2021.11.5

増築した離れにつながる廊下に求める9つの条件とは?

 

「離れにつながる廊下を作りたい」

「どういった点に注意して作れば良いかわからないので、具体的な内容を知りたい」

 

こういった疑問を持っている人は多いでしょう。

この記事では、増築した離れへの廊下を作る際に、ポイントとなる9つの条件を紹介します。

一度作ると簡単には作り変えられないため、記事を読んで慎重に工事を進めましょう。

 

増築した離れへの廊下に求める9つの条件とは?

 

増築した離れへの廊下を作る際に求める条件は以下の9つです。

 

  1. 屋根
  2. 廊下の幅
  3. 天井の高さ
  4. 断熱性
  5. 防火性
  6. 防水性
  7. 耐震性
  8. 通気性
  9. インターネット回線
  10. 増築の申請が必要かどうか

 

建築基準法なども考えつつ、以下では具体的に解説いたします。

 

屋根

離れに行く通路には屋根がなくてもよいと考えてはいませんか。

屋根は、雨を防ぐだけではなく廊下の劣化も防止してくれます。

耐久性にも影響があるため、屋根は必ずつけましょう。

 

廊下の幅

建物を増築する際に、床面積が10㎡以上になると確認申請が必要です。

また、幅が大きくなるほど費用は高くなります。

そのため機能性と金額面を加味して、大人2人が通れる幅を目安に増築するとよいでしょう。

 

天井の高さ

建築基準法において天井の高さは2.1mが必要と定められています。

このため、廊下の高さは2.1m以上で作りましょう。

身長の高い家族がいる場合は、

圧迫感を感じてしまうことがあるため廊下の天井の高さは2.4m以上がよいでしょう。

 

断熱性

短い廊下であっても、夏は暑く冬は寒くなるものです。

離れだけではなく廊下にも断熱材を入れて、十分に熱対策をしましょう。

廊下が寒いと、離れまで寒くなるおそれがあります。

 

防火性

火災が起きた場合に、離れから母屋に火が燃え移る危険性があります。

設計士と相談しつつ、断熱性に関しては十分な資金をかけて作りましょう。

廊下に衣類を置かないとか物を置きすぎないことで、

避難の際に通路を確保しておくことも重要です。

 

防水性

雨漏り防止のための防水性も重要です。

廊下のメンテナンスを定期的に行い、錆びやひび割れは放置しないようにしましょう。

 

耐震性

地震大国の日本において耐震性は必須です。

増築した廊下から母屋に甚大な影響が出ることは考えにくいですが、

地震の瞬間に廊下に居るケースは十分考えられます。

 

台風の風量による被害も軽減できますので、

耐力壁を入れるなどして廊下の耐震性は高めておきましょう。

 

通気性

建物にとって、通気性や換気はとても大切です。

廊下であっても、通気性が悪いと建物の老朽化をすすめ、シロアリやカビの発生につながります。

 

最終的には倒壊する恐れもありますし、カビが発生すれば、健康被害にあう可能性も考えられます。

これから離れや廊下を増設する場合は、窓や勝手口を付けて通気性に気を配ってみましょう。

 

併せて、定期的な換気も意識的に行ってみてください。

 

インターネット回線(LANケーブル)

離れからインターネットにアクセスする方法は2つあります。

 

  1. 有線でアクセスする方法
  2. 無線でアクセスする方法

 

有線でアクセスする方法は、母屋から離れのパソコンまでケーブルでつなぐ方法です。

注意点としては、屋外用のLANケーブルを使用することでしょう。

屋内用のLANケーブルでは廊下が室内だったとしても劣化するおそれがあります。

 

無線の場合は電波が届くかどうかをチェックしましょう。

 

増築の申請が必要かどうか確認

 

床面積が10㎡以上となる場合、確認申請が必要です。

申請する流れは下記のようになります。

 

  1. 建築士とリフォーム会社を探す
  2. 確認書類の作成
  3. 確認書の提出

 

上記の流れは建築士に相談することをおすすめします。

建築基準法など専門知識が必要ですので、素人が対処すると失敗して増築できないおそれがあります。

 

増築した離れへの廊下にかかる費用相場

離れにつながる廊下を作る際は、50〜 200万円を目安にしましょう。

廊下としての最低限の機能だけであれば50万円ほどで工事が可能ですが、断熱性の向上などを考えると100万円を超えるおそれがあります。

 

増築した離れへの廊下を作るメリット

リフォーム廊下2

離れへ続く廊下は、絶対に作らなければならないわけではありません。

しかし、あるとないとでは利便性に雲泥の差があります。

ここでは、

  1. 季節や天候を気にせず行き来できる
  2. 防犯性がアップする
  3. 家のスペースとして使える
  4. 外観がおしゃれになる

という4つのメリットについて紹介します。

 

1.季節や天候を気にせず行き来できる

屋と離れの間に廊下があれば、天候を気にすることなく行き来できます。

下がない場合は、一旦外へ出る必要があり、雨や雪が降っているときは濡れる可能性があって不便です。

 

ーポートの設置でも雨風をしのぐことはできますが、壁がついているのとないのとでは、快適性に大きな違いが出るでしょう。

 

2.防犯性がアップする

母屋と離れの間に廊下を作ると、防犯性がアップします。

2つを結ぶ廊下がない場合、母屋側と離れのどちらにも玄関や入り口を作らなければなりません。

どちらも施錠する必要があり、防犯面の心配事が増えるといえます。

 

また、離れを寝室にしているというケースでは、夜間、一度外に出る必要があるため、危険を感じる人もいるのではないでしょうか。

2つをつなぐ廊下があれば、その心配がなくなります。

 

廊下に窓を付けるなら、設置する位置や大きさを調整すると、不審者の侵入を防ぐことができるので安心です。

 

3.家のスペースとして使える

母屋と離れをつなぐ廊下を、収納やギャラリー、サンルームのようなスペースとして使う方法もあります。

 

本棚や作り付けの棚を並べるのもいいでしょう。

お気に入りの絵画や置物などを飾れば、廊下を歩くのが楽しみになるかもしれません。

廊下の幅や長さにもよりますが、ひとつのスペースとして利用する方法も考えてみましょう。

 

4.外観がおしゃれになる

母屋と離れをつなぐ廊下部分を外壁と同じデザインや色にすると、外観全体がおしゃれに見えます。

メンテナンスに手間がかかりますが、母屋と離れをつなぐ廊下は、機能性と同じくデザインや色などにもこだわりましょう。

 

増築した離れへの廊下のその他の使い方

リビング サンルーム

広さや長さにもよりますが、増築した離れへの廊下は、廊下として以外にも利用可能です。
ここでは、

  1. 書斎
  2. 勉強スペース
  3. サンルーム
  4. 収納

といった、廊下として以外の使い方について解説します。

 

1.書斎

廊下のスペースが広いなら、本棚やデスクなどを置いて、簡易的な書斎にするのはいかがでしょうか。

窓を広めに作れば、日当たりもよく、景色を楽しむこともできます。

趣味を楽しむ場所にするのもいいですし、リモートワークスペースとしての利用もおすすめです。

 

2.勉強スペース

子どもたちの部屋が狭く作られている家では、机やベッド、収納などを設置するのが難しい場合もあります。

最近ではリビングに机を置いて、勉強をさせるスペースを作るご家庭も増えています。

 

子供部屋が狭い、ひとりきりにすると集中力が続かないというお子さんなら、部屋以外の場所に机を設置するのもおすすめです。

また、子ども部屋も広く使えるようになります。

 

3.サンルーム

廊下の日当たりが良い場合は、サンルームとして、植物を置いたり、洗濯物を乾かしたりするスペースにするのもおすすめです。

雨の日や花粉が飛ぶ時期も、気兼ねせず洗濯物を乾かすことができます。

 

4.収納

廊下の壁に、棚や長押(なげし)風のレール、壁掛けウォール収納やシェルフなどを取り付けると、立派な収納スペースになります。

本やオフシーズンの靴、服などを収納しておくのにぴったりです。

 

増築した離れへの廊下の施工費用を抑える方法

外装工事

母屋と離れをつなぐ廊下は、できる限りしっかりとした機能性を持ったものを作ると安心です。

しかし、そこまで費用をかけられないという人もいるでしょう。

 

その場合のアイデアと、費用相場、メリット、デメリットを紹介します。

 

カーポートを利用する

離れへの廊下として、カーポートを活用するケースもあります。

費用相場は10〜100万円で、50〜200万円といわれている廊下の費用相場に比べると割安です。

 

メリットとしては、費用の安さと、施工が簡単なことが挙げられます。

デメリットは、離れと母屋を行き来する際に一旦外へ出なければならず、廊下のようにしっかりと雨風を防げないことです。

 

母屋と離れの距離が近かったり、行き来が少なかったりする場合は、カーポートでも十分役割を果たすでしょう。

 

ウッドデッキでつなぐ

ウッドデッキは木材や、木材と樹脂を合わせた合成木材などでできており、ベランダやバルコニーのスペースとして設置する人が多いアイテムです。

 

費用は、本物の木材か合成木材を使うか、どのくらいの長さ、広さのものを使うかで変わってきます。

ウッドデッキの価格は、8,000円〜14万円台までと幅広いのが特徴です。

こちらを母屋と離れの間に設置し、つなぐことで屋外の廊下として利用できます。

 

メリットは、廊下を作るよりも安価なこと、スペースが広い場合は椅子やテーブルなどを置いてテラスとして活用できること、外観がおしゃれになることです。

デメリットは、カーポートと同じく壁がないため、母屋と離れを行き来するのに一旦外に出なくてはならず、雨風に当たる可能性があることです。

 

二世帯住宅には玄関をつなぐ方法もおすすめ!

母屋と離れがあるご家庭では、二世帯住宅として利用されている人もいます。

二世帯それぞれに玄関を作る方法が一般的です。

 

しかし、玄関ホールをひとつにして、廊下で2つの空間をつなぐ方法もあります。

玄関ホールを大きく取り、左右に2つの住宅が分かれる形です。

 

お互いの家庭を意識することがない造りですが、行き来も気軽にできます。

玄関ホール部分を土間にすれば、玄関としてだけではなく、ウォークインクローゼットや収納、サンルームのような使い方もできます。

 

両家族で憩の時間を過ごしたり、お友達を呼んでお茶をしたりする場所として利用してみましょう。

 

増築した離れへの廊下の施工は優良業者へ依頼しよう

増築した離れへの廊下の施工は、どのような業者に依頼すべきなのでしょうか。

安心して工事を任せられる、優良業者の特徴を2つ紹介します。

 

1.増築の経験がある

増築工事の施工実績や、経験がある業者に依頼するようにしましょう。

増築工事では、施工後にトラブルを起こす可能性があります。

 

よって、増築工事の経験が豊富で、フォローの方法を知っている業者に依頼するほうが安心です。

業者の工事実績については、ホームページに書かれている場合が多いのでチェックしてみましょう。

 

また、保証やフォロー、アフターサービスを行っているかも、契約前に業者に直接聞いてみたり、ホームページの情報などをチェックしたりして確認しましょう。

行っていない業者では、施工不良を起こした際に対応してもらえなかったり、新たに依頼しなければならなかったりするケースがあります。

 

2.建築士の資格を持っている

業者が保有している資格にも注目してみてください。

特に、建築士が在籍している業者は、確認申請書類や増改築等工事証明書の発行に対応できるため、工事以外も安心して任せられます。

 

建築士の有無や、所属している職人が保有している資格については、ホームページ上で公開されていることがあるので確認してみましょう。

 

まとめ:増築した離れにつながる廊下には手間をかけよう

 

離れにつながる廊下は手間をかけて作ることをおすすめします。

いい加減な作りにすると雨漏りが起こったり、寒すぎたりといった問題が起こるでしょう。

廊下を作る際には専門資格を取得している業者に依頼して、

建築基準法の対策もすることを忘れないでください。

 

離れや廊下ではなく平屋の増築を考えている人には以下の記事がおすすめです。

平屋を増築するメリットやデメリット、費用相場を徹底解説!

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