹介していきましょう。
チョーキング
チョーキングとは、外壁の塗料の中に含まれている顔料が粉状になって現れる症状です。
外壁を手で触れた際に白い粉がつけば、チョーキングが起きていると言えます。
チョーキングの原因は、塗料の耐用年数の超過です。
チョーキングの症状を放置すると外壁の劣化が進んでしまうので、
早めに塗り替えるようにしましょう。
ひび割れ
外壁のひび割れの主な原因は、外壁の劣化です。
外壁のひび割れ部分を補修せずにそのまま掃除を続けると、
ひび割れが広がったり、内部まで損傷してしまったりする恐れがあります。
ひび割れを発見したら、ブラシなどでこすらず、すぐに補修するようにしましょう。
塗装のハガレ
塗装のハガレも放置すると状態がひどくなるので、
その部分を無理に掃除するのではなく、
すぐに塗装で補修してください。
塗装のハガレ部分が小さな場合、自力で補修することができますが、
広範囲であれば専門業者に依頼することをおすすめします。
≪一緒に見たい記事≫屋根・外壁塗装の塗膜剥離(剥がれ・膨れ)の原因と対処法!
外壁の破損
外壁に穴があいたり欠けたりした部分がある場合、掃除するのはやめましょう。
内部に水が入ってしまったり、破損部分をさらに悪化させたりすることになります。
外壁の破損の際も、専門業者に依頼し、できるだけ早く補修してもらいましょう。
まとめ:重度の外壁の劣化は掃除ではなく塗装をしよう!
外壁の掃除は、住宅の外観をきれいに見せるだけでなく、外壁の劣化を遅らすことができます。
そのため、定期的に外壁を掃除することは大切なことです。
しかし、掃除をしていても外壁が破損したり劣化したりすることもあります。
外壁の劣化がひどい場合には、塗装したり補修したりするようにしましょう。
外壁塗装にかかる費用の相場は以下で解説しています。
https://www.skhouse.jp/staff-blog/paint/11258.php