階段の修理にかかる費用相場|室内階段と外階段について解説
「階段の勾配がきつく、昇り降りがこわい」
「階段のきしむ音が大きくなった」
こういった疑問を持っている人は多いでしょう。
階段は、踏み外したり転倒したりする恐れがあり、家の中でも危険な場所のひとつです。
そのため、階段の不具合を修理して安心して使いたいと考える人も多いのではないでしょうか。
この記事では、室内階段と外階段の修理費用を工事種類ごとに解説します。
階段修理に関する理解を深め、家の中にある危険な場所を減らしていきましょう。
室内階段の修理にかかる費用相場
室内にある階段を修理する場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか。
工事内容ごとにご紹介します。
室内階段の修理工事には、5つの種類があります。
- すべり止めシート・マットの貼りつけ
- 階段のきしみ
- 手すりの取りつけ
- 階段材の重ね貼り
- 階段の架け替え
それぞれ詳しくご説明していきましょう。
すべり止めシート・マットの貼りつけ
費用:1.5~3万円
階段での転倒や落下を防ぐためにシートやマットを貼りつける工事です。
階段に貼りつけるだけなので、自宅にいながらリフォームができます。
しかし、滑り止めのシートやマットを貼ると「インテリアの邪魔になるのでは?」と不安に感じる人も少なくありません。
現在販売されているシートやマットには、さまざまなカラー、素材、デザインがあります。
ご自宅のインテリアに合わせたシートやマットを選択できるでしょう。
階段のきしみ
費用:2~5万円
階段を昇り降りするたびに聞こえる「きしみ」は、階段の下地となる木材が乾燥して「すき間」が生じることで発生します。
きしむ箇所に補修材を注入したり、くさびを打ち込んだりすることで、階段のきしみを解消できるでしょう。
しかし、階段のきしみの原因は「すき間」だけとは限りません。
白アリが発生して下地の木材が劣化している可能性もあります。
階段のきしみは放置せず、早めに原因を確認して修理しておくと安心です。
手すりの取りつけ
費用:5~20万円
年齢を重ねるごとに足腰の力が衰えてくると、階段での転倒リスクは高まります。
転倒や踏み外しによる落下事故を防ぐために、階段に手すりを設置しましょう。
手すりは滑りにくいタイプを選択することが大切です。
手すりを取りつける位置によっては壁下地の補強工事が必要になることもあります。
階段材の重ね貼り
費用:15~30万円
フローリングをリフォームする際に、階段材の見た目も新しくしたいときがあります。
既存階段が劣化していない場合は、既存階段の上に新しい階段材を貼りつけましょう。
重ね貼りする素材は木材だけでなく、コルクやカーペットなどさまざまな種類があります。
あわせて階段昇降機を設置する場合、費用は100万円以上かかることもあるでしょう。
階段の架け替え
費用:50~150万円
既存階段の老朽化が進んでいる場合、危険を防止するため、古い階段を取り外して新しい階段を設置します。
新しい階段材を設置するので、階段の勾配をゆるやかにすることも可能です。
また、現場の状況によっては階段下に収納も新設できるでしょう。
外階段の修理にかかる費用相場
外に設置された階段の修理は、どれくらい費用がかかるのでしょうか。
外階段の修理工事には、3つの種類があります。
- 塗装
- 防水加工
- 階段の架け替え
それぞれ解説していきましょう。
塗装
費用:10~20万円
外階段は雨風の影響を受けやすく、老朽化を防ぐために定期的なメンテナンスが必要です。
鉄骨階段は塗装工事を行うことで、見た目が美しくなり、サビの発生を防げるでしょう。
すでにサビが発生している場合は、塗装工事とともにサビ落としを行います。
防水加工
費用:20~50万円
コンクリート階段は雨漏りによる老朽化を防ぐため、定期的な防水工事が必要です。
主な防水加工として、「塩ビシート貼りつけ」「ウレタン防水加工」があります。
最近は、階段材のパーツによって塩ビシートとウレタン防水を使いわけて防水加工を行う工事が主流となっています。
階段の架け替え
費用:50~100万円
老朽化が進んだ階段は、安全のために新しい階段に架け替える必要があります。
室内階段と同じように、傾斜の角度をゆるやかにもできます。
また、階段を新設する場合は100~250万円ほどかかるでしょう。
まとめ:危険な階段を修理して安心できる住まいへ
毎日使う階段は、不具合をそのままにしておくと大きな事故につながるおそれがあります。
滑り止めのマットや手すりは、費用をかけずにリフォームが可能です。
階段は老朽化が進んでしまうと大がかりな工事が必要になり、費用もかかります。
階段の修理は早めに行って、家族が安心して暮らせる環境を作っていきましょう。