2020.3.13

フッ素樹脂塗装はここがすごい!特徴やメリット、ほかの塗料との違いを解説

フッ素塗料

「最高グレードの塗料を使いたい」

「フッ素樹脂の塗装はほかの塗装と何が違うのだろう?」

 

屋根や外壁の塗装を検討している人の中には、最高グレードの塗料を使いたいと考えている人もいるでしょう。

 

この記事では、フッ素樹脂塗装に関する疑問やお悩みを解決するために、下記の情報を解説しています。

 

  • フッ素樹脂塗装とは?
  • フッ素樹脂塗装のメリット、デメリット
  • フッ素樹脂塗装が向いている人

 

フッ素樹脂塗装についての理解を深めることで、希望する条件に合った塗料が見つかるでしょう。

 

※他の塗料についても知りたい方は「外壁塗装で使われる塗料の種類や選び方について」「外壁塗装で使う塗料の選び方を初心者でもわかるように解説!」もあわせてご覧ください。

 

フッ素樹脂塗装とは?

塗料2

フッ素樹脂塗装とは、フッ素樹脂が含まれている塗料による塗装のことです。

 

一般的には、簡単に塗り替えができない高層ビルや公共施設などの塗装に使われています。

六本木ヒルズやスカイツリーにもフッ素樹脂塗装が使われました。

 

これまで、フッ素樹脂塗装は大型施設用の塗料として使用されてきました。

しかし、最近では住宅向けの商品が販売されるようになってきたのです。

 

フッ素樹脂塗装の特徴|メリット・デメリット

塗料

公共施設や大型の建物に使用されているフッ素樹脂塗装。

フッ素樹脂塗装には、一体どのような特徴があるのでしょうか。

 

フッ素樹脂塗装の特徴をメリット・デメリットにわけて解説していきます。

 

メリット

フッ素樹脂塗装のメリットは、下記のとおりです。

 

  • 耐久性がある
  • 耐用年数が長い(15~20年)
  • メンテナンスの回数が少ない
  • 汚れにくい
  • 防カビ性や防藻性がある

 

フッ素樹脂塗装が大型施設などに利用される理由のひとつは、耐用年数の長さでしょう。

耐久性があり汚れにくいため、いつまでも塗装の美しさを保つことが可能です。

 

デメリット

フッ素樹脂塗装のデメリットは、下記のとおりです。

 

  • 価格が高い
  • 塗装よりも先にシーリングが傷む
  • 建物が劣化すると塗装にもひびが入る可能性がある
  • フッ素で塗装するとほかの塗料で塗り替えることが難しい
  • ツヤあり塗料しか選択できない

 

フッ素樹脂塗装は耐用年数が長いため、塗装よりも先にシーリングや建物など、ほかの部分が先に傷みはじめることがあります。

 

建物が劣化してしまうと、塗装自体に問題はないにもかかわらず、塗膜にひびが入ってしまうことも。

 

フッ素樹脂塗装を使用した場合は、塗膜の状態だけでなく周辺の状態も忘れずにチェックしなければなりません。

 

また、フッ素樹脂塗装をしたあとは、ほかの塗料で塗り替えることが困難です。

 

この先もずっとフッ素樹脂塗装を使い続けると決めた場合のみ、フッ素樹脂塗装を選択しましょう。

 

フッ素樹脂塗装の費用相場

見積書

フッ素樹脂塗装の費用相場は、4,000~4,500円/平方メートルです。

30坪の建物の外壁に塗装した場合は、100万円以上かかります。

 

1度にかかる工事費用は高額ですが、塗り替えの頻度が少なくなるため、トータルコストは抑えられるでしょう。

 

フッ素樹脂塗装はほかの塗料とここが違う

塗装

塗料には、さまざまな種類があります。

フッ素樹脂塗装以外では、下記のような種類があります。

 

  • ウレタン樹脂塗料
  • シリコン樹脂塗料
  • ラジカル塗料

 

フッ素樹脂塗装とほかの塗料との大きな違いは、耐用年数の長さとメンテナンス回数の少なさです。

では、そのほかには、どのような違いがあるのでしょうか。

 

フッ素樹脂塗装とほかの塗料との違いを解説します。

 

ウレタン樹脂塗料

ウレタン樹脂塗料は、ウレタン樹脂を主成分とした塗料です。

密着性や弾性に優れており、シリコン樹脂塗料が登場するまで外壁塗装の主流でした。

 

耐用年数は8~10年、費用相場は1,800~2,200円/平方メートルです。

 

フッ素樹脂塗装との違いは、耐用年数と価格でしょう。

費用を抑えて塗装工事を行いたい場合は、ウレタン樹脂塗料の使用も選択肢のひとつです。

 

※詳しい内容は「ウレタン樹脂なら低コストで塗装できる!メリット・デメリット、向いている人を紹介」をご覧ください。

 

シリコン樹脂塗料

シリコン樹脂塗料は、アクリルシリコン樹脂を主成分とした塗料です。

耐久性に優れており、汚れが付きにくい特徴があります。

 

また、ウレタン樹脂塗料に変わって、現在の外壁塗装の主流となっています。

 

耐用年数は10~15年、費用相場は2,500~3,200円/平方メートルです。

 

一般的な塗料として広く使われているシリコン樹脂塗料は、定期的に塗り替えられる場所への使用におすすめです。

 

※詳しい内容は「ラジカル塗装はシリコン樹脂塗装と何が違う?特徴とメリット・デメリットを解説」をご覧ください。

 

ラジカル塗料

ラジカル塗料は、ラジカル(劣化因子)の発生を抑える効果がある塗料です。

ラジカルが発生を抑えるため、チョーキング現象が発生しにくい特徴があります。

 

2012年に最初の製品が発売された、新しい塗料です。

将来的に、シリコン樹脂塗料に変わって塗装工事の主流になるのではと予想されています。

 

耐用年数は14~16年、費用相場は3,000~3,800円/平方メートルです。

 

フッ素樹脂塗料との違いは、費用でしょう。

費用を抑えつつ品質の高い塗料を使いたい人におすすめです。

 

フッ素樹脂塗装が向いている人

安くする

塗装工事を行う目的は、建物によって異なります。

定期的なメンテナンスから、見た目の印象を変えるためなど、さまざまな目的があります。

 

また、現場の状況によっては、塗り替えを行える頻度も違うでしょう。

塗料は、現場の状況や予算に合わせて選択する必要があります。

 

フッ素樹脂塗装が向いている人は、下記の条件に当てはまる人です。

 

  • 耐久性のある塗装を求めている人
  • 塗り替え回数を減らしたい人
  • トータルコストを抑えたい人
  • 広い家に住んでいる人

 

フッ素樹脂塗装は耐久性があるため、どの塗料よりも耐用年数が長いです。

そのため、塗り替え回数が少なくなり、トータルコストが抑えられます。

 

自宅が広い場合、何度も塗り替えを行うと、塗料代だけでなく足場代や人件費が余計にかかるでしょう。

 

フッ素樹脂塗装は、広い自宅に住んでいる人におすすめの塗料なのです。

 

フッ素樹脂塗装の大手メーカーとおすすめ商品

業者

フッ素樹脂塗装は、国内外のメーカーから商品が発売されています。

 

しかし、大事な家を守るためにも、日本の気候をよく理解して開発された国内メーカーの商品を選択すると良いでしょう。

 

国内の大手塗料メーカーは、下記の3社です。

 

  • 日本ペイント
  • エスケー化研
  • 関西ペイント

 

ここでは、国内大手塗料メーカーが製造している商品をご紹介します。

 

日本ペイント

日本ペイントは、国内だけでなく、世界的にも大きなシェアをもっている塗料メーカーです。

 

外壁用:パワーオーデフレッシュF

パワーオーデフレッシュFは、水性塗料で2液型です。

強力な防藻性と防カビ性を兼ね備えています。

 

屋根用:デュフロン4Fルーフ

デュフロン4Fルーフは、弱溶剤塗料です。

紫外線や熱に強く、トタン屋根の塗装に適しています。

 

エスケー化研

エスケー化研は、建物用の仕上げ塗料で国内シェア1位の塗料メーカーです。

 

外壁用:水性セラタイトF

水性セラタイトF は、水性塗料で2液型です。

防カビ、防藻性に優れています。

 

屋根用:水性ヤネフレッシュフッソ

水性ヤネフレッシュフッソは、水性塗料で1液型です。

密着性に優れており、屋根の塗り替えに適しています。

 

関西ペイント

関西ペイントは、創業100年を超える老舗企業です。

 

外壁用:アレスアクアフッソⅡ上塗

アレスアクアフッソⅡ上塗は、水性塗料でF☆☆☆☆(エフフォースター)認定製品です。

 

Fフォースターとは、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの発散量がまったくない、もしくは、ほとんど発散しないとされる規格のことです。

 

屋根用:スーパーフッソルーフペイント

スーパーフッソルーフペイントは、弱溶剤塗料で1液型です。

速乾性があり、作業性に優れています。

 

まとめ:塗り替えのトータルコストを減らすならフッ素樹脂塗装

外壁 塗装3

耐用年数の長いフッ素樹脂塗装は、塗り替え回数を減らすことで、トータルコストを抑えることができます。

 

しかし、塗膜よりもシーリングや周辺箇所が先に傷んでしまう可能性があるため、定期的に建物の状態を確認すると安心です。

 

フッ素樹脂塗装とほかの塗料との違いを理解して、状況に合った塗料を選びましょう。

 

外壁塗装の費用相場を詳しく知りたいなら「40坪の自宅を外壁塗装した場合の費用相場を工程別で教えます!」もチェックしてみてください。

 

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