2020.12.18

外壁塗装が火災保険の適用になるのはどんなとき?申請の注意点も紹介

外壁塗装

 

火災保険で補償されるのは火災だけとは限りません。火災保険の種類は豊富で、自然災害や損害などに広く対応しているものも多いのです。そのため外壁の塗装や補修が必要になった原因によっては、火災保険が適用されることがあります。火災保険が適用されるケースと適用されないケース、また、火災保険申請の流れについて解説します。

火災保険の補償範囲とは

家に対する保険と言えば、「火災保険」と「地震保険」を思い浮かべる人が多いでしょう。そのうち地震保険に関しては地震と噴火、もしくは地震と噴火による津波での損害のみを補償する保険です。一方の火災保険は、火災以外にも多くの補償が受けられる可能性があります。

火災保険は加入時に補償範囲のプランを選ぶことができます。例えば、次のような補償項目があります。

火災、落雷、破裂、爆発

  • 料理中の不注意による出火や、隣家からのもらい火による火災の損害
  • 落雷、ガス漏れによる爆発などの損害

風災、ひょう災、雪災

  • 台風、暴風などの風災やひょう災による損害
  • 雪害 豪雪や雪崩など、雪による損害

水災

  • 台風や集中豪雨などによって床上浸水が生じた場合の建物や家具の損害
  • 雨によって生じた土砂崩れによる家屋の倒壊

水濡れ

  • 漏水、雨漏りなどによる家財の損害

盗難、外部からの衝突など

  • 盗難や自動車の飛び込み等による損害

破損事故、汚損事故など

  • 生活上、故意ではなく生じた窓ガラスや外壁の破損

補償の詳細は火災保険会社によって異なりますが、補償バリエーションとしては、補償範囲の広さに応じて「シンプル」「レギュラー」「ワイド」のように3つのグレードがあるのが一般的です。

上記のうち、外壁に関わる可能性が高いのは「風災」「ひょう災」「雪災」になるかと思います。この補償に関しては基本保障とされていることが多いので、特に高グレードの火災保険でなくとも補償対象になることが多いです。

ただし確実ではありませんので、まずは自宅の火災保険の内容を確認してください。なお、火災保険には建物に対する補償と家財に対する補償がありますので、両者を混同しないように気をつけましょう。

火災保険はいつ必要になるかわからない保険です。外壁塗装や補修の有無にかかわらず、保険証書や保険契約書によって保険内容や更新時期を確認しておくといいでしょう。

外壁塗装や補修で火災保険が適用される例とされない例

では、具体的にどんな外壁塗装や補修の費用で火災保険が適用されるのでしょう。先に挙げた補償項目に加入しているという前提で、一般的な事例を紹介します。

火災保険が適用できる例

外壁は風雨から家を守る存在ですので、自然災害による被害を受けやすいため、次のようなケースは適用される可能性が高いです。

  • ひょうによる外壁の穴
  • 強風による外壁の剥がれ
  • 強風や台風などでの飛来物による外壁の破損など

火災保険が適用されるのは、損害を受ける前の状態に戻す「原状回復」に当たる部分です。原状回復の程度は被害状況によって異なりますが、原則として補修が中心になると考えていいでしょう。

例えば強風によって外壁が剥がれた場合は、該当部分の補修と塗装のみが火災保険の補償対象となります。しかし、ひょうによって外壁の広範囲に穴があき、「外壁全体の塗膜が破れた」といったケースでは、全体の外壁塗装が補償対象となる可能性があります。

つまり、自然災害により損害を受けた外壁を修理する際に、同時に外壁塗装が必要なケースならば、外壁塗装も火災保険の補償対象となる可能性があるのです。

なお、外壁の一部が被害を受けた場合に「補修するなら家全体の外壁塗装もしよう」と考えることもあるでしょう。その場合は全体の工事のうち、被害を受けた部分に対応する費用が補償の対象となります。

火災保険が適用されない例

火災保険は損害保険の一種で、火災や自然災害など特定の原因による損害を保障するものです。そのため、経年劣化による補修や外壁塗装は補償対象です。また、仮に台風や強風によるものだとしても、単なるすり傷では機能性に問題がないと判断され、対象外になるでしょう。塗装ミスや施工不良などが原因で補修や再塗装を行う場合も火災保険の適用外です。

また、もし火災保険の適用対象の損害が生じても、損害の金額が「免責金額」の上限に達しない場合は火災保険が適用されません。免責金額とは「損害が発生しても保険会社が保険金を支払う責任を負わない金額」のことです。免責金額には2つの種類があります。

フランチャイズ方式

損害が一定割合または一定額に達しない場合は保険金が支払われない。ただし損害額がその水準を超えた場合には、損害額が全額支払われる。

エクセス方式(免責方式)

損害が一定割合または一定額に達しない場合は保険金が支払われない。その水準を超えた場合は、損害金額から免責金額を控除した金額が支払われる。

免責金額の金額や割合は損害保険会社ごとに異なります。免責に関する事項が決まっているケースもあれば、複数の選択肢から好みの金額や方式を選択できることもあります。補償対象とあわせて免責の内容についても把握しておきます。

なお、火災保険によっては災害以外にも破損事故や汚損事故などによる損害が補償されるケースがあります。庭の荷物を移動させていたら外壁にぶつけてへこみを作ってしまった、といったケースが代表例です。ただし、この場合も住人の故意や重大な過失による損害であれば補償されません。

火災保険適用外の事項

免責金額や補償内容にかかわらず、火災保険適用外となる事項もあります。一般的には次のような項目です。

  • 戦争や内乱、核燃料物質に起因する事故
  • 契約者に故意、もしくは重大な過失があった場合
  • 地震・噴火またはこれらによる津波(地震保険の対象)

火災保険申請の注意点とポイント

火災保険の補償対象となりそうな損害を受けた場合に、どのように行動すべきか見ていきます。

火災保険申請時の注意点

火災保険を申請する場合、まずは現状維持のまま保険会社へ連絡するのが基本です。というのも、補償対象になるかどうかは、被害の状況を確認したうえで保険会社が行うからです。

基本の流れ

  1. 保険会社への連絡
  2. 保険会社から必要書類や案内の送付
  3. 申請(必要書類の提出)
  4. 保険会社(監査人)の現地確認
  5. 保険金の支払い

以上が火災保険申請時の流れです。火災保険を請求できる期限は3年間です。ですが、3年近く経過してから現地確認をしても、損害を確認するのは難しいでしょう。そのため、損害が生じたら早めに行動するのをおすすめします。

火災保険の申請をする場合のポイントは良きパートナーを選ぶこと

火災保険を申請する場合は現状維持が基本です。応急措置が必要な場合でも、損害を自ら修理してしまうと被害状況が分からなくなってしまう恐れがあるからです。とはいっても、損害をそのままにしておくと被害が広がってしまう懸念もありますので、応急措置は火災保険の申請実績のある外壁塗装業者に依頼したいところです。経験豊富な外壁塗装の業者に頼むことで、最初から次のようなサポートを受けることができます。

  • 応急措置をする場合に被害状況の記録を残してくれる
  • 火災保険が適用されそうかどうか見通しをつけてもらえる
  • のちに必要となる工事の見積書を先回りして作成できる
  • 業者によっては火災保険への申請書類の作成を代行してくれる

外壁の被害は経年劣化と区別がつきにくいケースがありますので、火災保険が適用されるのかどうか専門家に見てもらえると安心です。火災保険の申請は初めて、という人がほとんどでしょうから、申請サポートを受けられるのも重要です。パートナーとして信頼できる外壁塗装業者を選ぶことで申請の難易度が大きく変わってくるでしょう。

外壁塗装や補修では必ずしも火災保険が適用されるわけではない

火災保険が適用されるかどうか迷った場合には、第一次的には「保険の補償内容」と「損害の内容」が合致しているかで判断します。そこから先は個別の具体的な判断になるため、信頼できる業者に状態を確認してもらい、相談しながら進めていくのがいいでしょう。

保険適用される場合も、保険金が受け取れるまでに数ヵ月かかるので注意します。外壁塗装や補修工事の支払いが保険金受取より先のことも多いでしょう。あくまで保険金は、負担を軽減するものとして考えてください。工事費の負担を全部肩代わりしてくれる、といった性質のものではありません。

一部には、「火災保険が適用されると無料で工事ができます」のように言って外壁塗装や補修の営業に回る業者もいるようです。実際には保険適用の有無は、火災保険の詳細を知り、損害状況をしっかり調べなければわかりません。そのため安易に「無料」と話す業者には気をつけましょう。

外壁塗装や補修の前に火災保険の内容を確認しよう

台風や強風などによる飛来物といったことで外壁塗装や補修を行うときは、火災保険の適用があるかどうか確認してみましょう。何かあったときのために、普段から火災保険の適用範囲を把握しておきたいところです。もしも火災保険の補償範囲が薄いと感じたら、火災保険の見直しを検討するのもおすすめです。火災保険が活用できるか迷ったときは、最初に外壁塗装の業者に相談してみましょう。

屋根の修理費を火災保険で全額支払うには?も合わせてご覧ください。

 

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