外壁面積を計算して適正価格か見きわめよう！坪数から分かる早見表付き
外壁塗装の見積書の金額は、業者によって異なる場合があります。
塗料単価や工事単価の違いだけではなく、外壁面積が違うことも理由のひとつです。
正しい面積で見積もりされているかを見きわめるためには、自宅の外壁面積を知ることが大切です。
この記事では、外壁面積の算出方法や業者選びのポイントを紹介します。
ぜひ参考にしてください。
自宅の外壁面積を知るには？ 3つの方法を紹介
外壁面積の算出方法は3つあります。
以下の用語の意味を知っておくと、理解しやすくなるでしょう。
- 外壁面積：外壁全体の面積
- 外壁塗装面積：実際に塗装する箇所の面積
- 非塗装部分：玄関や窓など塗装しない部分
3つの算出方法を見ていきましょう。
方法1：スケールで実測する
1つめは、スケール（ものさし）で実測する方法です。
以下の手順で測ります。
- 外壁全体の長さと高さを測る（外周×高さ）
- 非塗装部分の面積を測って外壁全体の面積から引く
計算式は【外周×高さ－非塗装面積=塗装する外壁面積】です。
方法2：延べ床面積から計算する
2つめは、延べ床面積から計算する方法です。
延べ床面積とは、各階の床面積の合計を指します。
計算方法は以下のとおりです。
- 延べ床面積を求める【坪数×3.31】
- 外壁面積を求める【延べ床面積×係数】
係数は家の構造によって1.1～1.3程度が目安です。
面積が大きいほど係数は小さいほうが実測値に近くなるため「1.2」で計算するとよいでしょう。
ただし、延べ床面積には非塗装部分も含まれています。
塗装面積とは異なるため、目安程度にしてください。
方法3：図面から計算する
3つめは、図面から計算する方法です。
立面図と平面図、三角スケールを使用して計算します。
はじめに東西南北ごとに外壁全体の面積を求め、その後に塗装する外壁面積を計算します。
- 立面図で外壁の高さを調べる
- 平面図で横の長さを調べる
- 1面ずつ外壁面積を算出する（高さ×長さ）
- 立面図で非塗装部分の面積を調べる
- 外壁塗装面積を計算する
計算式は【4面の外壁面積－非塗装面積=塗装する外壁面積】です。
同じ坪数でも外壁面積や塗装面積が違うのはどうして？
以下のようなケースは、同じ坪数でも外壁面積や塗装面積が違う場合があります。
- 家の形状によって外周の長さが変わる
- 窓やベランダの大きさで変わる
- 外壁の一部にタイル張りされている
なぜなのか、理由をチェックしてみましょう。
家の形状によって外周の長さが変わる
以下のようなタイプの家は、外周が長くなる可能性があります。
- コの字型といった複雑な形状の家
- 1階と2階の大きさが違う家
また、階数が増えるほど外壁面積は大きくなります。
窓やベランダの大きさで変わる
窓は非塗装部分のため、大きさや数量によって外壁塗装面積が変わります。
また、ベランダが大きくなるほど塗装面積が増えます。
同じ坪数でも、外壁以外の箇所の状況によって塗装面積が変わると覚えておきましょう。
外壁の一部がタイル張りされている
タイル部分は塗装しないため、塗装面積に含まれません。
同じ坪数の家でも、タイル張りの有無で外壁の塗装面積は変わります。
【坪数別】外壁面積の早見表
自分で計算するのが難しいという人のために、坪数ごとの外壁面積を表にまとめました。
外壁面積の係数は1.2で計算しています。
| 坪数 | 延べ床面積（平方メートル） | 外壁面積（平方メートル） |
| 30坪 | 99.3 | 119.16 |
| 40坪 | 132.4 | 158.88 |
| 50坪 | 165.5 | 198.6 |
塗装する外壁面積を知るためには、まず業者から見積もりを取ることをおすすめします。
もちろん弊社でも対応しています。
見積書の外壁面積は正しいの？ 見積書の見かたと業者選びのポイント
見積もりを取ったものの、正しい外壁面積なのか不安に感じる人も多いでしょう。
心配なら、以下の「見積書の見方」と「業者選びのポイント」を参考にしてみてください。
見積書に具体的な数字が記載されているかチェック
見積書のチェックポイントは、以下のとおりです。
- 工事項目ごとに面積や単価がきちんと記載されているか
- 数量に「一式」表記が多く使われていないか
- 塗料の商品名や缶数が記載されているか
ざっくりとした内容の見積書は相場より高い費用で見積もられていて、必要な工事が省略されている可能性が高いです。
不明点はしっかり確認しましょう。
優良業者を選ぶためのポイント
優良業者を選ぶためのチェックポイントは、以下のとおりです。
- 現場調査を丁寧におこなっているか
- 面積は小数点が第2位まで記載されているか
- 計算方法の根拠や不明点を丁寧に説明してくれるか
現場調査にかかる時間は1時間ほどです。
あまりにも早く終わる業者は、外壁状態の確認や実測を十分におこなっていないおそれがあります。
また、現場調査から見積書提出までには、数日かかることが一般的です。
その場で見積書を提出してきた業者には工事を依頼しないよう注意してください。
まとめ：自宅の外壁面積を知って適正価格か判断しよう！
今回紹介した算出方法を使えば、自宅の外壁面積が簡単にわかります。
外壁塗装は決して低価格な工事ではありません。
後悔しないためにも、自宅の外壁面積を把握して適正価格で外壁塗装をおこなってください。
見積書の詳しいチェックポイントを知りたい人は【安心】外壁塗装の見積もりでチェックする9の注意点と事例を解説も読んでみてください。