宮崎市の清武町加納乙にあるFRP防水のバルコニーの住宅で、今回は屋根の塗装をおこなっていきます。
屋根の塗装には3つの工程があります。
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
ひとつでも工程を抜かすと耐用年数が極端に短くなります。
ひとつひとつの工程を写真で一緒に確認していきましょう。
屋根の下塗り作業
※屋根の下塗りをしている様子
色が濃くなっている部分が下塗りずみです。
下塗りは、透明なシーラーと呼ばれる材料を使っています。
シーラーは下地に浸透して吸い込みを抑えるとともに、密着性を高める接着剤の役割もあります。
下塗りをしないで中塗りをはじめてしまうと、塗装がすぐに剥がれてしまうでしょう。
今回のようなスレート屋根の場合、下塗り後にタスペーサーを使う場合があります。
タスペーサーとは、雨漏り対策のために作られている隙間を塗装で塗りつぶしてしまわないようにする道具です。
下塗りは乾燥までに最低3時間はかかります。
天候が悪ければ1日かかることもあるでしょう。
屋根の中塗り作業
※屋根の下塗りをしている様子
下塗りを終えたら次は中塗りです。
中塗りではシリコン塗料、ラジカル塗料、フッ素塗料のいずれかを使うのが一般的です。
現在の主流はコストパフォーマンスが高くて実績が豊富なシリコン塗料です。
ただし、ラジカル塗料のほうが費用対効果が高いと言われており、近年ではシリコンからラジカルへ移行しつつあります。
屋根の上塗り作業
※屋根の上塗りをしている様子
上塗りでは中塗りと同じ塗料を使います。
耐久性を高めるために2回塗りする必要があるのです。
もし下塗り後にタスペーサーを設置していない場合はこの段階で縁切り作業も必要です。
縁切り作業とは、塗装で塗りつぶしてしまった隙間をカッターやヘラであける作業のことです。