悪徳訪問販売業者やブローカー(丸投げ業者)に騙されないように、
塗装工事を契約する前に知っておきたい7つの自己防衛策をお伝えしてきました。
そして、ここからは悪徳業者に騙されないように、
業者の見分け方についてお伝えして行きましょう。
1.社員を雇用する事務所をしっかりと構えているのか?
「事務所があるのは当然」と思われていませんか?
実は営業上がりの個人ブローカー(丸投げ業者)は、
資金力も乏しいため、職人を抱えません。
もちろん社員もいません。
そして、資金力が乏しいということは、
クレームが発生した時メンテナンスが出来ないのです。
もちろん、こういった業者が10年後に存在している可能性も極めて低いのです。
また、訪問販売会社はいわゆるぼったくり会社のため、
短期的な資金力はありますが、
消費者とのトラブルが発生した場合に
住所の特定が出来ないよう(すぐに逃げることが出来るように)にしている
悪質な業者も存在します。
必ず住所を確認し、一度業者の事務所を訪問してみてください。
そして、その事務所がアパートやマンションの一室や
自宅兼用の貸家に構えている場合等、
危険な業者と判断して間違いないでしょう。
また、最近このケースが当てはまる業者で、
「テレビCM、ラジオ出演、雑誌掲載等、マスコミ」を利用して
消費者を騙しやすくしている業者もいますので、
合わせて注意が必要です。
まず契約をされる前に、あなたの大切な住まいを守るため、
見積を取られた業者の会社訪問をすることが非常に効果的なのです。
2.塗料や建築資材等を置いておける倉庫があるのか?
「塗料を置いてある倉庫の確認」このことも絶対にしてもらいたいことです。
他社のホームページを見ると「完全自社施工だから安い」と、
このキーワードを多用しています。
しかし、完全自社施工と書いておきながら
「塗料や資材を置いておく倉庫の無い」業者が殆どです。
そうです。
あらゆる業種が塗装業界に
「丸投げ業者」として、参入して来ているのです。
〇〇電気、〇〇建設、〇〇水道設備、〇〇研究会、〇〇リフォーム、ハウスメーカー、
〇〇工務店、〇〇不動産、〇〇ショッピングモール、もうこうなりゃ何でもありです。
なぜ塗装業界・リフォーム業界が、
このように様々な業者が参入してきているかというと、
特に外壁塗装・屋根塗装工事という分野は、
比較的粗利の取れる商売と言われています。
さらに500万円以下のリフォーム工事なら誰でも請け負うことができ、
誰でも無資格で開業できるのです。
そこにはじめに目をつけたのが訪問販売業者です。
彼らは、特に外から確認できる外壁、屋根に焦点を縛り、
点検商法で消費者の恐怖を煽り、最低の商品を市場の3倍の価格で売りつけました。
そして被害者が増えれば増えるほど、
訪問販売会社はどんどん大きくなって行きます。
儲かりまくった訳です。
そして、そこに勤めている社員は、
塗装・リフォームの知識は薄弱なくせに、
人を騙す話術だけは超一流な営業マン。
もちろん施工は、在庫なし!人件費なし!アフターなし!の
気楽な「下請けに丸投げ」です。
そんな彼らを見て、周りのあらゆる業者が考えたのでしょう。
知識も無い、職人も雇っていない、
さらに無資格の彼らでもやれるのだったら俺らも儲かるぞ!と。
そしてあらゆる業者が塗装・リフォーム業会に乱入してきました。
〇〇電気、〇〇建設、〇〇水道設備、〇〇研究会、〇〇リフォーム、ハウスメーカー、
〇〇工務店、〇〇不動産、〇〇ショッピングモール、
もちろん施工は、在庫なし!人件費なし!アフターなし!の「下請けに丸投げ」です。
それにも関わらず、ホームページやチラシには「完全自社施工の文字」が踊ります。
自社施工の定義がねじ曲げられてしまっています。
自社施工とは、塗料の在庫を抱え、職人を会社で雇用し、
アフターメンテナンスまで責任を持って行える体制を整えて、
はじめて「自社施工で安心」と謳えると思うのです。
たった一人の職人も雇用しないで、
お客様のために塗料や建材を在庫する覚悟も持たないで、
自社施工と謳う資格は無いのです。
そういった「下請けに丸投げ」の業者を見抜く方法は簡単です。
これも会社訪問になりますが、会社に塗料や建材を在庫するための倉庫があるのか?
また職人が社員として努めているのか?
夜会社の駐車場に作業車が止まっていれば職人を雇用している可能性があります。
それでも不安な場合、その会社で契約する前に事務所に夕方訪れて、
社員の職人を紹介してもらいましょう!
もう一度繰り返しますね。
塗料や建材の置いている倉庫を確認し、
社員の職人が勤めていることを確認しましょう!
3.建設業の許可を取得しているのかどうか?
500万円以下の塗装・リフォーム工事を行うことに、許可や免許は必要ありません。
しかし、塗装業界がブローカーや訪問販売会社の温床となってしまった原因はここにあります。
なぜなら、知識が薄弱で、さらに技術の無い業者でも、
明日から塗装屋と名乗れば塗装屋ですし、リフォーム店と名乗ればリフォーム店です。
公共工事等の厳しい検査がある現場では、建築業許可の有無や国家資格が問われます。
しかし、民間の塗装工事では、
審査や資格が必要ない為に個人住宅の塗装工事は、
悪徳訪問販売業者やブローカー(丸投げ業者)の格好の餌食なのです。
事実、日本一審査の厳しいと言われている紹介サイトの加盟条件として、
20万円以上のリフォーム工事を行う業者の建築業許可の取得は必須とされています。
具体的に建築業許可を取得するためには、
- 経営責任者としての経験が5年以上あること。
- 国家資格技術取得者、又は10年以上の実務経験者がいること。
- 誠実に業務遂行が出来るものであること。
(不正を行う恐れのあるものは取得できません) - 500万円以上の預金証明があり、5年以上の営業実績があること
- 取得のための欠落事項がないこと
(書類の不正・過去に刑罰など)
が必要です。
近年、塗装・リフォーム業界全体が悪徳業者の蔓延で騒がれ続けてきました。
その教訓として、殆どの資金力があり、
国家資格技術者が常駐する優良な業者は建築業許可を取得しています。
ですから、建築業許可の無い業者は極めて危険かもしれません。
- 過去に不正で刑罰、営業停止処分を受けている。
営業停止処分、刑事罰等を受けている可能性があるかもしれません。 - 資金力が乏しく経営能力が低い
500万円すら用意の出来ない業者は、お金のかかる無償メンテナンスの際、
逃亡する可能性があるかもしれません。 - 国家技術取得者が存在しない。
技術力の無い、口先だけの素人集団の可能性があるかもしれません。 - 経営者としての経験が乏しい。
経営経験としての経験が浅く、経営が永く続かない可能性があるかもしれません。
上記に書き記してあることに該当する業者は建築業許可を取得できません。
建築業許可を取得していない業者の方が必ずしも悪徳業者とはいいません。
あくまで可能性の問題です。
中には建築業許可をまだ取得していなくても素晴らしい業者が存在することも事実です。
しかし、建築業許可の有無は、業者選択の基準の一つとして大変有効なことも事実です。
ですから、あなたも建築業許可の取得有無については、
業者選択の重要な要素の一つとして、しっかりとご確認下さい。
4.国家資格を保有しているのか?
過去に国家資格取得者(A建築士の構造計算偽造)による
不誠実な行為も問題になっておりますので、資格が全てとはいいません。
しかし、我々は塗装業界においては、
圧倒的に無資格者の不正が多いと感じています。
例えば、口先だけの営業上がりの個人ブローカー(丸投げ業者)は、
その殆どが無資格者です。
ですから、国家資格の確認は、彼らに対しては非常に有効です。
主な国家資格としては、
- 1級、2級建築士
- 1級、2級建築施工管理技師
- 1級、2級建築塗装技能士
等があります。
但し、これは○○工務店、○○不動産、○○電気店、○○建設、○○設備、
ハウスメーカー等の建築系の丸投げ業者に対しては、有効ではありません。
なぜなら、建築施工管理技師等の資格は、
特定の専門分野でなくとも取得できるからです。
歯医者さんも、内科医も、外科医も、それぞれ医師免許は取得しています。
しかし、あなたの大切な人が癌に侵されてしまったとしたら、
歯医者さんに癌摘出の手術を頼みますか?
いいえ、頼まないはずです。
それと同じように、塗装工事・リフォーム工事も広く浅い知識を持った業者よりも、
深い知識を持った専門店に頼むべきです。
○○工務店、○○不動産、○○電気店、○○建設、○○設備、
ハウスメーカー、彼らはそれぞれの専門分野では非常に優れた仕事を行うでしょう。
しかし、塗装分野・リフォーム分野においては素人同然の方も存在します。
なにも下請けに丸投げをされて、
あなたの大切なお金を必要以上に奪われる必要はないのです。
ですから、賢い業者選択の一つとして、上記の国家資格保持者であり、
尚かつ、「業者7つの見分け方」を全て満たしている専門業者をお選び下さい。
5.塗料メーカー認定店として15年以上の活動実績があるか?
我々は、平成9年、約21年前に日本の建築塗料分野で
53%のシェアを持つと塗料メーカーの登録施工店に認定されました。
それから17年間、戸建て塗替え市場において、
塗料メーカーに一切迷惑をかけることなく真摯に丁寧な仕事を行ってきました。
もしかしたら、我々の気付いていない、至らない点もあったのかもしれませんが、
少なくとも、同業他社の何倍もお客様のアフターメンテナンスには力を入れてきたつもりです。
一方、大手塗料メーカー(日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研、その他等)が
登録施工店として認定したにも関わらず、大きなクレームを頻繁に起こし、会社を潰し、
塗料メーカーに大きな損害を与えた悪質な訪問販売会社。
また全く活動を行わなかった個人店、悪質なブローカー等は、
いずれも塗料メーカーの登録施工店としての認定を取り消されています。
そうです。
現在では15年以上の月日を掛けて不誠実な会社は淘汰され、
真摯に丁寧な仕事を行ってきたものだけが、
認定登録施工店として活動を続けていられるのです。
そして、最近では塗料メーカーの日進月歩の研究開発の結果、
最高級の塗料の耐久性は15年〜20年と飛躍的に伸びて行きました。
そんな高機能で高価な塗料を施工するからこそ、地域に根付き、
施工実績豊富な塗装専門店の知識と施工力が必要になってきます。
そこで役に立つ業者選択の基準が
「大手塗料メーカー(関西ペイント、日本ペイント、エスケー化研等)の
認定店として15年以上の実績があること」を確かめてみることが効果的です。
なぜなら、不誠実で施工能力のない会社は、
塗料メーカーから認定を取り消されるからです。
誠実で丁寧な仕事をする施工業者は、塗料メーカーにとっても貴重な存在です。
是非、これまでの業者基準の選択とともにご確認下さい。
6.工事保険・生産物賠償(PL)保険に加入しているか?
工事保険・生産物賠償(PL)保険について、それぞれの加入有無をご確認下さい。
2つの保険内容の違いについては以下の通りです。
工事保険は、
①工事の目的物に対して、
例えば、建築、設備資材等を謝って破損してしまったとき等に支払われます。
(火災、盗難含む)
②作業中の賠償事故に対して、
例えば、作業中に資材や工具を落として第三者にけがをさせた。
あるいは、塗装工事中、誤って近所の車に飛散させてしまった。など
第三者・お施主様のものを壊した・けがをさせたときに支払われます。
一方、生産物賠償保険は、
例えば、引き渡し後、施工が原因で階段の手すりが外れて
お施主様や第3者にけがをさせてしまった。
屋根工事の施工が原因で雨漏れ事故を起こしてしまった。
つまり、工事期間中の保証ではなく、引き渡し後の賠償事故について保証します。
ですから、常識のある塗装会社やリフォーム会社では
お客様のために保険をしっかりと掛けています。
しかし、個人ブローカーや悪徳業者等の「やりっぱなし」の業者は、
上記の保険をかけていないケースが多いのです。
当然、大きな事故が発生したときに「逃げてしまう」ことも十分に考えられます。
だって、よく考えてみてください。
保険料金を払えない業者は、
- 資金力の無い潰れそうな会社(アフターメンテナンスなど期待できません)
- 保険料を払いたくない(そもそも大切なお客様を守る気がない悪徳業者です)
- 建築業の経験が浅く、保険を掛けることが常識だということを知らない(論外です)
のいずれかに該当するのではないでしょうか?
ですから、あなたの住まいを施工される業者が
「工事保険・生産物賠償保険」をしっかりと掛けているのか?
必ずそれぞれの保険証券をご確認下さい。
7.政府労働災害保険+任意労働災害保険に加入しているか?
常識のある塗装・リフォーム事業者は、
政府労災はもちろんのこと、民間の労災保険にも加入しています。
わかりやすく言うと、自動車の保険で例えるなら、政府労災が自賠責保険
そして、任意労災が民間の任意保険です。
もしあなたが自動車に乗っているなら、
自賠責保険だけでは、もし事故を起こしてしまったときに
不安だということはご存知ですよね。
だから、常識のあるドライバーは任意保険に加入します。
しかし、自分の腕を過信する人、
あるいは無責任な方は自賠責のみの加入方が多いのかもしれません。
そして、これは建設事業に当てはめてもみても同じなのです。
いくら工事を行う上での作業上の安全管理や健康管理は徹底しても、
事故が100%起こらないという保証はどこにもありません。
もしあなたの住まいを塗装・リフォーム工事をしている最中に
人身事故が起こってしまったら、
あなたもやっぱり気持ちのよいものではありませんよね。
しかも、その業者が労災無加入業者なら、
あなたに迷惑が及ぶなんてことにもなりかねません。
労災無加入業者は、保険料さえ払えない、資金力の無いブローカーか、
あるいは従業員やお客様を大切にしない悪徳業者の可能性があるのです。
だって、よく考えてみてください。
自社の従業員すら大切にできない会社が、お客様を大切するとおもいますか?
「やりっぱなし」の業者ほど従業員やお客様を大切にしないケースが
殆どではないかと我々は考えます。
ですから、政府労災、任意労災の加入の有無を必ずご確認下さい。
さて、いかがでしょうか?
あなたは、「7つの自己防衛策」を見聞きすることにより、
悪徳業者が知られたくない不都合な真実を知り、
さらに「塗装業者7つの選び方」を見聞きすることにより、
「正しい業者選択の基準を学ぶことができたのではないかと思います。
ただ、我々がどんなに情報をご提示しても、
悪徳業者の騙しのテクニックというものは、
「オレオレ詐欺」がいつまでたっても撲滅できないのと同様に、
日々巧妙に進化して行くのです。
ですから、もしあなたが不安に思うようなことがあれば、
いつでもご相談に載らせて頂きます。
その際は、お気軽に無料相談をご利用下さい。