宮崎市の宮脇町にある大和ハウスの建築住宅で106平方メートルの屋根を塗装していきます。
今回塗装する屋根材は、一般住宅で人気の「スレート」です。
スレートはセメントなどの素材を板状にした屋根材で、低価格で高耐久なため日本の住宅で多く利用されています。
スレート屋根の塗装作業は3つの工程から成り立ちます。
- 下塗り作業
- 中塗り作業
- 上塗り作業
それぞれの工程を写真で解説していきましょう。
スレート屋根の下塗りをしています!
※スレート屋根の下塗りの様子
黒く見える部分が下塗り済みです。
劣化したスレート屋根は吸水性が高くなっており、そのまま仕上げ塗料を塗ると屋根材に吸い込まれて施工不良を引き起こします。
そのため吸水性を落とすために下塗り材を施工します。
また、下地と仕上げ塗料の密着性をたかめるための接着剤の役割もあります。
スレート屋根の中塗り〜上塗りをしています!
※スレート屋根の中塗りの様子
下塗りが完了したら中塗りと上塗りです。
中塗りと上塗りでは同じ仕上げ塗料を使います。
2回塗ることで厚みができ、高い耐久性を実現できるのです。
なお、スレート屋根では上塗り後に「縁切り」と呼ばれる工程があります。
塗装で埋めてしまった隙間を改めてあける作業です。
スレート屋根は接合部にわずかな隙間があります。
これにより、スレート屋根の内部に入り込んだ雨水を排出できるのです。
塗装をするとこの隙間がうまってしまうため、施工後に改めてあけなくてはいけません。
仕上げ塗装後に屋根にのって縁切りをおこなうため、どうしても足跡が残ってしまいます。
このため、最近ではタスペーサーと呼ばれる道具を下塗り段階で仕込んでおき、塗装をしても隙間が作れるよう工夫した工法があります。