外壁塗装の費用~建坪別の費用の目安
外壁塗装業者に塗装工事を依頼するときに、心配の一つは「費用」だと思います。費用は建坪や使用する塗料によって変わってくるものですが、大まかな費用総額の目安を知っておきたいものです。ここでは、費用が大きく変わる理由と、建坪の確認方法、費用の目安について解説します。
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外壁塗装費用の大まかな内訳と変動する理由
外壁塗装費用の大まかな内訳
外壁塗装業者から請求される外壁塗装費用の内訳は、おおむね次のようになっています。
- 人件費(職人の日当など)
- 材料費(塗料や養生シートなど)
- 足場代
- その他(雑費・利益など)
おおよそ、これらの項目は「塗料20%」「人件費30%」「足場20%」「その他(雑費・利益など)30%」が目安といわれています。外壁塗装業者によって多少の増減があるので、だいたい4分の1くらいずつと考えておけばよいでしょう。
外壁塗装費用が変動する理由
上記4項目の中で、「その他」の項目は家屋の大きさによる変動はあまりありません。しかし、残りの項目については、次の理由で家屋の大きさによる変動が大きくなります。
まず、延床面積が大きいと壁面積が大きくなります。そして、塗装面積が大きくなれば当然、工事期間が長くなり、必要な職人の人数が増え、それだけ人件費は上がるわけです。
材料費も塗装面積が多くなれば必要な塗料の量が増えそれだけ高くなります。また、養生シートなども家屋の大きさに応じて必要です。さらに、耐久性の高い塗料や省エネルギー性の高い断熱・遮熱塗料を使った場合にも費用は上がります。
足場代も延床面積が大きくなれば、大きな足場を組まなければならなくなるため、作業量が増え、やはり費用が上がります。
建坪別の実際の費用の目安
このように、外壁塗装工事の費用はさまざまな要因で変化します。実際、国土交通省の調査によると、外壁塗装工事の費用の分布は50~150万円と幅広いです。これは外壁塗装といってもさまざまなケースを含んでいるからと考えられます。
それでも目安を知りたいと思う人は多いのではないでしょうか? そこで、あくまでも目安ですが、建坪別の費用の目安を紹介します。
ここでは、一般的なシリコン塗装を使い屋根塗装を含む場合を想定しています。セラミック塗装や、断熱・遮熱塗装の場合はこれより高くなります。
建坪20~29坪
大都市の住宅地のような住宅密集地に多い大きさです。おおむね80万円くらいです。
建坪30~39坪
全国的に一番多く外壁塗装業者がもっとも得意とする大きさです。おおむね100万円くらいです。
建坪40~49坪
地方都市郊外などに多い大きさで、3階建ても多いです。おおむね110万くらいです。
建坪50~59坪
2世代住宅や小さなアパートなどに多い大きさです。おおむね120万くらいです。
価格を検討する上で注意したいこと
まず自分の家屋の大きさを知る
上記の費用目安は建坪別です。自分の家屋の大きさを知っている人はその大きさで検討すればいいのですが、知らない人はこの機会に家屋の大きさ(建坪、延床面積)を知っておきましょう。算出する方法はいくつかありますが、ここで紹介する方法は以下の3つです。
1)図面から算出する方法
2)不動産売買契約書から算出する方法
3)登記事項証明書(登記簿謄本)から算出する方法
図面から算出する方法はもっとも正確な方法で、家屋の図面の寸法から算出する方法です。家屋を買うときに図面を渡されますが、その縦の寸法と横の寸法を掛け合わせれば面積が出てきます。
注意することは2つあります。1つは単位をあわせることです。もう1つは2階建ての場合では1階部分の面積と、2階部分の面積をそれぞれ出しておくことです。この2つを足し合わせたものが延床面積、延床面積を3.3で割った値が建坪、1階部分の面積を同じく3.3で割った値が建坪です。
不動産売買契約書から算出する方法もあります。家屋を買ったときに渡される契約書に、延床面積(または床面積)の項目があるため、そこを確認するだけで済みます。
登記事項証明書(登記簿謄本)から算出する方法は、大きな吹き抜けがある家屋では誤差が出てきますが、例えば家屋が古い家屋で、図面や不動産売買契約書が見つからない、あるいは失くしてしまったなどの場合に役に立つ方法です。登記は「土地の登記」と「建物の登記」に分かれていますが、ここでは建物の登記の「全部事項証明書」が必要です。
全部事項証明書の項目の中に、「床面積」という項目があり、これがほぼ延床面積を表しています。登記事項証明書を取り寄せるには、お近くの法務局に問い合わせるといいでしょう。手数料として500~1,000円くらいかかります。
見積もりのチェック
自分の家屋の大きさを把握したら、見積の検討を行います。まず、費用総額が上記の目安の中に入っていることを確認します。
次に、各項目のチェックを行います。足場、洗浄作業、塗装費用が目安内に入っているかを確認しましょう。そのあと養生、洗浄、付帯部、諸経費の項目をチェックします。それぞれの作業費用は延床面積、もしくは延床面積から計算された壁面積、足場面積を基準にして算出されています。
そして、疑問に思ったことは質問し、納得できる回答が得られなければその業者は避けるのが無難です。また、営業スタッフの態度や話しぶりなどもチェックしましょう。
<一緒に見ておきたい記事>外壁塗装の見積もりでチェックしたい内訳の金額とは?
相場はあくまでも目安にすること
相場はあくまでも目安です。この範囲から少し外れていても優良な外壁塗装業者は存在します。なぜそのような金額になるのかを質問して、納得できる回答であれば問題ないでしょう。
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外壁塗装業者の選定に役立つ情報は他にもご用意しております。ぜひご覧ください。
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参考:
- 外壁・屋根塗装工事の価格の考え方 エスケーハウス株式会社
- 【2020年】外壁塗装の費用相場はいくら?|1000人のリアルな実績 ヌリカエ
- 外壁塗装の単価、適正価格になってる?見積書と比べやすい一覧表付き 外壁塗装コンシェルジュ
- 外壁塗装の見積書に含まれる内訳 そとぬり
- 登記事項証明書(全部事項証明書)の見方 自分で登記