都城市の都北町にある29坪の住宅でスレート屋根の塗装をしていきます。
スレート屋根とは、板状の屋根材を重ね合わせて施工する形式です。
日本の一般住宅の多くで採用されている、人気の屋根材です。
スレート屋根の塗装では下塗り、中塗り、上塗りの3工程があります。
スレート屋根の下塗り段階
※下塗りの様子
シーラーと呼ばれる、透明な下塗り材で塗装していきます。
透明で水みたいな材料に見えるため不要に思えるかもしれませんが、実際には下地材の吸水性を低下させて中塗りの施工不良を防ぐとともに、接着剤の役割も果たします。
また、下地の素材によって塗る材料の種類が変えなくては塗装が剥がれやすくなります。
スレート屋根の中塗り段階
※中塗りの様子
黒系の色でスレート屋根の中塗りを進めていきます。
屋根の色は、黒に近い色のほうが見栄えが良くなります。
しかし、黒は汚れが目立ちやすく、太陽光で熱をもちやすいため、遮熱性能を重視する場合には適していません。
もし遮熱塗料を塗って省エネ対策をしたい場合はグレーや白系のほうが効果は高いでしょう。
スレート屋根の上塗り段階
※上塗りの様子
最後におこなうのが上塗りです。
上塗りでは、中塗りと同じ塗料を使います。
スレート屋根の場合は、上塗りの後に縁切り作業をする場合もあります。
縁切りとは、屋根が結露や雨漏りしないために隙間を作る作業です。
瓦や金属屋根であれば不要ですが、スレート材の場合は縁切りをしなければ雨漏りの危険があります。
縁切り作業は、タスペーサーと呼ばれる道具を使えばしなくても構いません。
タスペーサーは、下塗りをした段階で屋根に挟み込み、雨を排出する隙間を塗料で塗りつぶさないようにできます。