外壁をクリア塗装するメリットや費用相場、注意点を知ろう!
「外壁に塗装メンテナンスが必要なことは分かっているけど、
お気に入りのデザインを塗りつぶしたくない!!」
そんな悩みを持つあなたにぴったりなのが「クリア塗装」です。
塗料と聞くとカラフルな色で塗装することをイメージするかもしれませんが、
クリア塗装は無色透明の塗料を使用して塗装します。
サイディングやタイルなどデザイン性の高い外壁に使用されることが多く、
保護やツヤ出しの効果もある塗料です。
この記事では、クリア塗料で塗装するコツを紹介します。
具体的には以下の内容を解説します。
- クリア塗装をするメリットとデメリット
- クリア塗装をする費用相場
- クリア塗装をする場合の注意点
メリットやデメリット、費用相場などを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
外壁をクリアで塗装するメリットとデメリット
以下では、外壁をクリアで塗装するメリットとデメリットを紹介します。
メリット
外壁をクリアで塗装するメリットは以下の4つがあります。
- 外壁にツヤを出せる
- 下地のデザインや色を変えずに保護できる
- チョーキングが起こらない
- 塗装回数が少なくて手間が省ける
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
外壁にツヤを出せる
クリア塗装のメリット1つめは、外壁にツヤを出せることです。
主に2種類の光沢から好みのツヤを選ぶことができます。
- ツヤあり:ピカピカした光沢で明るい雰囲気
- 3分ツヤあり:控えめな光沢で上品な雰囲気
外壁をクリアで塗装することでツヤが出て、新品のような見た目になります。
さらに表面がツルツルとした仕上がりになるため、汚れがつきにくいこともメリットのひとつです。
また、ツヤがないクリア塗料も存在します。
下地のデザインや色を変えずに保護できる
クリア塗装のメリット2つめは、下地のデザインや色を変えずに保護できることです。
無色透明な塗料のため、塗装をしても下地が塗りつぶされることはありません。
外壁をクリアで塗装することで、下地のデザインや色を活かしながら塗料の膜で保護できます。
お気に入りのデザインをいつまでも楽しめることがメリットのひとつです。
チョーキングが起こらない
クリア塗装のメリット3つめは、チョーキングが起こらないことです。
チョーキングとは、塗料の成分のひとつ「顔料」が粉状になって表面に現れる劣化症状です。
顔料は塗料に色をつける成分で、紫外線や雨風などでダメージを受けて劣化します。
しかしクリアは色がついていない塗料のため顔料が含まれておらず、
チョーキングが起こらないことがメリットのひとつです。
塗装回数が少なくて手間が省ける
クリア塗装のメリット4つめは、塗装回数が少なくて手間が省けることです。
一般的な色がついている塗料は、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回が基本ですが、
クリアは「中塗り」「上塗り」の2回で完了します。
塗装する回数少なくなるため、色がついている塗料よりも工事の手間が省けることが
メリットのひとつです。
また塗料の使用量も減るため、一般的な塗料よりも工事費用が安くなります。
デメリット
外壁をクリアで塗装するデメリットは以下の2つがあります。
- 劣化や汚れが激しい外壁には適さない
- 光触媒を塗った外壁には使えない
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
劣化や汚れが激しい外壁には適さない
クリア塗装のデメリット1つめは、劣化や汚れが激しい外壁には適さないことです。
クリアは無色透明な塗料のため、外壁の劣化や汚れが透けて見えます。
色がついた塗料と違い、劣化の補修跡や汚れなどを隠すことができません。
いくらツヤが出ても完全にキレイになるわけではないので、
劣化や汚れが激しい外壁にはクリア塗装は向きません。
光触媒を塗った外壁には使えない
クリア塗装のデメリット2つめは、光触媒を塗った外壁には使えないことです。
光触媒とは、太陽光で汚れを分解して雨水で汚れを洗い落す
「セルフクリーニング機能」がある塗料のことです。
外壁表面がコーティングされて、汚れがつきにくくなります。
しかし光触媒のコーティング性能とクリア塗料は相性が悪く、
上から塗装しても弾いて剥がれが起こるためクリア塗装ができません。
≪一緒に見たい記事≫光触媒で塗装するのは待って!メリットとデメリット、費用を解説
クリア塗装が向いているのはこんなとき!
外壁にツヤが出ると古びた印象をなくすことができるため、
新築のような美しさを求める人にクリア塗装はおすすめです。
しかしクリア塗装は、どんな外壁にも塗装できるわけではありません。
クリア塗装が向いているのは、以下の3つのような外壁の状態のときです。
- 汚れやひび割れなどがないキレイな外壁
- 外壁にツヤを出したい場合
- 築7~8年未満のお家
築10年ほどでも、汚れやひび割れなど劣化がなければクリア塗装は可能です。
自宅の外壁状態を知りたい人は、専門業者に点検してもらいましょう。
外壁に使うクリア塗料の種類
外壁に使うクリア塗料には、主に4種類あります。
- アクリル系
- ウレタン系
- シリコン系
- フッ素系
上記の種類はさらに「水性」と「油性」に分類され、耐久性や単価が異なります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを説明します。
アクリル系
アクリル系クリア塗料の特徴やメリット・デメリットは、以下の表のとおりです。
アクリル系は、コストをおさえてクリア塗装したい人に向いている塗料です。
ウレタン系
ウレタン系クリア塗料の特徴やメリット・デメリットは、以下の表のとおりです。
ウレタン系は、コストをおさえつつも光沢度を重視したい人に向いている塗料です。
シリコン系
シリコン系クリア塗料の特徴やメリット・デメリットは、以下の表のとおりです。
シリコン系は、耐久性と費用のバランスを重視したい人に向いている塗料です。
フッ素系
フッ素系クリア塗料の特徴やメリット・デメリットは、以下の表のとおりです。
フッ素系は、コストよりも耐久性を重視したい人に向いている塗料です。
外壁のクリア塗装にかかる費用相場
外壁のクリア塗装にかかる費用相場は、以下の表のとおりです。
30坪の家の場合
塗装工事は決して安い費用ではありません。塗料の特徴や耐久性、希望予算など条件に合う塗料を選びましょう。
※他の塗料についても知りたい方は「外壁塗装で使われる塗料の種類や選び方について」「外壁塗装で使う塗料の選び方を初心者でもわかるように解説!」もあわせてご覧ください。
外壁にクリアを塗装する場合はココに注意!
クリア塗装する場合の注意点を2つ紹介します。
相見積もりをしないと騙される
クリア塗装をする場合は必ず相見積もりをしましょう。
相見積もりとは、複数の業者に見積りを出してもらい内容を比較することです。
工事内容や費用などが適正範囲か判断するための材料になります。
優良業者かどうかを見抜くためには、以下の4つのポイントを確認しましょう。
- 費用が高すぎず安すぎない
- 工事内容が細かく記載されている
- 塗装箇所の面積が記載されている
- 一式表記されていない
大幅な値引きをアピールしてくる業者もいますが、安いからといって安易に契約するのは危険です。
10万円以上の値引きをしてくる業者には注意してください。
《一緒に読みたい記事》外壁塗装業者の選び方は? 紹介サイトは?
《一緒に読みたい記事》外壁塗装の業者を決める時に知っておきたいポイント
クリア塗装が使える外壁かどうかをチェック
クリア塗装が使える外壁かどうかは、以下の表でチェックしてみましょう。
クリア塗装が使えない外壁に塗装をすると、以下のような問題が起こる可能性があります。
- 塗料が剥がれやすい
- 耐用年数が短くなる
- 補修跡が透けて見えるため見た目が悪い
自宅外壁がクリア塗装できるかどうかの判断は、専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
まとめ:外壁をクリア塗装するなら下地に問題ないかを確認しよう!
外壁のデザインや色を活かして塗装したいなら、クリア塗装がおすすめです。
ツヤも出せるため、新築のように美しい見た目になるのも魅力のひとつです。
しかし下地に問題があると施工ができないため、
専門業者にクリア塗装が使える外壁かどうかを点検してもらいましょう。
業者選びは相見積もりをして、優良業者かどうかを見抜いて依頼するようにしてください。
外壁塗装の費用を知りたいなら「40坪の自宅を外壁塗装した場合の費用相場を工程別で教えます!」をチェックしてみるのもよいでしょう。