多分、これを言ってしまっては、
同業他社から嫌がらせを受けるでしょうね・・・
本気でそう思っています。
しかし、大切なことですのでしっかりとあなたにお伝えしなければなりません。
- 30坪 全てコミコミ 590,000円
- 30坪 格安パック 490,000円
等という格安パック料金広告を見かけたら注意が必要です。
はっきりと言います!ビックリされないでくださいね。
実は、ほとんどの方が住まいの塗替えを
チラシやホームページのパック料金で行うことができません。
なぜなら、住まいの劣化状況を適切に判断し、
正しい工法選択を行おうとすると、
格安パック料金やコミコミ価格で出来るはずがないのです。
例えばこういうことです。
同じ30坪のお宅でも、
窓の数の多いお宅Aさんは、外壁の塗り面積が小さくなります。
そして、窓の数が少ないお宅Bさんは、外壁の塗り面積が大きくなります。
ですから、全く同じ30坪のお宅であっても、窓の多いお宅Aさんが70万円。
一方、窓の少ないお宅Bさんが85万円ということが、当然有り得るのです。
また外壁の種類や痛み具合によって、
何百種類もある下塗り材、上塗り材をプロの目で
適切に選択していかなければなりません。
外壁でしたら、モルタルの外壁、窯業サイディングの外壁、
金属系サイディングの外壁、木材の外壁、その他・・・。
そして、屋根でしたら、厚型スレート瓦、薄型スレート瓦、
モニエル瓦、陶器瓦、粘度瓦、その他・・・。
本当にたくさんの種類の建材があるのです。
ここで、1つ事例をお話しましょう!
もし、あなたの住まいの外壁が新築時に水性塗料を塗装していたと仮定しましょう。
そして、築年数が経過し塗装が劣化してきています。
そこに最高級の強溶剤のフッ素樹脂塗料を塗りました。
さあ、最高級の塗料です。
当然、あなたは長持ちすると思われるのではないでしょうか?
しかし、残念ながら長持ちするどころか、
場合によっては短期間でベロベロに塗膜が剥がれ落ちてしまう危険性もあるのです。
原因は、強溶剤のフッ素樹脂塗料のシンナー成分が、
水性塗料の弱った塗膜を溶かしてしまったからです。
住まいの塗替えにおいては、過去に塗装した塗料が水性塗料の場合には、
水性塗料を選択しなければなりません。
逆に、過去に溶剤系や無機系の塗料が塗ってあるのなら、
密着力の高い下地材が必要です。
しかし、あなたは信じられないかもしれませんが、
こんな初歩的な知識も無い自称塗装業者が巨万といるのです。
実際、我々は塗料選択・施行を行う前に、様々な検査・診断を行います。
- 過去に塗ってある塗料は水性塗料なのか?溶剤塗料なのか?
- 現在の塗膜の付着力はどのくらいなのか?
- クラック(ヒビ割れ)の深さや大きさはどのくらいなのか?
- 微生物汚染(青カビ、黒ずみ)の汚染度はどのくらいなのか?
- 外壁・屋根の材質はどのよう成分で構成されているのか?
- 外壁・屋根の蓄熱性はどのくらいあるのか?
- 雨垂れがどの部分に発生しているのか?
- 雨水の侵入個所(雨漏れ)はないのか?
その他、多数の検査・診断を行います。
そして、その診断結果と永い経験から得た経験則をもとに、
何百種類もある塗料の中から最適な塗料と工法を選択するのです。
そうです。
実は、100件の塗替えの現場があれば、100通りの症状や診断があります。
ですから、それぞれ塗り面積や症状・診断の違う住まいに
「格安パック49万円」「コミコミパック59万円」等の金額を
当てはめられるはずがないのです。
しかし、残念なことに59万円、49万円で施行する方法は存在します。
それは・・・
- 古くなり劣化の酷い目地のコーキングでも、
除去せず古いコーキングの上から薄くコーキングをなぞる程度で終らせる、
またはコーキングの工程を省く。
このコーキング工程を省くだけで
10万円前後の誤摩化しのコストダウン?手抜き?を見込めます。 - 安価な水性ウレタンや水性シリコン樹脂(特に水性の場合が多いです)塗料を使い、
2回塗り〜3回塗りで工事を行う。
※劣化の状況に応じて塗り回数は変わります。
我々が永年の経験から推奨する塗り回数は、「4回手塗り」です。
また塗料薄めた場合、耐久年数が3分の1になる可能性もあります。 - 塗料を限界以上に薄めて塗る。
「30坪以内59万円」!?何かおかしいと思われませんか?
お家の塗り面積は20坪と30坪では全く異なります。
それなのに価格は同じです。
つまり、いい加減な価格設定、施行を目的としているのです。
塗料の足りないときは薄めて塗る。
塗料があまり必要のない現場では必要以上に儲ける。
「ふざけるな!」言いたくなりませんか? - 安価な性能の低い下地材を使う。
塗装の最大の目的は2つあります。
1つは美観的なもの、そしてもう1つは、防水です。
防水性能の低い安価な下地を何度塗っても長持ちするとは言えません。 - 微生物汚染度(青カビ・藻)の高い物件に水だけを使って洗浄する。
微生物汚染のひどいお宅だと、バイオ洗浄を用いなければ、
またすぐに微生物汚染が発生する可能性があります。
また特殊抗菌剤も併用して使用することが必要です。
標準的の配合されている防藻・防カビ材では対応できません。 - 経験則の低い賃金の安い職人を使う。
通常腕の良い職人の賃金は15,000円〜20,000円前後です。
しかし、中には6,000円~8,000円の塗装職人擬き?見習?もいます。
そういった職人擬きは、塗料の性能を効果的に引き出す管理能力、
施行能力を持ち合わせていません。
ですから、難しい塗料になればなるほど、取り扱い方法を間違えてしまい、
著しく塗料の性能を低下させてしまう可能性があります。
等、誤摩化しの手法は他にもありすぎて書ききれません。
そして、上記の誤摩化しの手法だけでも、
何十万円もの誤摩化しのコストダウン?手抜き?を行うことができます。
そしてさらに業者が
「シリコン樹脂塗装59万円」等のパック料金に拘る理由があります。
それは、
知識の無い営業や知識の無いブローカーが
屋根、外壁塗装を販売し易いようにするためです。
彼らは、何百種類もある塗料、施行のやり方、
外壁、屋根の材質の見極め方を知りません。
言わば、知識不足、素人同然です。
そして、その知識不足を補うために、
「どんな材料にも当たり障りなく適用できる、
つまり見極めの必要がない、知識不足でも対応できる」
安価な汎用塗料をあなたに勧めるのです。
しかも、達の悪い業者は、
「特殊な塗料ですから、すご〜く長持ちしますよ!」と
消費者を誤解させるような話をします。
もちろん、ウレタン、シリコンであろうが、
所詮、安価な汎用塗料(ごく一般的な塗料)であれば、
長持ちする訳がありません。
さらに達の悪い業者だと、あれは別料金、これは別料金といって、
見積の段階で価格をどんどん吊り上げます。
そして、もう1つの理由は、「儲かるから」です。
- 安価な塗料、安価な職人
- 誰でも簡単にどんな材質にも塗れる汎用塗料
- 誰でも簡単に塗れる塗料しか扱えない、管理能力、施行能力のない職人擬き
を使って仕事をすればすごく儲かります!
だから、儲けることだけを考えれば、
我々も格安パック塗装工事をお勧めするでしょう
しかし、我々は、
「最高の職人の技術を使って、何百種類もある塗料や工法を組み合わせ、
最高の塗装工事を適正価格でご提供したい!」と考えています。
ですから、貸家や住まいの売却目的の塗装工事以外で、
パック料金価格をを適用するような低い性能の塗装工事はお勧めしていません。
本当に残念ですが、塗装業界ではこのようなことが多いのが現状です。
ですから、シリコン樹脂塗装
- 30坪 全てコミコミ 590,000円
- 30坪 格安パック 490,000円
等、必要以上に価格で煽る広告には注意が必要です。
繰り返しますが、性能の低い安価なシリコン樹脂塗料は、
塗料メーカーから性能の高いシリコン樹脂塗料の3分の1の値段で販売されています。
あなたは驚かれるかもしれませんが、
耳かき一杯のシリコン樹脂を配合すれば「シリコン塗料」として謳えます。
ウレタン程度の耐久年数の塗料がシリコン樹脂として販売されているのです。
また、フッ素樹脂塗料にも
上記と同様の手法で販売されていることがありますので、注意が必要です。
どうか、こんな、誤摩化しの塗料に騙されないでください。
住まいの外壁・屋根の痛み具合は一軒一軒、全く異なります。
100件あれば、100件の痛み具合があり、
100件あれば、100件の塗替えに必要な技術や塗料、
工法の組み合わせがあります。
ですから、本物の塗装専門店に
あなたの大切な住まいの診断を任せてください。
そして、最高の技術と最高の塗装工法で
賢い塗装工事を行って頂けると幸いです。