ALC外壁の塗装タイミングは?注意点や費用相場、優良業者の見分け方も紹介!
「ALCの塗装タイミングや手順が知りたい」
「費用を抑えるため、ALC塗装にかかる費用相場や優良業者の探し方が知りたい」
ALC外壁の塗装をお考えの方の中には、このようにお悩みの場合も多いことでしょう。
ALC外壁は耐用年数が長い建材として人気ですが、定期的なメンテナンスや塗装が必要です。
この記事では、ALC外壁の塗装について以下のような情報を解説します。
- ALC外壁を塗装するタイミング
- ALC外壁の塗装にかかる費用相場
- ALC外壁の塗装手順
- ALC外壁を塗装する際の注意点
- ALC外壁塗装を安心して任せられる業者を選ぶためのポイント
ALC外壁の塗装について基礎知識を持っておくことで、費用をできるだけ抑えられ、外壁塗装の際の失敗を避けられるでしょう。
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ALC外壁とは
ALC外壁とは、内部に気泡がある軽量のコンクリート建材です。
「軽量気泡コンクリート」と呼ばれており、100年ほど前からヨーロッパを中心に生産が盛んになりました。
重さはコンクリートのおよそ4分の1と軽いですが、内部の気泡が層となり、住宅内の耐熱性と耐寒性が高くなって省エネにもつながります。
コンクリート建材なので燃えにくいというメリットもあります。
ただし、吸水性が高いので、雨漏りから外壁を保護するためにも塗装や定期的なメンテナンスが必要です。
ALC外壁を塗装するタイミング
ALC外壁を塗装するタイミングは、主に以下の2つです。
- 新築から10年ごと
- 塗装の劣化が生じたら
それぞれのタイミングについて、詳しく解説していきます。
新築から10年ごと
ALC外壁は水に弱いため、劣化症状が現れやすい新築から10年ごとに塗装してメンテナンスするようにしましょう。
ALC外壁の耐久年数は50年とも言われており、かなり寿命が長いです。
しかし、湿気や台風の影響を受けやすい日本住宅では、10年もすると劣化症状が現れます。
住宅劣化が進行しないようにするためにも、ALC外壁は新築から10年ごとに再塗装するようにしましょう。
塗装の劣化が生じたら
外壁の塗膜に劣化が生じたら、耐用年数に関わらず塗装のタイミングです。
塗装の劣化症状には、クラックと呼ばれるひび割れや、塗膜の剥がれ、膨らみなどがあります。
塗装の劣化は放置しておくと症状が悪化し、住宅の内部まで影響を与えてしまう危険性があります。
塗装の劣化を見つけたら、できるだけ早めに補修したり塗装したりしましょう。
ALCの塗装にかかる費用相場
ALCの塗装にかかる費用相場は、3回の塗装で1平方メートルあたり2,400円程度です。
ただし、使う塗料によって費用は異なります。
また、ほかに足場の設置費用や下地補修などが必要です。
足場の設置費用の相場は1平方メートルあたり1,120円で、塗装や下地補修を合わせるとALC外壁の塗装には1平方メートルあたり5,000〜7,000円ほどとなります。
ALC外壁の塗装手順
ALC外壁の塗装手順は、以下のような流れになります。
- 高圧洗浄
- 下地補修
- 下塗り
- 上塗り2回(中塗り、上塗り)
それぞれの手順について、どのように作業するか詳しく解説していきます。
高圧洗浄
外壁に付着しているコケや汚れなどを、高圧洗浄機を使って洗い落とします。
高圧洗浄した後は、塗料の密着性を上げるためにもしっかりと乾燥させてから次の工程に移るようにします。
下地補修
外壁にひび割れや膨れなどの破損がある場合、下地補修をします。
下地補修を怠ると、そこから雨漏りしたり破損が広がったりして住宅劣化を早めてしまいます。
下地補修は丁寧に行うようにしましょう。
下塗り
下地補修が終わったら、塗料と下地の密着性を上げるために下塗りをします。
下塗りには、フィラーやシーラーといった弾性のある下塗り材を塗装します。
弾性のある下塗り材を塗装することで、外壁のひび割れを防げるのです。
上塗り2回(中塗り、上塗り)
下塗りが乾燥したら、上塗りを2回行います。
外壁の耐久性を高めたり塗りムラを避けたりするためにも、上塗りは2回行うことが一般的です。
また、ALC外壁は吸水性があるため、上塗り材は防水性の高い塗料を選ぶようにします。
ALC外壁に使う塗料の種類
ALC外壁に使う塗料の種類には、以下の4つがあります。
- アクリル
- ウレタン
- シリコン
- フッ素
それぞれの塗料について、特徴などを詳しく解説していきます。
アクリル
アクリル塗料は、発色が良く種類も豊富で、価格も低めです。
しかし、ひび割れしやすく耐用年数が短いため最近では外壁塗装にはあまり使われません。
素人でも扱いやすい塗料なので、DIY向けと言えます。
アクリル塗料の耐用年数は、およそ5~8年です。
ウレタン
ウレタン塗料は、弾性と密着性があり、塗装後は艶や光沢が出るため屋根や外壁塗装に人気の塗料です。
ただし、紫外線に弱く汚れが付着しやすいというデメリットもあります。
そのため、短いスパンでメンテナンスが必要となります。
ウレタン塗料の耐用年数は、6~8年です。
シリコン
シリコン塗料は、耐久性が高く、艶のある美しい仕上がりとなるため、最近では屋根や外壁塗装で最もよく使われている塗料です。
ただし、塗膜が固いため経年劣化によってひび割れが起こりやすいです。
シリコン塗料の耐用年数は、8~13年です。
フッ素
フッ素塗料は、耐久性が高く防カビ性もあり汚れにくいという特徴があります。
また、紫外線にも強いため外装塗装に最適です。
ただし、ほかの塗料に比べて弾性が落ちるので、ひび割れしやすいというデメリットがあります。
フッ素塗料の耐用年数は、15~20年です。
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ALCを塗装する際の注意点
ALCを塗装する際の注意点は、主に以下の3つです。
- 油性塗料は使わない
- 下地補修は念入りに行う
- 下塗りの際に外壁の気泡の穴をしっかりと埋める
それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。
油性塗料は使わない
ALC外壁には湿気をコントロールする調湿効果がありますが、油性塗料は透湿性が低いため、塗装には使わないようにしましょう。
透湿性が低いと湿気を内側に閉じ込め、結露やカビの原因となります。
ALC外壁の調湿効果を発揮させるためにも、油性塗料は使わず水性塗料を使うようにしましょう。
下地補修は念入りに行う
外壁や目地に発生したひび割れは、雨漏りの原因となり住宅劣化を進行させてしまいます。
そのため、塗装前には下地補修を念入りに行い、住宅劣化の進行を防ぐようにしましょう。
下塗りの際に外壁の気泡の穴をしっかりと埋める
ALCパネルには気泡があることで多くのメリットがありますが、水分を含みやすいというデメリットもあるため、下塗りの際にしっかりと埋めなければなりません。
外壁に気泡の穴が残ったままだと、そこから水分を吸収し内部を腐食させてしまう恐れがあります。
下塗りの際は、外壁の表面の気泡をしっかりと埋めるように塗装しましょう。
ALCの塗装を優良業者に依頼するポイント
ALCの塗装を優良業者に依頼するためのポイントは、主に以下の3つです。
- 相見積もりする
- 営業担当者が親切に対応してくれるか確認する
- 資格を保有しているかチェックする
それぞれのポイントについて、詳しくチェックしていきましょう。
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相見積もりする
相見積もりすることで、複数の業者を比較でき、その中でも最も優良な業者を選べます。
相見積もりとは、同じ工事内容で複数社に見積もりを出してもらうことです。
見積もりを出してもらった際、工事費用が相場とかなり異なる場合は悪徳業者の可能性が高いため、依頼は避けるようにしましょう。
営業担当者が親切に対応してくれるか確認する
工事の依頼の際、営業担当者が親切に対応してくれる会社は、社員教育が行き届いている優良業者と言えます。
そのため、そこで働く職人も質が良く、施工不良などの失敗を避けられるでしょう。
資格を保有しているかチェックする
塗装業者は免許などがなくても開業できるため、資格を保有している場合、技術向上に努める優良業者と言えます。
以下のような資格を保有している業者は、信頼して依頼できます。
- 塗装技能士
- 雨漏り診断士
- 足場の組立て等作業主任者
- 外壁診断士
塗装技能士とは、塗装に関する基礎知識と高い技術力を持っていると認められた資格です。
国家資格の一つであり、最上級の1級は実務経験が7年ないと受験できないため、塗装技能士を保有している業者は技術が高いと言えます。
雨漏り診断士とは、雨漏りの原因を的確に診断して、解決策や補修方法をアドバイスできる知識や技術があると認められた資格です。
足場の組立て等作業主任者とは、工事の際、従業員が足場設置を安全に作業できるよう指導する責任者となるための資格です。
外壁診断士とは、外壁の劣化症状を的確に判断して、補修のアドバイスを行うための資格で外壁のプロフェッショナルと言えます。
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ALC外壁の耐久性を維持するためには優良業者に塗装を依頼しよう
ALC外壁は耐久性が高いため住宅建築の際に好まれる建材ですが、塗装の際には気泡をしっかりと埋めたり、塗装でのメンテナンスが必要だったりします。
メンテナンスを丁寧に行うことで、ALC外壁の耐久性を長く維持できます。
ALC外壁の耐久性を維持し、住宅劣化を防ぐためにも、塗装は優良業者に依頼しましょう。
「フッ素樹脂塗装はここがすごい!特徴やメリット、ほかの塗料との違いを解説」ではALC外壁でも使うフッ素塗装の情報をまとめていますのでチェックしてみてください。
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