宮崎市の大坪東にあるアルミニウム製のバルコニーの住宅でスレート屋根の塗り替えをしていきます。
スレート屋根とは、セメントで作られた板状の屋根材です。
安価で軽量ですが耐久性は瓦に比べると低いです。
また、おおよそ10年おきに塗装が必要な屋根材でもあります。
スレート屋根の塗装には5つの工程があります。
- 下地処理
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
- 縁切り
写真で詳しく解説していきます。
スレート屋根の下塗り段階
※下塗りの様子
最初におこなうのは下地処理です。
割れやヒビといった破損部分をパテやコーキングで補修します。
補修材が完全に乾燥したら、下塗り作業に移行します。
下塗りは、このあとの中塗りや上塗りを剥がれにくくするための工程です。
今回は透明な下塗り材であるシーラーを使いました。
のちほど紹介する「縁切り」を避けるために、下塗り塗装後にタスペーサーと呼ばれる道具をスレート屋根の隙間に挟んでおく場合もあります。
スレート屋根の中塗り段階
※中塗りの様子
今回の住宅では屋根の角度が急でしたので、屋根足場も設置しています。
足場がのっている屋根部分は、一時的に足場を緩めて塗装するか、足場の撤去後に該当部分だけ塗ります。
足場があっても塗り残しとなる心配はありません。
スレート屋根の上塗り段階
※上塗りの様子
最後に上塗りをしたら屋根の塗装作業は完了です。
ただし、スレート屋根の場合は縁切り作業があります。
スレートには、雨漏りや結露を防止するための隙間が存在します。
隙間は、今回の塗装で塗りつぶされてしまうため、同じ場所に新たに隙間をあけなくてはいけません。
上塗り後にカッターやヘラで隙間をあける作業が縁切りです。
なお、下塗り後にタスペーサーを挟み込んでいた場合は、塗装をしても隙間が埋まらないため縁切り作業が必要なくなります。