外壁塗装の色選びで失敗しない!ポイントを知って楽しく選ぼう
外壁の色は外観の印象を左右します。外壁塗装は頻繁に行うものではなく、それだけに色選びはじっくりと行いたいものです。しかし、外壁の色を選ぶ際にはほかの部分との「調和」や、面積が広いことに起因する「見え方の違い」などに注意する必要があります。主に新築で家を建てる場合の、外壁塗装の色について解説します。
外壁塗装の色でよくある失敗について
外壁塗装の色選びでありがちな失敗を3つ紹介します。
失敗例1 イメージと仕上がりが違った
「色見本を見てしっかり選んだのに、いざその色を塗ってみたら違う色のように感じた」という声は、残念ながら多いものです。例えば次のようなケースです。
- 淡くていい色だと思ったのに完成した家はぼんやりとしていた
- 渋い色を選んだつもりが暗い色だった
- 明るい色を選んだが明るすぎて落ち着かない
もし自分で選んだ色がイマイチだったらショックでしょう。なかには家族を代表して色を決定したら不評だった、といった人もいるかもしれません。
失敗例2 屋根、玄関、サッシなどとの調和がない
外壁は家の面積の多くを占めますが、外壁以外にも家の外観には「屋根」「破風板(はふいた)」「軒天」「玄関」「サッシ」などがあります。外壁の色がイメージどおりだったとしても、ほかの部分との相性が良くないと外壁の色が引き立たなくなる恐れがあります。軒天やサッシは面積としては小さいかもしれませんが、意外と存在感があるので注意が必要です。
「調和が大切」という意味では周辺の家との調和も大切でしょう。住宅地や街中にある家は、一軒だけで建っているわけではありませんので、風景になじむ方が好ましいです。
失敗例3 汚れが目立つ
気に入った外壁に仕上がったけれども、汚れが目立って良好な状態が長続きしないといった失敗談もよく耳にします。明るい色だけでなく、濃い色も意外と汚れが目立ちやすいです。外壁は雨風にさらされていますし、紫外線や排気ガスなどの刺激も多いので、外壁が汚れるのは仕方ないとも言えます。とはいえ、できるだけいい状態を保ちたいものです。
外壁の色選びに必要な知識とポイントを順に見ていきます。なお、外壁塗装には新しく家を建てるケースとメンテナンスで行う場合があります。ここでは新たに家を建てるケースを紹介していきますが、メンテナンスで行う場合も基本的な考え方は同じです。
外壁塗装の色選びで重要な面積効果について
ここではイメージと仕上がりが違ってしまう要因となる面積効果について紹介します。
色の面積効果とは
面積効果は色の面積により色の見え方が変わることです。例えば普段の生活でも、スマートフォンとパソコンで同じ画像を見たときに「色が違って見える」と感じることがあるでしょう。デバイスによる見え方の違いもありますが、画面の大きさが関係していることもあるのです。
面積効果による色の見え方は、「明るい色」か「暗い色」かによって変わります。
- 明るい色 面積が広くなるとより明るく鮮やかに見える
- 暗い色 面積が広くなるとより暗くくすんで見える
つまり外壁塗装の色に関しては明るい色は「より明るく」、暗い色は「より暗く」見えてしまうのです。これを知らないでいると、色見本で選んだ色と仕上がりのイメージが大きく違ってしまう可能性があります。
面積効果の失敗を避けるコツとは
面積効果は次の点を意識して外壁塗装の色を選ぶといいでしょう。
- 明るい色を選ぶとき ワントーン暗めの色を選ぶ
- 暗い色を選ぶとき ワントーン明るめの色を選ぶ
また、できるだけ大きい色見本で見ることも重要です。単語帳サイズではなくA4サイズのような大きい色見本を使用すれば、面積のギャップは少し埋まります。そもそも単語帳サイズの小さい色見本では色み(明るさ、鮮やかさ、暗さなど)が判断しにくく、色の比較が難しいです。
さらに「太陽光」「蛍光灯」「白熱灯」など、光源によっても色の見え方は変わります。A4サイズの色見本で、なおかつ外壁と同じく太陽光で色を確認していきましょう。色見本を実際に外壁に当てて見るのもおすすめです。
汚れが目立つ色とは
続いて「汚れが目立つ」色を避ける方法について見ていきます。
汚れの目立ちにくさを重視するなら、次のような色がおすすめです。
- ベージュ系
- 淡いブラウン系
- 淡いグレー系
はっきりとした色ではなく、中間色を選ぶといいでしょう。中間色は汚れが目立ちにくいだけでなく、周辺の景色ともなじみやすいです。ぼんやりとした色みになるのが不安な場合は、「ベージュ×黄色」「グレー×黒」など濃い色をワンポイントにして引き締めてもいいでしょう。
とはいっても、白やオレンジなどはっきりした色にこだわりたい人もいるでしょう。「白」にこだわりたい場合は、真っ白ではなくワントーンくすんだ白を検討します。オレンジや赤なども同様に、ワントーンくすんだ色みを選んでください。
実は黒は汚れが目立つ色です。黒のスーツに綿ぼこりや糸くずが付いていると目立つのと同じことです。黒の外壁を選ぶ場合は、防汚性やセルフクリーニング効果の高い塗料を使用するなどして、汚れにくくする工夫をしましょう。
なお、色あせしやすい色にも注意したいところです。どの色を選んでも年数がたてば色あせは避けられませんが、基本的に「はっきりした色」は色あせが目立ちます。もとの色がはっきりしているため薄くなったことが強調されて見えるからです。
外壁塗装の色選びを成功に導くポイント
外壁塗装の色を選ぶ際の3つのポイントを見ていきます。
ポイント1 サッシ・雨どいなどの色は最初にチェックする
サッシや雨どいの色は最初から把握しておきます。色は大きく「黒系」「ブラウン系」「グレー系」に分かれます。サッシや雨どいと外壁塗装の色みを合わせるには、いくつかの考え方があります。
- サッシや雨どいと同系の外壁にして統一感を出す
- 淡い色の外壁にしてサッシや雨どいをアクセントに持ってくる
- 色みを主張しないグレー系のサッシや雨どいを選び外壁の色の自由度を上げる
サッシや屋根の色と外壁の調和に迷ったときはカラーシミュレーションを活用してみてもいいでしょう。サッシや屋根の色を変えると、外壁の印象も大きく変わることがわかります。
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ポイント2 外壁と屋根の色は並行して考える
外壁塗装の色選びに迷っているなら、比較的色みの選択肢が少ない屋根の色から決めていくとやりやすいです。逆に外壁のイメージがある程度決まっているなら、外壁に合わせて屋根の色を選んでいきます。絶対的な順序はありませんが、両方のバランスをとりながら考えていくといいでしょう。
なお、色みが増えすぎてしまうとバランスが悪いため、外壁をツートーンにする場合は、一方の色と屋根の色を合わせる、屋根の色と玄関の色みを合わせるなどの工夫で家全体の一体感を出しましょう。
ポイント3 面積効果やその他の要因を考慮して最終判断する
「サッシや雨どい」と「屋根」の調和、そして面積効果を考慮しながら外壁塗装の色を絞っていきます。周辺環境との調和や汚れやすい色でないかなども考慮し、総合的な視点で色を決定します。
どうしても色選びが難しいときは、家を建てる業者やハウスメーカーに相談してみましょう。気になる色がある程度絞れたら、その色もしくは近い色の塗装事例の写真を見せてもらいます。写真を見るときは光の当たっている面だけでなく影の部分もよく確認すると、曇りの日のイメージもつかめます。施工した家を見ることができればさらによいでしょう。
ただし、塗装事例で見た家の色が気に入って同じ色を塗装したからといって、同じ色になるとは限りません。既述のように色の見え方は「面積」「光源」「外壁以外の部分との調和」など外的要因によって変わるからです。複数の材料を参考にしながら失敗を回避していきましょう。
一番色を確認しやすいのは、ご自宅の外壁に試し塗りをしてもらうことです。しかしコストがかかりますし、建築状況によっては対応できないケースもあるため、どうしても迷ったときはとにかく相談してみましょう。
楽しんで外壁塗装の色選びをしよう
外壁塗装の色選びは慎重に行いたいですが、難しく考える必要はありません。本来、外観を想像しながらの色選びは楽しいものです。ただ、好みだけで決めてしまうとイメージと仕上がりが異なってしまうかもしれないため、ここで挙げたポイントに気を付けて選んでいきましょう。
ぜひエスケーハウスで施工した塗装施工事例もあわせてご覧ください。
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参考: