高圧洗浄やシーリング補修といった下地処理が終わったら、外壁の塗装を行います。
外壁塗装には基本的に3つの工程があります。
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
十分な耐久性を確保するために欠かせない作業ですので工程をチェックしてみましょう。
外壁の下塗り
シーリング補修をした後に下塗り用の塗料を塗っていきました。
下塗り塗料はフィーラー、シーラー、サーフェーサーなどの種類があります。
今回の下塗り材はエスケー化研株式会社が販売する「SDサーフエポ」という、白い水性塗料を使っています。
下塗りをしないと、仕上げ塗料の密着性が低下して剥がれやすくなるといった問題が起こるのです。
外壁の中塗り(仕上げ1回目)
下塗り後は、「エスケープレミアムシリコン」という水性のラジカル塗料で中塗りを行っていきました。
ラジカル塗料とは、劣化の原因であるラジカル因子を抑制する機能がある、近年注目されている塗料です。
中塗りは原則として上塗りと同じ塗料を使います。
このため仕上げ1回目と呼ばれることもあるでしょう。
外壁の上塗り(仕上げ2回目)
中塗り完了後は、上塗りを行っていきます。
光の具合で中塗りよりも少々薄く見えていますが同じ色です。
なぜ同じ塗料で2回塗るかというと、1回だけの塗装では耐久性が低いためです。
今回使用したエスケープレミアムシリコンの耐用年数(塗り替えまでの寿命)は14〜16年ですが、仕上げ塗装を1回だけにするともっと短くなるでしょう。
「1度に厚塗りすればいいのでは?」と考える人もいるかも知れません。
しかし、塗料には1度に塗れる厚さが決まっていて、過剰に厚塗りをすると色ムラやピンホールといった施工不良を引き起こしてしまいす。
ここまでの工程で、外壁のメインの塗装は完了です。
次は屋根の塗装を見ていきましょう。