バリアフリーリフォームの必要性と成功させるためのコツ・費用相場を紹介!
「バリアフリーリフォームで何が改善されるの?」
「リフォームの内容や費用について知りたい」
バリアフリーリフォームに関して上記のような疑問を持っている人はぜひチェックしてみてください。
この記事では、以下の内容について解説しています。
バリアフリーリフォームにおける疑問点をスッキリさせるためにもぜひ読んでみてくださいね。
バリアフリーリフォームの必要性
バリアフリーリフォームは、家の中にあるさまざまな障害を解消するためのリフォームです。
近年、家の中における高齢者の事故が増えています。
ちょっとした段差でも高齢者にとっては大きな障害となります。
日本は本格的な高齢社会へ突入しました。
総務省によると、2018年9月時点で総人口に占める高齢者人口の割合は
28.1%と過去最高を記録しています。
より高齢化が進むと考えられている日本では、
バリアフリーリフォームの必要性が高まっていると言えます。
バリアフリーリフォームとして代表的なものには以下のような工事があります。
- 手すりの設置
- 段差解消
- 階段など急な傾斜の解消
- 生活しやすい空間作り
家族みんなが安全に生活するために、バリアフリーリフォームは欠かせない要素となるでしょう。
バリアフリーリフォームの実施箇所
バリアフリーリフォームを特に実施したい場所は以下です。
- 浴室
- トイレ
- ドア
- 階段
以下では、具体的にどんな工事をするのか紹介します。
浴室
浴室は滑りやすく転倒の危険性が高い場所です。
また冬場は室内との寒暖差が激しいため、身体に負担がかかってしまいます。
浴室のバリアフリーリフォームでは以下のような工事が行われています。
- 床材を滑りにくいものに変える
- 暖房器具を設置する
- 手すりを設置する
浴室は事故が起きやすい場所なのでリフォームの優先度が高い場所です。
トイレ
トイレは生活に欠かせない設備です。
使用頻度が高い場所だからこそ、バリアフリーリフォームの優先度は高いと言えます。
トイレのバリアフリーリフォームでは以下のような工事が行われています。
- 洋式トイレを設置する
- 車イスでも入れるようにスペースを拡張する
- 手すりを設置する
トイレは使用頻度が高いため、高齢者が利用しやすい場所に設置するのが理想です。
ドア
若い人は気づきにくいですが、ドアの開閉も高齢者にとっては負担となります。
ドアの開閉を楽に行えるよう、ドアのバリアフリーリフォームでは以下のような工事が行われています。
- 引き戸からスライド式ドアへの変更
- ドアノブをレバーハンドルへ変更
- 車イスでも通れるようドアを大きくする
力が弱くなった高齢者がスムーズにドアを開閉できるかを考えましょう。
階段
階段は、家の中で最も事故のリスクが高い場所です。
足を踏み外して転んでしまうと重大な事故につながってしまいます。
事故を未然に防ぐため、階段では以下のようなバリアフリーリフォームが行われています。
- 手すりを設置する
- 足元にライトを付ける
- 傾斜を緩やかにする
- 踏み幅を広くする
- 曲がっている部分には段差のない踊り場を設置する
階段での事故は重大な怪我につながるため、危険は事前に取り除くようにしましょう。
バリアフリーリフォームで改善されるポイント
バリアフリーリフォームでは主に以下の3つが改善されます。
- 居住スペースの安全性
- 身体的な負担軽減
- 生活しやすい環境づくり
以下、それぞれの項目について具体的に説明していきます。
居住スペースの安全性
高齢になればなるほど、転倒や転落による事故は増える傾向にあります。
そのため、今までは問題なかった段差などにも注意が必要です。
バリアフリーリフォームには、
段差の解消など目には見えない危険を事前に取り除く効果があります。
高齢になるほど家の中で生活する時間は増えるため、
居住スペースの安全確保は重要だと言えるでしょう。
身体的な負担軽減
家の中には高齢者にとって使いにくい設備がたくさんあります。
特に、浴室やトイレなどの水まわりは高齢者にとって使いにくい場合が多いです。
足腰が弱っている高齢者にとって、手すりを設置するだけでも使いやすい家になるでしょう。
バリアフリーリフォームは高齢者の身体的負担の軽減につながるのです。
生活しやすい環境作り
バリアフリーリフォームでは、危険性を取り除くだけでなく生活の質を高めることも大切です。
高齢者が使用する頻度が高い場所においては、快適に過ごしやすいようバリアフリーを設置します。
例えばトイレです。
年を重ねるほどトイレは使用頻度が高くなる場所です。
夜間にトイレに行く機会も多くなるでしょう。
転倒のリスクを軽減するために、トイレは寝室の近くに設置するのが望ましいでしょう。
高齢者が自立した生活を送るために、生活しやすい環境づくりは重要な要素となります。
バリアフリーリフォームの費用相場
バリアフリーリフォームの価格帯は10〜1,000万円と、工事の内容によってさまざまです。
基本的には200万円程度を目安にすると良いでしょう。
以下では、金額別にどんな工事ができるのかを紹介します。
10万円未満
10万円未満では、手すりを設置する、ちょっとした段差を解消するなど簡単なリフォームのみ行えます。
10〜200万円
200万円まで費用を出せるのなら、以下のようなリフォームが行えるようになります。
- 和室を洋室に変更する
- トイレを広くする
- 浴室のフルリフォーム
バリアフリーリフォームをする人のうち約4割が、200万円以下で工事をしています。
200万円あれば、浴室やトイレのリフォームを行えるようになります。
200〜1,000万円
家のフルリフォームを行うためには、最低でも800万円程度の費用が必要です。
フルリフォームを検討する場合には、1000万円程度は用意しておきましょう。
搭載する設備によっては上記よりも安く行えるケースがあります。
住宅の構造や設置する器材によって価格は異なるため、上記は一般的な相場として考えておきましょう。
バリアフリーリフォームを行う際のコツ
バリアフリーリフォームを行う際のポイントは3つあります。
- 複数の業者に見積もりをしてもらう
- 施工実績がある業者に依頼する
- 助成制度を活用する
以下では、それぞれのコツを具体的に解説していきます。
複数の業者に見積もりをしてもらう
同じ施工内容であっても、業者によってリフォーム費用は変わってきます。
適切な金額で工事を行うためには、1社でも多く見積もりを依頼することをおすすめします。
見積書にわからない箇所があれば、積極的に質問することも大切です。
質問に対して丁寧に答えてくれるかどうかは、その業者が信頼できるか判断する材料となります。
施工実績がある業者に依頼する
何事も経験は大切です。施工実績がある業者のほうがリフォームは成功しやすいでしょう。
施工実績は会社のホームページを見れば書いています。
他にも、インターネットの口コミを参考にしても良いでしょう。
バリアフリーリフォームを成功させるために、事前のリサーチは念入りに行いましょう。
助成制度を活用する
バリアフリーリフォームでは、助成制度が用意されています。
「介護保険の住宅改修助成制度」と「自治体の助成制度」の2つがあります。
介護保険の助成制度では、実際の住宅改修費の9割相当が支給されます。
支給限度基準額は20万円です。
自治体の助成制度は自治体によって条件や申請時期は異なります。
住んでいる地域の役所に問い合わせて確認しておきましょう。
詳しい業者なら工事の打ち合わせ時に助成制度について教えてくれますが、
あなた自身も事前に把握しておくと工事がスムーズに進みます。
バリアフリーリフォームは入念な準備のもと行おう!
バリアフリーリフォームをすることで家の中の危険を取りのぞき、安全な生活を送ることができます。
高齢ではないからまだ安心とは考えず、急な病気や将来的にお金がなくなる事を考え、
入念な準備のもとバリアフリーリフォームに取り組みましょう。
費用の詳細を知りたい場合は以下も読んでみてください。