トタン屋根を塗装するタイミングや手順、注意点、費用相場をチェック!
「トタン屋根を塗装するタイミングや手順が知りたい」
「トタン屋根の塗装にかかる費用や注意点を知り、失敗を避けたい」
このようにお悩みの方も多いでしょう。
トタン屋根は定期的に塗装することで、外観をきれいに保ち、耐久年数を延ばせます。
この記事では、トタン屋根について以下のような情報を解説していきます。
- トタン屋根を塗装するタイミング
- トタン屋根の塗装手順
- トタン屋根の塗装にかかる費用相場
- トタン屋根を塗装する際の注意点
トタン屋根の塗装について基礎知識を持っておくことで、住宅劣化の進行を遅らせ、メンテナンスの失敗を避けられるでしょう。
トタン屋根を塗装するタイミング
トタン屋根を塗装するタイミングは、主に以下の3つのような場合です。
- 錆びが発生している
- 色褪せしている
- 塗膜が剥がれている
それぞれの場合について、どのような状況か解説していきます。
錆びが発生している
トタン屋根は金属製なので、雨に当たったり酸化したりすることで錆びやすくなります。
錆びが発生している場合、放置しておくと劣化が進行して穴が開き、雨漏りの原因となるため早めに塗装し補修しなければなりません。
再塗装の際に、サビ止めの塗料を塗ることで錆びの発生スピードを遅らせます。
色褪せしている
トタン屋根の色褪せは、塗膜の劣化が原因です。
色褪せを放置していると、錆びが発生し雨漏りしてしまう危険性があります。
色褪せは再塗装することで補修可能です。
塗膜が剥がれている
トタン屋根の塗膜の剥がれも、塗膜の劣化が原因です。
また、何度も塗装を繰り返しているトタン屋根の場合、下層の塗膜が膨張したり収縮したりすることで剥がれを起こすこともあります。
塗膜の剥がれを放置しておくと、錆びが発生して雨漏りや住宅劣化につながります。
剥がれを取り除き、再塗装して補修しなければなりません。
トタン屋根の塗装手順
トタン屋根の塗装手順は、以下のような流れになります。
- ケレン
- 洗浄
- 下地補修
- 下塗り
- 上塗り2回(中塗り、上塗り)
それぞれの手順について、具体的にどのような方法で行われるかを解説していきます。
ケレン
ケレンとは、トタン屋根の錆びやカビをサンドペーパーなどで除去する下地処理のことです。
ケレンを行うことで、塗装面と塗料の密着性を上げられます。
ケレンを丁寧に行わずに塗装してしまうと、塗料がきれいに付着せず、すぐに再塗装が必要となります。
そのため、ケレンはトタン屋根塗装の工程の中でも大切な作業の一つです。
洗浄
ホコリや汚れ、ケレンの際に出た錆びなどを高圧洗浄できれいに洗い落します。
汚れが残っていると、塗料がうまく密着せずにすぐに再塗装が必要となるため、洗浄も丁寧に行いましょう。
下地補修
釘が浮いていたり、ひび割れしたりしている箇所を補修します。
塗装後の屋根の耐久性にも影響してくるので、下地補修は丁寧に行うようにします。
下塗り
下地が整ったら、下塗りをします。
下塗りの際に、トタン屋根が錆びにくくなるようサビ止めが配合された塗料を塗っていきます。
トタン屋根の劣化で最も多い症状は錆びなので、下塗りの際には塗りムラがないよう塗装しなければなりません。
上塗り2回(中塗り、上塗り)
下塗りが乾燥したら、屋根の耐久性を上げるためにも上塗りを2回行います。
2回とも同じ塗料を使うようにします。
1回目の塗装後、しっかりと乾燥させてから2回目を塗るようにしましょう。
トタン屋根の塗装に使う塗料
トタン屋根の塗装に使う塗料には、以下の4種類があります。
- アクリル
- ウレタン
- シリコン
- フッ素
それぞれの塗料について、特徴などを詳しく解説していきます。
アクリル
アクリル塗料は、種類が豊富で塗装しやすいことから、長年屋根や外壁塗装で使われてきました。
ただし、経年劣化のスピードが早く、コスパはさほど良くありません。
耐用年数は5~8年ほどです。
ウレタン
ウレタン塗料は、光沢があり種類が豊富なので、屋根や外壁塗装に人気があります。
弾力性もあるため、ひび割れなどの劣化がしにくいという特徴もあります。
ただし、紫外線に弱いため耐用年数は短めです。
ウレタン塗料の耐用年数は、6~8年です。
シリコン
シリコン塗料は、紫外線に強く耐久性も高いため、屋根塗装におすすめです。
価格が安く耐用年数も長いためコスパも良いですが、扱いにくいためDIYには向いていません。
シリコン塗料の耐用年数は8~13年です。
フッ素
フッ素塗料は、紫外線やカビ、摩擦に強いため耐用年数も長く屋根塗装に大変おすすめです。
ただし、弾力性がないため素人では扱いにくく、また価格もほかの塗料に比べて高くなります。
フッ素塗料の耐用年数は15~20年ほどです。
トタン屋根の塗装にかかる費用相場
トタン屋根の塗装にかかる費用相場は、1平方メートルあたり1,800~2,000円です。
トタン屋根に欠かせないケレン作業は、1平方メートルあたり400~500円ほどかかります。
塗装にかかる費用は、使用する塗料や業者によって異なるため、見積もりの際に内訳をよく確認しておきましょう。
トタン屋根を塗装する際の注意点
トタン屋根を塗装する際の注意点には、以下の2つがあります。
- ケレンや下地補修は丁寧に行う
- 優良業者に依頼する
それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。
ケレンや下地補修は丁寧に行う
トタン屋根を塗装する前に、ケレンや下地補修を丁寧に行い、劣化の進行を防ぎましょう。
ケレンや下地補修を丁寧に行わないと、すぐに塗料が剥がれたり、屋根が劣化して雨漏りしたりします。
屋根塗装の際にはいかに下地補修を丁寧に行うかで、劣化の進行を防ぎ住宅を守れるかが決まります。
優良業者に依頼する
優良業者に依頼することで、施工不良や塗装の失敗を避けられ、将来的にかかる無駄な費用を抑えられます。
また、優良業者を選ぶためのポイントは2つあります。
- 相見積もりをする
- 資格を保有しているかチェックする
それぞれのコツを詳しく解説していきます。
相見積もりをする
相見積もりすることで、複数の会社を比較でき、優良業者を見分けられます。
相見積もりとは、複数の業者に同じ依頼内容で見積もりを出してもらうことです。
相見積もりすれば、工事費用は適正か、施工内容に問題はないかをチェックできます。
資格を保有しているかチェックする
塗装業者は資格がなくても開業できるため、資格を保有している業者はスキルアップに努めている優良業者と言えます。
以下の3つのような資格を保有している業者は、安心して依頼できます。
- 塗装技能士
- 足場の組立て等作業主任者
- 雨漏り診断士
塗装技能士とは、塗装に関する基礎知識や高い技術を持っていると認められた資格です。
上級の1~2級は受験資格に実務経験が必要なので、資格を保有している業者は技術力が高いと言えます。
足場の組立て等作業主任者とは、足場の設置や解体を安全に行うために置かれる指導者となるための資格です。
雨漏り診断士とは、住宅の雨漏りの原因や対策方法を的確にアドバイスし、補修する技術があると認められた資格です。
トタン屋根の劣化を防ぐためには定期的な塗装が必要!
トタン屋根は雨や酸化によって錆びなどの劣化症状が出やすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
トタン屋根の劣化を防ぐためにも、塗装を行って耐用年数を延ばしましょう。
また、トタン屋根の劣化を防いで耐用年数を延ばすためには、塗装は優良業者へ依頼することが大切なポイントです。
今回の記事で紹介した優良業者を選ぶコツを参考にして、悪徳業者に引っかからないようにしましょう。
トタン屋根を長持ちさせたい場合はフッ素塗料も検討してみてください。
詳しくは「フッ素樹脂塗装はここがすごい!特徴やメリット、ほかの塗料との違いを解説」を読んでみましょう。