今回は橘通にあるALC外壁の住宅で、スレート屋根を塗装する様子を写真で解説していきます。
スレート屋根は、セメントを中心に作られる素材で、安価かつ軽量なために非常に人気があります。
スレート屋根の塗装では以下の3工程があります。
- 下塗り作業
- 中塗り作業
- 上塗り作業
それぞれの工程を写真付きでチェックしていきましょう。
スレート屋根の下塗り
※左側の少しだけ黒い部分が下塗りした場所
シーラーと呼ばれる透明な下塗り材を塗装していきます。
下塗り材がないとせっかく塗装をしてもすぐに剥がれてしまうため、重要な工程です。
スレート屋根の中塗り
※左上の白い部分がないところが中塗りした場所
下塗り後は中塗りをします。
中塗りとは、仕上げ塗料を使った1回目の塗装です。
仕上げ塗料は中塗りと上塗りで2回使います。
1回で仕上げない理由は、厚く塗るためです。
1回塗装して乾燥させ、さらに1回塗ることで非常に厚くて耐久性が高い塗装が実現します。
このため、中塗りと上塗りは同じ塗料を使います。
スレート屋根の上塗りの様子です!
※上塗り完了後の様子です
中塗りが乾燥したら上塗りをしていきます。
中塗りは通常、半日〜2日程度で乾燥します。
晴れた日で気温が高ければ3〜4時間程度で乾燥することもあるでしょう。
上塗りをしたら、スレート屋根では縁切りをします。
縁切りとは、塗装によってふさがってしまったスレートの隙間をあけなおすことです。
屋根に隙間があると不安に思うかもしれません。
しかし、スレートに隙間がないと、屋根材の裏側に入り込んだ雨水を排出できなくなります。
雨水を排出できないと屋根が腐食してしまう原因となるでしょう。
縁切り作業をする際に上塗り済みの屋根を踏んでしまうため、仕上がりが悪くなります。
このため近年ではタスペーサーと呼ばれる道具を使って縁切り作業を省略する工法も存在します。