次はサイディング外壁の塗装を紹介します。
サイディング外壁もガルバリウム鋼板屋根と同じように3つの工程があります。
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
詳しく見ていきましょう。
窯業系サイディングの下塗り
※白い部分は下塗りが完了した場所です
まずは、屋根とは違う下塗り材を塗装していきます。
下塗り材は下地の素材によって使い分けなくてはいけません。
金属なら金属向けの塗料、窯業系サイディングならサイディング向けの塗料が必要です。
使う塗料を間違えると下塗り材は付着性能を発揮できずに塗装が剥がれてしまうでしょう。
窯業系サイディングの中塗り
※クリーム色に見える部分が中塗りです
下塗りが完了したら中塗りを行っていきます。
この住宅では、外壁が濃い色と薄い色の2種類のデザインによって構成されていました。
しかし、今回の工事では同じ色で統一したため塗り分け作業は行っていません。
お客様によっては外壁を塗り分けしてほしいといった要望もあります。
塗り分けする場合は外壁だけで4色以上は使わないことをおすすめします。
屋根と合わせて5色も使ってしまうと住宅の統一感がなくなりデザイン性が低下しやすいからです。
窯業系サイディングの上塗り
※上塗りの様子です
中塗りが終わったら、同じ塗料で上塗りもおこないます。
今回の住宅では足場の設置が難しい場所があったため、一部は脚立(キャタツ)を使った塗装を行っています。
外壁の下塗りから上塗りまでの作業日数は1週間程度です。
天候に恵まれている夏場なら3日程度で完了することもあるでしょう。
上塗りが完全に乾燥したら塗装工事が完了……とはいきません。
屋根と外壁以外にもまだ塗る場所が残っています。
それは「付帯部の塗装」です。