屋根塗装の次はALC外壁の塗装を紹介します。
ALC外壁の塗装も下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りをおこないます。
ALCとは、軽量気泡コンクリートのことです。
内部に気泡を閉じ込めたコンクリートで、頑丈かつ軽量な素材です。
一方で、吸湿性が高いために塗装をしなければすぐに劣化してしまう欠点もあります。
ALC外壁を下塗りしました!
※下塗りをしている様子
基本的な手順はサイディングやモルタル外壁と変わりません。
最初は下塗りで吸水性を抑えたり、中塗りの密着性を高めます。
今回は白くて厚みのある塗料で下塗りをしました。
厚塗りすることで傷を隠しやすく、凹凸がある外壁でも塗りそこねが防げるメリットがあります。
ALC外壁をグレー系で中塗りしました!
※グレーっぽい部分が中塗りです
次は中塗りです。
中塗りではグレー系の塗料を使いました。
中塗りと上塗りでは同じ塗料を使います。
なぜなら、同じ塗料で2回塗らないと十分な耐久性能が発揮できないためです。
1回しか塗らないと厚みが不足してしまい、耐用年数が短くなるでしょう。
「厚みが足りないのなら1回で厚塗りすればいいのでは?」と考えるかもしれませんが、塗料には1度に塗ってもいい厚さが決まっています。
それ以上の厚さで塗ると、施工不良を起こしてしまうのです。
このため、仕上げ塗料を中塗りとして1度乾燥させてから上塗りで再度塗装します。
ALC外壁をグレー系で上塗りしました!
※やや白く見える部分が上塗りです。中塗りの写真と色が違うように見えるのは光の加減によるものです
最後に上塗りをして完了です。
上塗りの際は塗りそこねがないかもしっかりとチェックしていきます。
特に凹凸が多い外壁だと上から見たら問題ないけれど下から見たときだけ塗りそこねがあると気づくこともあります。
さまざまな角度からチェックする必要があるのです。