破風板の塗装をする時期の見分けかたと費用・手順を解説
「破風板の塗装方法と費用が知りたい」
「破風板を塗装するべき時期がいつか知りたい」
破風板をそろそろ塗装するべきではと考えたとき、このような悩みを抱えることがあるでしょう。
破風板は雨風や紫外線にさらされやすい部分なので、劣化して塗装が剥がれやすくなります。
そのため、時期を見て、破風板の塗装を行う必要があります。
この記事では、破風板の塗装について以下のような情報を解説します。
- 破風板を塗装する時期とは
- 破風板を塗装する方法
- 塗装するための費用
- 破風板を塗装する際の注意点
この記事を読んでいただければ、破風板の塗装に関する基本知識を得ることができ、
失敗を避けられるでしょう。
破風板を塗装する時期の見分けかた
破風板を塗装する時期の見分けかたには、以下の2つがあります。
- 年数で見分ける
- 劣化状況で見分ける
それぞれのタイミングについて、詳しく解説していきましょう。
年数で見分ける
破風板の塗装時期を年数で見分ける場合、
8~12年に1回のメンテナンスを目安にしましょう。
塗料の耐用年数によって異なりますが、
外壁の塗装はおおむね10年前後で塗装直しを行っています。
そのため、破風板の塗装についても10年前後を目安とするとよいでしょう。
ただし、破風板は雨風や紫外線によって劣化が早まることもあります。
劣化が進み、8年ほどで塗装が必要となる場合もありますので、
破風板の状態をよくチェックしておきましょう。
劣化状況で見分ける
破風板の塗装時期は、劣化状況でも見分けるようにしましょう。
劣化が進んでいなければ、塗装は8~12年に1回で十分です。
しかし、以下のような劣化状況であれば、破風板の補修や塗装を行いましょう。
- チョーキング
- 塗装の剥がれ
- 塗装のひび割れ
- 破風板の破損
劣化症状や起こりうる問題、対処法を解説していきます。
チョーキング
破風板を触ってみて手に白い粉がつく場合、チョーキングが起きていると言えます。
チョーキング現象は、塗料の顔料が経年劣化によって粉状になってしまうことが原因です。
破風板にチョーキングが起きてしまうと、防水性が落ちて塗装が剥がれる恐れがあります。
そのため、チョーキング部分を洗浄してから再塗装をしなければいけません。
塗装の剥がれ
紫外線や雨風の影響を受け、破風板の塗装がボロボロに剥がれてしまうことがあります。
見た目にも悪いですが、塗装の剥がれている部分から雨水が浸水し、
建物内部を腐食させてしまう恐れがあります。
そのため、最低でも上塗り塗装が必要です。
基本的には下塗りからの3回塗りが必要でしょう。
太陽がよく当たる部分は重ね塗りを行うと、劣化スピードを抑えることができます。
塗装のひび割れ
破風板の塗装は、雨風や紫外線、また乾燥などによってひび割れを起こすことがあります。
塗装のひび割れは見た目にも悪く、雨漏りの原因にもなります。
雨漏りが進行すると建物にも大きく影響するため、
塗装のひび割れを見つけたら塗り直す必要があります。
破風板の破損
破風板は、雨風だけでなく地震や台風、経年劣化によって破損してしまうことがあります。
破損した破風板をそのままにしておくと、雨漏りの原因や、
落下する危険もあるためすぐに補修しなければいけません。
破風板の破損の場合、塗装ではなく新しい破風板との交換となります。
破風板を塗装する場合の費用相場
破風板の塗装にかかる総工事費は、5~15万円です。
塗装代や足場設置費用などを含んでいます。
破風板の塗装代だけで見ると、1平方メートルあたり800~1,500円、
または「一式」で2万円などと設定されています。
破風板の塗装となれば、足場を設置する必要があります。
足場の設置費用は3~10万円ほどかかります。
破風板の塗装費用は、塗装範囲や劣化状況、業者によって異なりますので、
依頼する際は内訳をきちんと確認するようにしましょう。
破風板を塗装する手順
破風板を塗装する手順は、以下のとおりです。
- 足場設置
- 養生
- ケレン
- 下塗り
- 中塗り・上塗り
- 足場解体
それぞれの手順について、詳しく解説していきます。
足場設置
塗装前に、足場を設置します。
破風板の塗装は基本的に高所での作業となるため、足場の設置が必要となります。
足場が必要な理由は、職人が安全に作業を行うためと、
シートを外側に張って近隣への塗料飛散を防ぐためです。
養生
破風板以外の塗装しない部分を、ビニールや養生用マスキングテープなどで養生します。
養生することで、塗装の必要ない部分や汚したくない場所を塗料から守ることができます。
また破風板の端もきれいに仕上がるため、養生は丁寧に行うことが大切です。
ケレン
ケレンとは、サンドペーパーやヘラで破風板を研磨などして下地を整えることです。
ケレンを行うことで、塗料の密着率が上がり、塗装部分がきれいに仕上がります。
下塗り
上塗りの前に、下塗りを行います。
下塗りをすることで、上塗り材との密着率や耐久性を高められます。
破風板の下塗りで使用する塗料は「プライマー」や「シーラー」と呼ばれます。
中塗り・上塗り
下塗りが完全に乾いたら、塗料を2回に分けて中塗り・上塗りを行います。
中塗り・上塗りを行うことで、耐久性と防水性が高められます。
また破風板の中塗り・上塗りでよく使用される塗料は、
「合成樹脂」「ウレタン樹脂」「アクリルシリコン樹脂」などです。
破風板は劣化しやすいため、耐久性の高い塗料が使用されています。
足場解体
塗装が完了したら、養生を外して足場を解体します。
足場解体は半日もせず作業が終了します。
破風板を塗装する場合の注意点
破風板を塗装する際に注意しておきたいポイントは、以下の3点です。
- DIYでは塗装しない
- 外壁や屋根塗装と一緒に行う
- 相見積もりで業者を選ぶ
それぞれの注意点について詳しく解説していきます。
DIYでは塗装しない
破風板の塗装は、専門技術も必要で高所作業でもあるため、DIYでは行わないようにしましょう。
破風板は雨漏り防止や建物の耐久性を保つための大切な部分であるため、
塗装は専門技術を持った業者に依頼した方が安心です。
また破風板は屋根部分にあるため、作業には危険が伴います。
きちんと足場を設置して作業する業者に依頼するようにしましょう。
外壁や屋根塗装と一緒に工事する
破風板の塗装は、外壁や屋根塗装と一緒に工事すると長期的に見て費用が
安く抑えられるためおすすめです。
破風板や外壁の塗装をそれぞれ業者に依頼すると、
足場設置代や交通費がその都度必要となり、費用が高くなります。
そのため、破風板の塗装を考える際には、外壁や屋根の塗装も同時に依頼しましょう。
相見積もりで業者を選ぶ
破風板の塗装を業者に依頼する際には、相見積もりをして他社と比較しましょう。
相見積もりとは、同じ条件で数社に見積もりを依頼することです。
相見積もりでチェックするべきポイントは、以下の3点です。
- 国家資格を保有しているか
- 見積もり項目が具体的か
- 訪問営業をしていないか
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
国家資格を保有しているか
依頼しようと考えている業者が、国家資格や民間資格を保有していると信頼性が高まります。
実は外壁塗装を行う業者は資格がなくても開業できるため、
悪徳業者に引っかからないように注意しなければいけません。
そのため、国家資格や民間資格を保有し、
スキルアップに励む業者は安心して依頼できる会社と言えます。
塗装業者が持っていると信頼できる資格には、以下のような例があります。
- 塗装技能士
- 建築士
- 雨漏り診断士
- 塗装工事業許可
- 戸建住宅劣化診断士
業者に依頼する際には、どのような資格を保有しているか確認しましょう。
見積もり項目が具体的か
相見積もりを依頼した際、見積もり項目が具体的に記載されている業者は、
詐欺や悪徳業者ではないと言えます。
反対に具体的な内容を記載していない業者の場合、見積もり額を曖昧にしたり、
後で追加請求したりするおそれがあるので注意しましょう。
訪問営業をしていないか
訪問営業をしていない業者は、信頼と実績がある会社と言えるでしょう。
訪問営業をしている業者は、悪評があり顧客から仕事をもらえていないために
必死に営業をしているおそれがあります。
業者選びの際は、訪問営業をしていない業者を選びましょう。
まとめ:破風板の塗装は屋根や外壁と一緒に塗装しよう
破風板の劣化は、雨漏りや建物の耐久性を悪化させる原因となるため、
塗装時期をチェックして補修するようにしましょう。
また破風板の塗装は外壁や屋根と一緒に工事を依頼することで、
トータル的な費用も安くなりますし工期も短く済みます。
信頼できる業者を選び、安心してきれいな破風板に仕上げてもらいましょう。
破風だけではなく屋根の修理を0円で補修できるケースもあります。
詳しくは以下をチェックしてみましょう。