玄関ドアの交換はカバー工法で簡単リフォーム!費用相場も解説
「玄関ドアの建て付けが悪い」
「時間と費用をかけずに玄関ドアを交換したい」
玄関ドアの経年劣化にともないドアの交換を検討する人もいるのではないでしょうか。
防犯上の理由などから最新の玄関ドアに交換したいと考えている人も多いはず。
玄関ドアは、カバー工法によって簡単に交換工事が行えます。
この記事では、カバー工法による玄関ドアの交換工事について、下記の情報をお伝えします。
- カバー工法によって進化した玄関ドアの交換工事
- カバー工法のメリット・デメリット
- カバー工法による玄関ドア交換の費用相場
カバー工法の知識を高めて、すてきな玄関ドアにリフォームしましょう。
カバー工法によって進化した玄関ドアの交換工事
これまでの玄関ドアの交換工事は、既存のドアを取り外して新しいドアを取り付けていました。
既存のドアを取り外すためには、周囲の壁や床のタイルの一部を壊す必要があります。
壊した壁や床のタイルは、新しいドアを取り付けた後に補修工事を行わなければなりません。
従来の玄関ドア交換工事は、工期も人手もかかる大がかりな工事だったのです。
現在、玄関ドア交換工事で主流となっている工法は、「カバー工法」といいます。
カバー工法は、既存のドア枠に新しい枠組みを被せる工法です。
壁や床のタイルを壊さなくても新しいドアに交換できるようになっています。
壁や床のタイルを壊さないので、工事が簡単になり、気軽に玄関ドアを交換できるようになったのです。
ドアのカバー工法のメリットとデメリット
カバー工法のメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
メリット
カバー工法による玄関ドア交換工事のメリットは、以下のとおりです。
- 壁や床を壊さないので、工事費用を抑えられる
- 半日~1日で工事が完了する
- 騒音やホコリなど近所への配慮をあまり気にしなくてもいい
カバー工法の最大のメリットは、工事費用と工期を抑えられる点でしょう。
最短半日で工事が完了するため、時間を取られることが少ないです。
また騒音やホコリなども最小限に抑えられるので、近所への配慮もほとんど気にせずに済むでしょう。
デメリット
カバー工法による玄関ドア交換工事のデメリットは、以下のとおりです。
- 新しい枠をかぶせるため玄関の間口が小さくなる
- 玄関ドアの下枠に段差ができる場合がある
- 車いすなどを使用する場合は、玄関の間口に注意する必要がある
カバー工法によるデメリットは、玄関の間口が狭くなることです。
ご家族の中で、車いすなどを利用している人がいる場合は、新しい玄関ドアの間口で車いすが通れるかどうか必ず確認しましょう。
玄関ドアの下枠に段差ができる場合、既存の下枠を撤去したり、室内側に段差緩和材を設置したりするなどの対処法があります。
カバー工法のメリットとデメリットを正しく理解して、ご自宅の状況に合わせた交換工事を計画しましょう。
カバー工法による玄関ドア交換の費用相場
従来の玄関ドア交換工事は、既存のドア枠の取り外しから壊した壁や床の補修工事などもあり、
施工費用だけでも20万円ほどかかっていました。
カバー工法の場合は、既存のドア枠に新しい枠組みを被せるので、施工費用が5~10万円ほどになっています。
一般的な玄関ドア交換工事の費用相場は、以下のとおりです。
- ドア製品代:20~45万円
- 施工費用:5~10万円
- 古いドアの処分費用:1~3万円
ドアの製品代は、性能やグレードによって大きく異なります。
施工費用も現場の状況によって変わりますので、必ず現場調査を行って見積りを取りましょう。
玄関ドアのカバー工法の施工事例
エスケーハウスで実際に行った、玄関ドアをカバー工法で取り替えた事例を3つ紹介します。
鹿児島県星ヶ峰で玄関ドア取替の施工事例
鹿児島県星ヶ峯で、玄関ドアの取り替えをカバー工法で行った事例です。
LIXILのリフォームドア「リシェント」を使用し、既存の窓枠部分を残して施工しました。
通気性や採光性、断熱性に優れ、エントリー機能や防犯機能も充実したドアです。
デザインは、52種類のバリエーションから選べます。
また、既存の外壁や家の雰囲気に合うかどうか心配な人にうれしい、専用アプリでのシミュレーションをすることも可能です。
カバー工法は大きな工事がいらないので、床や壁を傷付けず、1日で施工が終了しました。
鹿児島県鹿児島市で引き戸から開き戸へリフォームした事例
鹿児島県鹿児島市で、中古物件の全体リフォームで玄関ドアを取り替えた事例です。
昔ながらの引き戸から、LIXILのリフォームドアへ取り替えました。
ドア本体、そしてドアの両側にもガラス窓があり、採光性に優れたデザインが魅力です。
玄関にたくさん光を取り込むことができます。
ドアの種類は変わりましたが、カバー工法なので1日で施工が終了しています。
鹿児島県霧島市で白から茶色の親子ドアにカバー工法で取り替えた事例
鹿児島県霧島市で行った、玄関ドアのリフォーム事例です。
白色の親子ドアから、LIXILの茶色の親子ドアに取り替えました。
白いドアも、外壁の黄色によく合っていましたが、だんだんと汚れが目立ち、古くくたびれた印象になっていました。
玄関は、家の顔ともいえるパーツです。
汚れが目立つと、建物全体の印象に影響を与えます。
塗装でのメンテナンスも可能です。
しかし、設置してからある程度の時間が経過している場合は、新しいドアへの交換をおすすめします。
黄色の外壁によく合う茶色のドアは、玄関周りの花木ともよくマッチしています。
リフォームドアでも、家全体の雰囲気によくあった選択ができている事例です。
玄関のドアを選ぶときに注目したい6つのポイント
玄関ドアをリフォームする際、玄関にぴったりなドアが選べるかどうか不安という人も多いはずです。
ここでは、家にぴったりな玄関ドアを選ぶときに注目したい点を解説します。
1.サイズ
玄関ドアのリフォームには、既存のドア枠に合ったドアを選ぶ必要があります。
カバー工法では、既存の枠の上から新しい枠を被せる方法を取るため、内側が少し狭くなってしまうのです。
既存の枠より新しいドアのサイズが大きいと付けられなくなったり、小さすぎる場合は、気密性が低くなったりします。
既存のドア枠のサイズに合ったドアを選ぶようにしましょう。
2.ドアの種類
玄関ドアの種類には、
・開き戸タイプ
・引き戸タイプ
・スライディングタイプ
などの3種類あり、それぞれのタイプにも種類があります。
開き戸には、
・右左のどちらかが開く「片開き」
・左右2枚が開く「両開き」
・親扉と子扉がある「親子ドア」
・袖に固定式の窓がある「袖fix(片開きタイプと両開きタイプ)」
引き戸タイプには、
・引き違いで両側が開閉する「引違い戸(2枚建タイプと4枚建タイプ)」
・両側がfixになった「引分け戸」
・壁に引き戸が入る「引込み戸」
スライディングタイプは、
・「袖付きタイプ」
・「引込みタイプ(内タイプと外タイプ)」
などがあります。
デザインや、玄関、玄関ポーチのスペースなどを考慮して選びましょう。
3.デザイン・素材
新しく設置する玄関ドアは、既存の外壁や屋根のデザインにあったものを選びましょう。
玄関ドアだけ雰囲気が違うと、外観の印象がガラリと変わってしまいます。
カバー工法で施工できるドアの種類は限られているのでは? と心配な人もいるかもしれません。
しかし、カバー工法で施工できるリフォーム専用のドアは、デザインや素材、色などが充実しています。
シミュレーションできるアプリを導入しているメーカーもあるので、気になる人は業者やメーカーに確認してみましょう。
4.防犯性
玄関ドアには、複製しづらいディンプルキーや頑丈な合わせガラスなど、家の防犯性をアップさせる機能を備えた種類があります。
もし玄関ドアを新しくするなら、防犯性能が高いものや、オプションで強化できるタイプなどもチェックしてみましょう。
5.断熱性
玄関ドアは、家の断熱性能に大きく関わるパーツです。
断熱性が低いと、家全体の温度に影響を与えます。
玄関部分の断熱性がアップすれば、冬は暖かく、夏は涼しく過ごせるようになり、年間の冷暖房費を抑える効果も見込めます。
6.通気性
玄関の通気性の良し悪しは家の住みやすさに関わるため、通気性が高いものを選ぶのがおすすめです。
靴や使い終わった傘などから放たれる臭いが玄関にこもると、家全体に悪臭が漂う可能性があります。
部屋や玄関の窓を開けての対策もできますが、玄関ドアに通風機構が付いているタイプを選ぶと便利です。
通風機構が付いた玄関ドアは、普段は普通のドアですが、換気したいときや暑い時間帯だけ開けることが可能です。
窓よりも開口部が小さいため、開けておいても防犯性やプライバシー性を保つことができます。
7.採光性
自然光が溢れる、明るい玄関にしたいという人は、ドアに窓が付いたタイプを選ぶとよいでしょう。
窓のサイズや形、付いている箇所などで光の働きが変わります。
来客が多く、玄関でコミュニケーションを取ることが多い人は、ガラスの面積が広いものを選びましょう。
プライバシー性を重視する人や落ち着いた雰囲気の玄関を好む人は、窓の面積が狭いタイプを選ぶと効果的です。
玄関ドアのカバー工法を成功させる方法
玄関ドアのカバー工法を成功させる方法を紹介します。
玄関ドアのカバー工法は、大規模な工事を必要としません。
しかし、家の顔となるパーツの玄関を取り替えるのに不安を覚える人もいるでしょう。
どうすれば失敗しないのかを押さえて対策できると、その不安をなくすことができます。
玄関ドアの施工経験がある業者に依頼する
玄関ドアのリフォームは、玄関ドアの施工経験がある業者に依頼しましょう。
建具屋さんや大工さん、工務店、リフォーム業者などが対応してくれます。
地域で信頼を得ている業者に依頼するのも手段ですが、口コミサイトや業者のホームページなどを参考に選ぶことも可能です。
業者のホームページには、施工実績が公開されている場合があります。
気になる業者がある場合は、玄関ドアのリフォームを行ったことがあるのか、チェックして依頼してみましょう。
また、お客様からの感想や保持している資格の種類なども、業者選びの参考にできるのでぜひ確認してみてください。
相見積もりを取る
どのような工事を依頼する場合でも、まずは相見積もりをしてみましょう。
相見積もりは、複数の業者に同じ工事の見積もりを依頼することを指します。
工事内容や費用を比較したうえで、自分に合った業者を選べるようになります。
サービスや費用の面で、より最適な業者を選ぶことができるでしょう。
依頼する業者の数は、2〜3社が一般的です。
玄関ドア以外もカバー工法で施工が可能!
ドアのカバー工法は、勝手口や浴室など、玄関以外のドアを取り替える際にも使える工法です。
玄関ドアの場合と同じく、1日で工事が完了し、費用を抑えて施工できます。
浴室の場合は、既存の外枠にアタッチメントを取り付けてドアを設置する「アタッチメント工法」という方法も使えます。
こちらも大きな工事が必要ないので、時間も費用も多くかかりません。
ドアの使い勝手が悪いと、家事が進まなかったり、生活のストレスのもとになったりします。
浴室や勝手口のドアの使い勝手に悩んでいる人も、カバー工法やアタッチメント工法で新品のドアを取り替えてみませんか。
まとめ:玄関ドアはカバー工法で気軽に交換できる!
カバー工法は、既存のドア枠に新しい枠組みを被せる工法です。
玄関ドアはカバー工法により、従来の工事よりも時間や費用をかけずに交換できるようになりました。
最新の玄関ドアは防犯性能や断熱性が高くなり、より安全で快適にすごせるようになっています。
カバー工法で玄関ドアを交換して、家族が過ごしやすい住まいをつくりましょう。
玄関ドアの交換にかかる費用は以下でも解説しています。