バリアフリーのための間取りとは?リフォームを失敗しないポイントや補助金などを解説!
「老後も安心して暮らすために住宅をバリアフリーにしたいけれど、どのような間取りにしたらいいか知りたい」
「バリアフリーのリフォームを失敗しないためのポイントや、受けられる補助金などが知りたい」
住宅のバリアフリー化を考えたとき、このように悩む方も多いことでしょう。
バリアフリーのための間取りは、老後も安心して自宅にて暮らしていくためにもしっかりと考えておく必要があります。
この記事では、バリアフリーの間取りについて以下のような情報を解説します。
- バリアフリーに適した間取りとは?
- バリアフリーのリフォームを失敗しないためのポイント
- バリアフリーの間取りにする際の補助金とは
バリアフリーの間取りについて知識を持っておくことで、リフォームの失敗を避けられるでしょう。
バリアフリーに適した間取りとは?
バリアフリーに適した間取りにするためには、以下の3点を意識しておきましょう。
- 生活動線をできるだけ短くする
- 段差を解消する
- 広さを取る
それぞれのポイントについて、具体的にどうすればいいか解説していきます。
生活動線をできるだけ短くする
生活動線をできるだけ短くすることで、住宅内を安全に移動できます。
例えば、リビングやキッチンと寝室の行き来をしやすくするなどです。
また、寝室とトイレが遠いと夜間の移動も不安ですし、転倒の危険も高まります。
特に歩行が難しくなった場合、生活動線が長いと自室にこもりがちになってしまいます。
住宅内でも安全に行き来できるようにすることが、バリアフリーの間取りを考える上で大切なことです。
段差を解消する
転倒予防のため、段差を解消しておきましょう。
高齢となると、床上1~3センチメートルの低い段差につまずきやすいものです。
また、車いすを利用する場合、少しの段差でも生活が不便になってしまいます。
部屋と廊下の敷居や、カーペットの厚さなども障害になることがありますので、できるだけフラットな状態にしておきます。
転倒予防には手すりの設置も効果的です。
玄関など、高さのある段差の上り下りが必要な箇所に設置しましょう。
広さを取る
廊下やリビングなどは、車いすでも移動しやすいよう、広さを取った間取りに変更しましょう。
広さがある間取りは、車いすの移動だけではなく、介護者がサポートしやすくなります。
また、トイレも広さがあると介護しやすくなります。
バリアフリーのリフォームを失敗しないためのポイント
バリアフリーのリフォームを失敗しないためのポイントは、以下の2つです。
- 費用
- 優良な業者に依頼する
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
費用
バリアフリーの間取りにリフォームする際、まずは予算に合わせた改修を依頼するようにしましょう。
予算が足りず、十分なリフォームができなかったということがないよう、リフォーム箇所の希望を業者とよく相談し間取りを考えておくことが大切です。
また、バリアフリーのためのリフォームであれば、国や自治体から補助金が受け取れる場合もあります。
費用を抑えられる可能性があるため、リフォームの際はお住まいの自治体に確認してみましょう。
優良な業者に依頼する
住宅をバリアフリーにする際は、優良な業者に依頼し、安心して生活できるようにリフォームしてもらいましょう。
優良な業者を選ぶ際のポイントは、以下の2つです。
- バリアフリーの知識を持っている
- 相見積もりする
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
バリアフリーの知識を持っている
バリアフリーの知識を持っている業者に依頼することで、介護しやすい・されやすい改修案を提案してもらえるため安心です。
また、バリアフリーのリフォーム実績があったり、「福祉環境コーディネーター」の資格を保有したりしている業者を選ぶのもいいでしょう。
福祉環境コーディネーターとは、高齢者や障害者が住みやすい住宅に整備するための知識を持つことを証明する資格です。
相見積もりする
リフォームの依頼時には相見積もりし、優良な業者を選別しましょう。
相見積もりとは、同じ依頼内容で複数の業者に見積もりを出してもらうことです。
相見積もりすることで、工事費用の比較や工程内容に不備がないかなどをチェックできます。
希望しているリフォームと内容が違う、費用が明らかに高過ぎる・安過ぎる場合は悪徳業者の可能性があるため、依頼は避けるようにしましょう。
バリアフリーの間取りにする際の補助金とは
住宅をバリアフリーの間取りにする際に受けられる補助金には、以下の3つがあります。
- 介護保険
- 自治体による補助金制度
- 国による補助金制度
それぞれの補助金について、具体的に内容を解説していきます。
介護保険
介護保険では、被保険者が「要支援1~2」「要介護1~5」と認定され、住宅をバリアフリーのためにリフォームする際に補助金が受けられます。
介護保険の被保険者とは40歳以上のすべての方で、そのうち特定疾病や高齢が原因で介護が必要と認められた場合に介護保険を利用できます。
介護保険から受けられるリフォームの補助金は、上限20万円でかかった費用のうち1割は被保険者が負担しなければいけません。
例えば、バリアフリーのリフォームに10万円かかった場合、被保険者は1万円支払うことになります。
ただし、介護保険からバリアフリーの補助金を受けるためには、リフォームできる箇所に制限があります。
介護保険の補助金でできるバリアフリーのリフォームは、以下の5つです。
- 手すりの取り付け
- 段差の解消
- 滑り防止および移動の円滑化のための床材変更
- 扉の取替え
- 洋式便器等への便器の取り替え
介護保険での補助金を利用したい場合は、お住まいの自治体の福祉課に相談しましょう。
自治体による補助金制度
自治体によって、「高齢者住宅支援制度」や「高齢者福祉住宅整備事案」などといった補助金制度が用意されています。
補助金制度の内容や申請方法は各自治体によって異なります。
詳しくはお住まいの自治体に確認しましょう。
国による補助金制度
国による補助金制度では、国土交通省が行う長期優良住宅リフォーム推進事業から受けられる補助金があります。
リフォーム費用の3分の1を国が負担します。
上限額は100万円、または3世代同居家庭であれば150万円です。
しかし、長期優良住宅リフォーム推進事業から受けられる補助金のリフォーム対象は、「耐震補強」や「省エネ」となります。
そのため、バリアフリーのリフォームと合わせて行うことで、工事費用を抑えることができるでしょう。
補助金の内容や申請方法は、長期優良住宅リフォーム推進事業部に確認してください。
バリアフリーの間取り変更は補助金制度をうまく利用しよう!
バリアフリーのための間取り変更は、高齢となっても安心して自宅で暮らしていけるよう、早めに計画しておきましょう。
また、バリアフリーのリフォームには国や自治体から補助金を受けられる場合があります。
補助金制度をうまく利用し、できるだけ費用を抑えてリフォームしましょう。
バリアフリーの工事に必要な費用を知りたい人は「バリアフリーリフォームにかかる費用を把握してお金を節約しよう!」をチェックしてみてください。