外壁に使えるコーキング剤の種類や費用、おすすめを紹介!
「外壁に使うコーキング剤にはどのような種類があるか知りたい」
「長持ちするコーキング剤の選び方が知りたい」
外壁に使うコーキング剤をお探しの方の中には、このようなお悩みを抱えるケースもあるでしょう。
コーキング剤とは、タイルの目地や窓のサッシ部分、また浴槽のふちに使われる充填材です。
ゴムのような材質で、防水性や気密性が高いのが特徴です。
コーキング剤にはさまざまな種類があるため、
自宅の外壁で使う際にはどれを選べばよいのか素人にはなかなか分かりません。
この記事では、外壁に使うコーキング剤について以下のような情報を解説します。
- 外壁に使うコーキング剤の種類
- 目的別でおすすめするコーキング剤
- 外壁で使うコーキング剤の費用相場
この記事を読んでいただければ、コーキング剤の種類や特徴、費用相場を知ることができ、
外壁に使う際に失敗せずに済むでしょう。
はじめて外壁や屋根の塗装を検討している方は「初めての外壁塗装・屋根塗装をご検討の方へ」もご覧ください。
外壁に使うコーキング剤の種類
外壁に使うコーキング剤の種類には、大きく以下の3つの種類に分けられます。
- コーキング剤の原料による種類
- コーキング剤の使いかたによる種類
- コーキング剤の特性による種類
それぞれの種類について、詳しく解説していきましょう。
コーキング剤の原料による種類
コーキング剤の原料による種類には、以下の4つがあります。
- アクリル
- ウレタン
- シリコン
- 変成シリコン
それぞれの原料について、使う際のメリットやデメリットなどを解説します。
アクリル
アクリルはアクリル樹脂が原料となっており、水性のため作業もしやすく、湿気にも強いです。
価格もほかの種類に比べて安価となっています。
しかし、耐久性が低いため、経年劣化が著しいです。
最近では耐久性の優れたコーキング剤が多数販売されているため、
アクリルのコーキング剤はあまり使用されなくなりました。
ウレタン
ウレタンはポリウレタン樹脂が原料となっており、密着性に優れていて弾性もあることから、
コンクリートや木材のヒビ割れ補修などに使われます。
しかし、紫外線に弱いため、充填後は上塗り塗装する必要があります。
シリコン
シリコンはシリコン樹脂が原料となっており、耐久性、防水性に優れているため、
水まわりによく使われます。
耐熱性も高いことから屋内だけでなく屋外でも使用可能です。
しかし、塗装が難しいため、外壁にはおすすめできません。
変成シリコン
変性シリコンは、シリコンとは名ばかりで異なる原料から作られており、
耐久性や防水性が高いため屋内外や水まわりに使われます。
シリコンに比べると耐久性はありませんが、上塗り塗装が可能でカラーも豊富なので、
外壁におすすめです。
しかし、ほかの種類に比べて価格が高いのがデメリットです。
コーキング剤の使いかたによる種類
コーキング剤の使いかたによる種類には、以下の2つがあります。
- 1液タイプ
- 2液タイプ
コーキング剤や塗料には、「1つの液で使用できるもの」と、
「2つの液を混ぜて使うもの」があります。
コーキング剤では、シリコンやウレタンなど原料の種類別に
1液タイプと2液タイプが販売されています。
コーキング剤における2つの種類について、
特徴やメリット・デメリットをそれぞれご紹介しましょう。
1液タイプ
1液タイプはすでに硬化剤が配合されているため、2つの液を混ぜ合わせる必要がなく、
塗ると自然に硬化します。
部分補修におすすめのタイプです。
また、手間がかからず素人でも施工が簡単なので、DIY向けです。
価格も比較的安く、ホームセンターでも手軽に購入できます。
しかし2液タイプに比べると耐久性が低いです。
1液タイプを使用している業者は専門家ではないおそれがあるため注意が必要です。
2液タイプ
2液タイプはコーキング剤と硬化剤が分かれており、使う前に混ぜて使用しなければなりません。
分量を的確に混ぜ合わせないといけなかったり、
施工が難しかったりするため専門技術が必要となります。
しかし、耐久性が高く広範囲で使用できるため、マンションやビル、屋外にも使用できます。
2つの液を混ぜる前の段階であれば、保存期間が1液タイプよりも長いのがメリットです。
コーキング剤の特性による種類
コーキング剤の特性による種類には、以下の2つがあります。
- 通常タイプ
- ノンブリードタイプ
外壁にコーキング剤を使用した際、ブリードという劣化症状が見られる場合があります。
ブリードとは、コーキング剤を使用した場所が変色したり、
べたついて劣化した状態になったりすることです。
ブリードは、コーキング剤に配合されている可塑剤(かそざい)がにじみ出ることが原因で起きます。
可塑剤とは弾性が必要なコーキング剤に柔軟性を与えるために配合されており、
使用した場所の塗料と相性が悪ければ劣化症状が発生しやすくなります。
そのため、コーキングの専門知識を持った職人が施工しない場合、
ブリードが発生しやすいので注意が必要です。
コーキング剤の特性の種類について、それぞれ詳しく解説しましょう。
通常タイプ
特性が通常タイプのコーキング剤は、可塑剤が配合されています。
通常タイプのコーキング剤の上から塗装すると、
数年でブリードが発生しやすくなるため注意が必要です。
ノンブリードタイプ
特性がノンブリードタイプのコーキング剤は、可塑剤がにじみ出ないように作られています。
施工した場所をきれいに保つことができるため、外壁や工事などで使用されることが多いです。
目的別!外壁に使うおすすめのコーキング剤
外壁に使うおすすめのコーキング剤を、以下の目的別にご紹介します。
- 費用を抑えたい場合
- 長持ちさせたい場合
それぞれの目的別に、どのようなコーキング剤がおすすめか、その理由を解説していきましょう。
費用を抑えたい
費用を抑えたい場合、「アクリル」や「ウレタン」などの
価格が安い種類のコーキング剤を使いましょう。
ただし、価格が安い種類のコーキング剤は耐久性や防水性が低いというデメリットもあるため、
使用の際には注意してください。
長持ちさせたい
コーキングを長持ちさせたい場合には、
シリコンや変性シリコンなどの耐用年数が長いコーキング剤を使用しましょう。
耐用年数が長い分、初期費用は高くなることを覚えておいてください。
外壁に使うコーキング剤の費用相場
外壁に使うコーキング剤の費用相場は、100mlあたり100~200円です。
コーキング剤の種類別の100mlあたりの単価は以下のようになります。
どれくらいの範囲でコーキング剤を使うかによって、総費用は変わってきます。
外壁のタイルなどの目地にコーキング剤を使う場合、目地の幅と深さ、
長さによって必要なコーキング剤の量が割り出せます。
コーキング剤の必要量の計算方法は、
目地の「幅(mm)×深さ(mm)×長さ(m)=必要量(ml)」です。
例えば、10mmの幅と深さで、50mの長さの目地にコーキング剤を使う場合、
計算方法は10×10×50=5,000となります。
この場合、5,000mlのコーキング剤が必要となるため、総費用は5,000~10,000円です。
また外壁のコーキング補修を業者に依頼した場合には、
コーキング剤の費用のほかに作業費などが必要です。
外壁のコーキング補修には、「打ち替え」と「増し打ち」という方法があります。
打ち替えは既存のコーキング剤を除去し、新しいコーキング剤を充填します。
増し打ちとは、既存のコーキング剤の上から新しいコーキング剤を充填することです。
打ち替えの場合、古いコーキング剤の除去費用が必要となります。
コーキング剤の除去費用の相場は、範囲にもよりますが1~3万円ほどです。
打ち替えと増し打ちともに足場の設置代に10~20万円前後かかります。
また業者に施工を依頼する場合、コーキングの材料費と作業費はコーキング剤の種類と
充填する長さによって決められます。
シリコンなどの場合、1mあたり700~1,000円、ウレタンなどの場合は500~600円です。
そのため、業者に依頼して50mの長さのコーキングを施工する際の総工事費は15~25万円です。
まとめ:外壁に使うコーキング剤は種類や特性で選ぼう
外壁に使うコーキング剤は、種類だけでなく特性によって合うタイプを選ばなければなりません。
また、値段が安いコーキング剤は経年劣化が著しいため、短期間でのメンテナンスが必要となります。
コーキングが劣化し放置していると、雨漏りなどを引き起こす原因となるため注意しておいてください。
それぞれの特徴やメリット、デメリットを確認し、コーキング剤を使う際に失敗しないようにしましょう。
「外壁塗装の費用を安くする4つの対策!先ずは価格相場や単価を知ろう!」では詳しい費用も紹介していますので確認してみましょう。
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