土間リビングのメリット・デメリットとは?リフォームを成功させるコツも解説
「リビングを土間にすると何かいいことがあるの?」
「土間リビングへのリフォームを考えているけど、欠点も知っておきたい」
今や家の中に土間を取り入れている人はあまり多くありません。
土間リビングの評判を聞き、最近になって調べ始めた方も多いでしょう。
この記事では以下の内容について解説します。
- リビングを土間にするメリット
- リビングを土間にするデメリット
- 土間リビングの活用アイデア
- 土間リビングへのリフォームを成功させるコツ
リビングのリフォームを考えているなら、ぜひ土間という選択肢も検討してみてください。
リビングを土間にするメリット
土間の特徴はわかっていても、なかなか自宅に採用する理由が見当たらない方もいるはずです。
まずはリビングを土間にすると、どのようなメリットがあるか確認しておきましょう。
- 汚れがあまり気にならない
- 暑い夏でも比較的涼しい
- 使用用途が幅広い
これまで土間に馴染みがなかった方も、メリットを知ることで興味が湧くかもしれません。
汚れがあまり気にならない
土間は土足で歩く場所であるため、ある程度汚れることが前提になっています。
土足が当たり前の空間なら、小さな汚れがあってもあまり気にならなくなるでしょう。
大きな汚れがついたとしても、土間の床はコンクリートやタイルなど、掃除がしやすい材質です。
例えば、リビングの床にジュースをこぼしてしまったとしましょう。
絨毯の床であれば、すぐに雑巾や洗剤を使って掃除しなければシミになってしまいます。
しかし、土間の床なら濡らしたモップをサッとかけるだけで掃除が終わります。
排水まで考えた設計になっていれば、ホースを使った水洗いも可能です。
また、コンクリートやタイルはフローリングなどの床材と比べて頑丈です。
重いものや硬いものを落としても、傷やヘコミが残りにくい床だといえます。
暑い夏でも比較的涼しい
コンクリートの床は熱伝導率が高く、触るとひんやりした仕上がりになります。
空間全体の熱を床から逃してくれるため、部屋の温度も下げる働きがあるのです。
温度を下げるといっても、エアコンのように冷えすぎる心配はありません。
土間のリビングなら適度に涼しく、心地よい空間を実現できます。
エアコンの電気代を節約できるのも土間リビングのメリットといえるでしょう。
使用用途が幅広い
土間は室内と室外、両方の特徴を持つ空間だといえます。
子どもを遊ばせるのはもちろん、普通なら外や車庫に置いておく自転車を持ち込むこともできるでしょう。
DIYのように通常は外でやる作業も、リビングが土間になっていれば抵抗感はなくなるはずです。
庭に面した土間リビングなら開放感溢れる仕上がりとなり、外での食事も気軽に楽しめます。
リビングを土間にするデメリット
残念ながら、メリットがあればデメリットもあります。
土間リビングのデメリットは以下の通りです。
- 冬は冷えやすい
- 他の部屋へ移動するには靴を脱ぐ必要がある
- バリアフリーには向かない
デメリットはリフォームのやり方次第で解決できる場合もあります。
ただ、それでも後悔しないためにデメリットはしっかり把握しておきましょう。
冬は冷えやすい
夏が涼しい一方、冬は冷えすぎてしまうのが土間の特徴です。
特に寒さが苦手な方は慎重に判断しましょう。
寒さ対策をどうするかは土間を作る上で避けられない課題です。
他の部屋へ移動するには靴を脱ぐ必要がある
リビングが土間の場合、別の部屋へ移動する時は靴を脱ぐ必要があります。
たった数秒で済むこととはいえ、長く暮らす家ではできるだけストレスを抱えたくないものです。
ただし、土間とするスペースや間取りを調整することで解決できる場合もあります。
リフォームのやり方次第では無視できるデメリットといえるでしょう。
バリアフリーには向かない
リビングを土間にすると、どうしても他の部屋との間に段差ができます。
少しくらいの段差なら気にならないと思うかもしれません。
しかし、年齢を重ねていくと小さな段差も怪我の原因になります。
今は問題ないと思う方も、いずれ怪我防止の対策が必要となる可能性があることは覚えておきましょう。
土間リビングの活用アイデア
土間リビングの活用例がなかなか思いつかないという方もいるでしょう。
そこで、具体的な土間リビングの活用アイデアを紹介します。
- 外でやる作業を室内でできるスペースに
- 子どもやペットを遊ばせるスペースに
- キッチンから庭へつなげてバーベキューを楽しめるスペースに
これから紹介するアイデア以外にも、土間リビングはいろいろな活用方法が考えられます。
自分の家ならどんな活用ができるか、想像を巡らせてみてください。
外でする作業を室内でできるスペースに
土間リビングなら、外でやらないといけない作業も室内でできます。
具体的にはDIY、自転車のパンク修理などが挙げられるでしょう。
外が寒い時も、土間があれば家にいる家族とコミュニケーションを取りながら作業できます。
床が汚れてしまったとしても、土間リビングなら掃除が簡単なので安心です。
子どもやペットを遊ばせるスペースに
子どもやペットを外で遊ばせる場合、一瞬でも目を離すわけにはいきません。
しかし、室内であれば外で遊ばせるよりずっと安心です。
室内を汚してしまっても土間なら簡単に掃除が終わります。
ペットを散歩に連れて行った後、脚を洗うスペースとしても活用できるでしょう。
キッチンから庭へつなげてバーベキューを楽しめるスペースに
自宅でバーベキューをするのは準備や片付けが大変だと思う方も多いでしょう。
しかし、リビングだけでなくキッチンから庭まで土間がつづいていれば、外での食事を気軽に楽しめます。
なんといっても外へ出るため靴を履き替える手間がかかりません。
キッチンで作った料理を外へ運び、そのまま庭で食べるだけでも開放的な気分を味わえます。
土間リビングへのリフォームを成功させるコツ
後悔しないリフォームを実現するにはコツを知ることが重要です。
リビングを土間にリフォームする際は以下のコツを押さえておきましょう。
- 寒さ対策を入念に行う
- 移動が不便にならないよう設計する
- できるだけ段差を作らない
デメリットがある土間リビングも、コツさえ頭に入れておけば大きく失敗することはありません。
寒さ対策を入念に行う
土間は冬に冷えやすい欠点があります。
暖房を強めるのも一つの手ですが、床暖房という対策があることも覚えておきましょう。
また、土間にしたリビングだけでなく隣接した部屋も冷えてしまいがちです。
リビングと他の部屋の仕切りには断熱性の高いものを採用しましょう。
移動が不便にならないよう設計する
土間リビングへ行くために靴を脱ぐことが必須になると、移動が面倒に感じてしまいます。
靴を履かなくてもリビングにいられるスペースを作るなど、配置を工夫すると良いでしょう。
できるだけ段差を作らない
今は元気に歩けても、人の体力はいずれ衰えます。
将来に備え、今のうちにバリアフリーについても考えておきましょう。
土間を作れば段差ができるのは仕方ないといえます。
それでも段差の高さを少しでも小さくできるよう、できるだけ工夫することをおすすめします。
リビングを土間にリフォームすると暮らしの幅が広がる
かつて多くの日本家屋にあった土間は、時代が変化するにつれて少なくなってきました。
しかし、最近になって土間の魅力が再評価され、自宅に取り入れる人が増えています。
リビングを土間にすると暮らしの幅が広がります。
趣味のスペースをして使っても良いですし、子どもの遊びスペースにしても良いでしょう。
発想次第で土間の使用用途はいくらでも考えられます。
ただし、土間へリフォームするなら寒さ対策や段差対策は必須です。
いくつか注意する点はありますが、しっかりと計画を立てれば満足できるリフォームを実現できるでしょう。
リビングリフォームの費用を抑えたいという場合は「リビングリフォーム費用の相場と抑え方を解説」も調べてみてください。