2020.9.22

ハウスメーカー独自の外壁や工法の特徴を知っておこう

ハウスメーカーを選ぶ際は、会社の規模や予算に目が行きがちですが、ハウスメーカーが独自開発した外壁や屋根材があります。ハウスメーカーは自社工場を持ち、常に新しい技術開発と商品開発を行っているだけあって、部材や工法には優れた特徴を持つものが多いです。さらに、部材や工法によって将来のメンテナンスも変わってきます。ハウスメーカーにおける家づくりの特徴とともに、ハウスメーカーごとにどんな外壁や工法があるのか紹介します。

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ハウスメーカーの家づくりの特徴とは?

ハウスメーカーの正確な定義はありませんが、資本金が数百億円規模で、かつ営業範囲が全国に及ぶ大手住宅メーカーのことをハウスメーカーと呼びます。

家づくりにおけるハウスメーカーの特徴は、部材生産、設計、施工などについて広く規格化し工場生産化を進めている点です。従来の家づくりといえば、大工が現場で木材を切り、組み立てて家を建てるものでしたが、ハウスメーカーは工場で部材を大量生産し、現場でそれを組み立てる家づくりの方法を構築しました。

部材を規格化することにより、部材の品質が安定するため、大工の技量による仕上がりの差が少ないです。さらに家の商品化も進んでいて、ある程度、家の構造や間取りを商品として「パッケージ化」することでより効率のいい家づくりを行っています。

ハウスメーカーは全体的に品質の安定した家が手に入るのが大きなメリットです。ただしパッケージ化のデメリットは、設計の自由度が低いことです。間取りの「型」や工法の「標準仕様」があり、それ以外の選択をとれない場合があります。標準仕様以外の選択肢が可能な場合は、オプションや特別料金の取り扱いになり費用が割高になってしまうことが多いです。

こだわりたい箇所がある場合や、完全オーダーメードで家をゼロから作りたい場合は、自由度の高い工務店の方が向いているかもしれません。

ハウスメーカーごとの外壁や屋根材について

ハウスメーカーが独自開発した部材や商品は高品質なものが多いです。しかしいくら品質が高くても、部材を気に入るかどうかは好みによって分かれてしまうのが難しいところです。また「高品質」の方向性は「耐久性の高さ」「デザイン性」「メンテナンスの少なさ」などさまざまですので、ハウスメーカーごとに特徴が異なります。ここでは代表的なハウスメーカーごとの外壁や屋根材、構造など一部商品を紹介します。

ダイワハウスの外壁や屋根材

ダイワハウスの木造住宅「グランウッド」では継ぎ目のない「シームレス構造」が採用されています。シームレス構造では、基礎の底部と立ち上がり部がコンクリートで一体化。継ぎ目がないためシロアリの侵入を許しません。基礎部分の防湿コンクリートも十分な厚さを持ち、地面からの湿気も遮断します。

さらに外壁も継ぎ目のない「シームレス外壁」で、雨水に強い造りになっています。バルコニーの防水も手厚く、床板に「勾配断熱材」「不燃材」を敷き詰めた下地に防水シートを施工します。総合的に防水性、防露性、耐久性が高い家です。

※参考:木造の技術|ダイワハウス

※参考:高耐久「シームレス外壁」|ダイワハウス

ミサワホームの外壁や屋根材

ミサワホームでは屋根材断熱効果を持つ粘土瓦があります。さらに屋根パネルの裏側に断熱材を設置することで、夏は暑さを抑え、冬は寒さを緩和します。シンプルになりがちな軒天も、木目調でデザイン性の高い仕様があります。

雨やほこりが付着しにくい「親水タイル」の外壁は、焼き物ならではの優しい風合いです。タイルは熱や紫外線にも強い、高耐久性素材です。タイルの継ぎ目が気になる人は、継ぎ目が目立たず、タイルの美しさが際立つ「納まり」の外壁もおすすめです。

ミサワホームのパネル

ミサワホームのパネルは壁や床、屋根に合わせて素材や接合を工夫した、5種類の木質パネルを使用します。ミサワホームの住まいは、荷重を壁のような面で支える「壁式構造」となっており、高い強度を有しています。芯材を格子状に配置し、かつ、断熱材をすき間なく充填(じゅうてん)した外壁パネルは「耐久性」や「防耐火性」、「断熱性」などに優れています。

※参考:インテリア・外観|MISAWA

※参考:木質パネル|MISAWA

セキスイハイムの外壁や屋根材

外壁塗装の必要がない「磁器タイル外壁」は紫外線や酸性雨に強く、汚れもつきにくい素材です。もともと塗装しないタイプの外壁なので、当然ですが将来的にも外壁塗装は不要。ただし、タイルの洗浄や目地材の交換といったメンテナンスは定期的に必要です。

屋根にはサビや雨風に強いステンレス素材があります。ステンレス素材は軽量である点も特徴で、躯体への負担が少ないため地震にも強いです。さらに、庇(ひさし)材はよりメンテナンスの周期が長いアルミ素材があり、外壁と屋根に共通して、メンテナンスの必要性を抑える部材が開発されています。

セキスイハイムの基礎部分

一般的な工法よりもしっかりと基礎部分を覆う「基礎断熱」を標準装備しています。そのため床下の気温が安定し冬の寒さを軽減します。

※参考:耐久性能|セキスイハイム

※参考:気密・断熱性能|セキスイハイム

積水ハウスの外壁

積水ハウスでは家の階数や躯体に応じたオリジナル外壁があります。

木造1〜3階建てのオリジナル外壁

木造1〜3階建てのオリジナル外壁である陶版外壁「ベルバーン」は、陶器と同じ工程で焼き上げた外壁で、それぞれが深い味わいを持ちます。ベルバーンは年月とともに風合いを増す特徴があり、塗装をしなくてもよい外壁です。

鉄骨1・2階のオリジナル外壁

高強度・高耐久でありながらデザイン性も高い「ダインコンクリート」は、積水ハウス独自の配合と製法によるコンクリート外壁です。豊富な模様やデザイン性もありますが、コンクリートならではの耐火性を有しています。

強度がありつつ柔軟性も持つ鉄板と鋼製フレームで補強したセラミックの外壁基材「セラブリット」は、防火性と防汚性だけでなく、軽さと高耐久性も高いのが特徴です。強度もあるため、台風や竜巻発生時などの飛来物にも耐える強靭さがあります。

鉄骨3・4階のオリジナル外壁

一般コンクリートに比べ強度が2倍以上の「シェルテック・コンクリート」は、防火地域でも建築可能な、耐火性の高い素材です。またコンクリートというと無機質な印象を持つかもしれませんが、深い彫りを施すことで温もりのある美しい外観に仕上がっています。

※参考:オリジナル外壁|SEKESUI HOUSE

パナソニックホームズの外壁

光触媒技術を用い酸化チタンを焼付処理したタイル外壁「キラテック」は、日光を利用して化学反応を促進することによりセルフクリーニングする先進技術。光触媒作用で汚れの付着を防いだり、雨水で汚れを落ちやすくしたりします。光触媒効果は長期間続くこともメリットのひとつです。

パナソニックホームズの設計

15cm単位の細やかな設計対応が可能な「マルチモジュールシステム」では、土地の形状に合わせた家を建てることが可能。例えば広くない土地でも間口や背面を敷地にぴったりと調整することで、駐車場や庭の空間を確保することができるのです。

※参考:光触媒技術|Panasonic

※参考:設計対応力(15cmモジュール)|Panasonic

ハウスメーカーの外壁や屋根材の特徴を踏まえることも大切

ハウスメーカーによって使っている外壁や屋根の素材、工法も違うため、自分のニーズや好みに適しているかを判断することが重要です。インターネットやカタログ請求で強みを把握し、住宅展示場で実物を確認するとより部材や工法を理解できるでしょう。

部材や工法を見る際のポイント

部材や工法は日々進化しています。そのため依頼主の考える標準仕様と、ハウスメーカーの標準仕様がずれていることも考えられます。最新の情報を確認しながら部材や工法の良しあしを判断していきましょう。

なお、部材や工法を見る際は、将来のメンテナンスについても確認しておきます。入居後は特徴に合わせたメンテナンスを行うことが大事だからです。家づくりの段階で将来のメンテナンスについても情報を得ておけば、入居後のメンテナンススケジュールを事前に立てることができます。

外壁や工法も比較してハウスメーカーを選ぼう

ハウスメーカーで家を建てれば、最新技術の部材を使うこともできますし、安定した品質も期待できます。しかし自身の好みやこだわりに合致しているのかが重要ですので、外壁や工法など具体的な部分についてもよく確認したいところです。さらに部材や工法の特徴を知っておけば、当初から将来のメンテナンス計画を立てることもできます。長く付き合う家だからこそ、10年後、15年後のことも考えて、ハウスメーカーを選びたいものです。

※家のメンテナンスの全体像を知りたい方はこちらもあわせてご一読ください。

“長く住める家のためにメンテナンスの必要性やコツを知ろう”

 

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