外壁塗装の失敗例や悩みの調査結果から外壁塗装業者の選び方を学ぶ
残念ながら外壁塗装業者のなかには、強引な営業や手抜き工事を行う「悪徳業者」が存在します。こうした悪徳業者に大事な家を任せてしまうと、お金をかけたにもかかわらず外壁の状態が改善しない事態に陥ってしまいます。そこで外壁塗装における悩みを集め、問題点を分析しました。失敗例や悩みを参考にした「外壁塗装における業者の選び方」を紹介します。
外壁塗装の悩みや相談にはどんなものがあるの?
満足のいく外壁塗装を行うために、実際の悩みや相談を参考にするのは賢い手です。外壁塗装を行った、もしくは行おうと考えている方の悩みや相談を集計した結果を紹介します。
【外壁塗装に関する悩みや相談】
悩みや相談の項目 | 割合 | |
1 | 工事前の不安 | 24% |
2 | 住民への迷惑行為 | 23% |
3 | 施工技術への不満・いら立ち | 11% |
4 | 見積もりに対する不安・悩み | 11% |
5 | アフターサービスの不満 | 11% |
6 | インチキ工事・手抜きの不安 | 11% |
7 | ぼったくり・追加料金発生の不満 | 9% |
※当社調べ
割合の多い順に悩みや相談の内容を見ていきます。
1 工事前の不安
本格的に検討段階に入る前の悩みです。最初の一歩をどう踏み出すべきか悩む方が多いようです。「そもそもどうやって業者を比較すればいいのか」「外壁塗装の相場は?」など基本的なことではありますが、頻繁に行うことではないので前提となる知識がないのも当然です。
2 住民への迷惑行為
「足場の鉄パイプで家の壁が傷ついた」「塗装の邪魔だからと勝手に室外機を移動された」「乱暴に歩いたので庭木や花壇が荒らされた」など、住民の家や庭に対する損害です。ここでいう「住民」には施主だけでなく近隣の家に住む人も含まれます。
3 施工技術への不満・いら立ち
塗りムラがある、一面だけ色合いが異なる、色のイメージが違うなどが該当します。
4 見積もりに対する不安・悩み
見積もりをとったが内容が不明瞭、価格の妥当性が分からないなどが該当します。
5 アフターサービスの不満
塗装後の保証についての説明がない、塗装の仕上がりに疑問を持って質問をしたが対応がないなどが該当します。具体的な不具合がなくても、定期的なメンテナンスがないと不満に思う人が多いようです。
6 インチキ工事・手抜きの不安
なかには工程を飛ばしたり、塗りの回数を少なくしたりする悪徳業者がいるため不安に思う人が多いようです。
7 ぼったくり・追加料金の不満
塗装の質が悪いのに料金は相場並みにとられる、見積もりを確認したのに追加料金が発生する、などに対する不満です。
このような悩みが生じてしまうのを避けるため、外壁塗装業者の選び方を知っておきましょう。
外壁塗装の悩みや相談の多くは優良な外壁塗装業者を選ぶことで解決できる
外壁塗装業者の選び方のコツを紹介します。
外壁塗装の悩みは大きく2つある
外壁塗装の悩みや相談は、大きく「外壁塗装前の外壁塗装業者の選び方」と「外壁塗装後の悩みやトラブル」に二分されます。両者は互いに影響しており、外壁塗装業者の選び方を間違えることでその後の悩みやトラブルが発生してしまうとも考えられます。そのため、良い外壁塗装業者の「選び方」を知ることで、塗装後の悩みやトラブルを減らせるはずです。
外壁塗装の業者を判断する際、営業の人柄は業者の印象を大きく左右します。営業の塗装に関する知識や誠意は軽視すべきものではありませんが、必ずしも外壁塗装の技術や実態と直結するわけではありません。ここでは人柄に左右されない、客観的な判断材料を紹介します。
外壁塗装業者の選び方のポイントは目に見えるものから
ポイント1:実績
施工件数、営業年数、会社の年商や売り上げは、実績を判断するのに役立ちます。一方で「満足度100%」「リピート率〇〇%」といった主観的な数字もあるので注意しましょう。例えば「満足度100%」とは、もとより満足度の高い顧客だけで満足度のアンケートをとっているかもしれません。リピート率についても、リピートの顧客のみを調査対象にすれば100%の数字が手に入ります。
あわせて、資金力も確認できるといいでしょう。資金力がある業者の方が、アフターメンテナンスが充実している可能性が高いからです。なお、資金力については「建設業の許可」でも判断できます。建設業の許可では「500万円以上の預金証明」が許可要件に含まれているためです。
ポイント2:各種関連資格
外壁塗装に関連する資格には次のようなものがあります。
・1級、2級建築士
・1級、2級建築施工管理技士
・1級、2級建築塗装技能士
資格の取得と実際の技術力が必ずしも結び付くとは限りませんが、有資格者の職人を抱えている業者の方が安心できるでしょう。
※「優良な外壁塗装業者が持っている資格について」詳しく紹介しています。
ポイント3:事業の実態
特に悪質な業者の場合は、事業の実態がないことがあります。契約をそのまま下請け業者に回し、下請け業者の施工不良やトラブルには関与しないような業者です。「会社の住所を公開しているか」「住所地では実際に事業所があるか」などを確認します。
塗装を下請けに回すこと自体は珍しいことではありませんので、下請け業者の外壁塗装がだめというわけではありません。ここでお伝えしたいのは、実体のない業者が下請け業者に施工をまわす場合、その後のトラブルを放置されるリスクが高まるという点です。
上記で挙げた3つのポイントを知れば絶対に安全だと言い切れるわけではありませんが、迷ったときの判断基準として参考にできます。さらに、「自身でも基礎知識をつける」「相見積もりを比較する」などで防衛していきましょう。
※優良な外壁塗装業者の選び方のポイントは「塗装業者の7つの選び方」や「外壁塗装業者の選び方。悪徳業者を見破るために知っておきたいポイント」もあわせてご覧ください。
外壁塗装における悪徳業者の手口を知ろう!
優良業者の選び方とともに、悪徳業者の手口を知ることも重要です。
悪徳業者の手口を知ろう
国民生活センターに寄せられた、2019年度の訪問販売に対する相談件数は次のとおりです。(※参考:訪問販売によるリフォーム工事・点検商法)
- リフォーム工事(訪問販売)への相談 7,993件
- 点検商法への相談 5,753件
相談事例としては、外壁や屋根の欠陥を指摘され「すぐに工事を行わないと家が大変なことになる」と不安をあおる、もしくは「今すぐ契約すると価格が〇%引きになる」などと焦らせる手口が多いです。なかには、見積書にサインをしたら実はそれが契約書であった、といった悪質なケースもありました。
また、無料だと言って近づく業者もいます。例えば「火災保険を利用して無料で工事ができる」と言ってその気にさせる方法です。確かに火災保険によって無料で屋根や外壁のリフォームができることはありますが、すべてが無料になるわけではありません。火災保険適用の判断は、業者ではなく火災保険会社の審査によることを覚えておきましょう。
※火災保険については「外壁塗装が火災保険の適用になるのはどんなとき?申請の注意点も紹介」で詳しく解説しています。
点検商法の代表的なパターンは「点検は無料です」と言って点検を行い、結果的に高額な工事を契約させる手法です。訪問販売や点検商法にはさまざまな手口がありますが、「不安をあおる」「急がせる」「無料」の3つは特に注意しましょう。
悪徳業者に引っかからない対策
訪問販売のすべてが悪徳業者とは言えませんが、悪徳業者を避けるならば、訪問販売や点検には対応しない方が安心です。もしも訪問販売の業者と契約するときは、すぐに決断することは避け、日を置いてからするようにしてください。
それでも悪徳業者と契約してしまったときは、クーリング・オフで契約を解除します。訪問販売による契約の場合、8日以内ならクーリング・オフが可能です。申込書面または契約書面のいずれか早い方を受け取った日から数えます。
クーリング・オフは口頭ではなく書面で行うといいでしょう。書面というと難解なイメージですが、はがきでも問題ありません。国民生活センターのWebサイトに見本があるので、もしものときには参考にしてください。
不安に付け込む悪徳業者を避ける対策として、普段から相談できる業者と付き合いを持っておくことも有効です。ちょっとした修理や点検を普段から行うことで家のメンテナンスもできますし、不安をあおる悪徳業者が営業に来たときにも毅然とした対応ができるでしょう。
※「塗装工事を契約する前に知っておきたい7つの自己防衛策は」もあわせてご覧ください。
外壁塗装業者を選ぶ際の注意点
最初に登場した、悩みや相談の集計元の資料のなかには、次のような声もありました。
- 大手の業者だと安心していたら対応に疑問があった
- インターネットの見積もりサイトを活用したが結果的に対応に満足できなかった
インターネットの見積もりサイトは、複数の外壁塗装業者を一気に比較できる便利なサイトです。しかし、その質は見積もりサイトによって差があり、質の悪い見積もりサイトでは「複数の見積もりのなかから選ばれるために、サイト内で値引き競争が行われている」「登録業者に対する審査がなく信頼性が不十分」などの問題点があります。
「大手だから安心」「たくさんの見積もりのなかから選んでいるから大丈夫」などと思わず、個別に判断することが大切でしょう。
地に足の着いた外壁塗装業者を選ぼう
外壁塗装の選び方に、「絶対失敗しない方法」はありません。しかし悪徳業者の手口を知ったり、実績のある業者を選んだりすることで、良くない業者を選んでしまう確率を低くすることは可能です。手間をかけて業者を探すことで、きっといい業者に出会えるはずです。
弊社は、外壁塗装に関する情報を正直に公開しています。中には外壁塗装業界の不都合な真実もありますが、お客様に有料な業者を選んでもらうために包み隠さずお伝えしているのです。
エスケーハウス株式会社は、おかげさまで南九州地区で売上No.1の実績があります。これも、正直にお客様のご満足と向き合い続けてきた結果だと考えております。
外壁塗装に関する情報は他にもご用意しております。ぜひご覧ください。