家鳴りは倒壊するサインって本当?原因や対処法を詳しく解説
家の中からギシギシと音が聞こえる現象を「家鳴り」と言います。
突然物音がすると「お化け!?」とビックリする人もいるかと思いますが、家鳴りは怪奇現象ではありません。
では、なぜ家鳴りが起こるのでしょうか。
この記事では、家鳴りの原因や対処法を解説します。
放っておいても大丈夫なのか、欠陥や損傷のサインなのかを分かりやすくお伝えします。
なお、はじめて外壁や屋根の塗装を検討している方は「初めての外壁塗装・屋根塗装をご検討の方へ」もご覧ください。
家鳴りが起こる原因とは?
家鳴りが起こる原因として、以下の4つが考えられます。
- 気温や湿度
- 建物の重心のズレ
- 地震の揺れ
- 新築で建材が馴染んでいない
家鳴りの原因は建物構造や築年数によって異なるため、お住まいの住居に合わせて参考にしてください。
気温や湿度
家鳴りは気温や湿度の変化によって起こりますが、建物の構造によって原因が異なります。
木造住宅
木造住宅の家鳴りの原因は「湿度の変化」です。
木材は湿度が高いと水分を吸収して膨張、湿度が低いと水分を放出して収縮する性質があります。
木材の膨張・収縮時に出る音が、家鳴りの正体です。
鉄筋コンクリート住宅
鉄筋コンクリート住宅の家鳴りの原因は「気温の変化」です。
金属は気温が高いと広がり、気温が低いと縮む性質があります。
鉄骨柱の釘やプレート、窓ガラスのサッシなどから出る音が家鳴りの正体です。
建物の重心のズレ
家の一ヵ所に重い家具を配置していると、建物の重心がズレて家鳴りが起こります。
古い木造住宅で起こりやすい現象です。
また、備え付け家具も家鳴りの原因のひとつです。
備え付け家具の接合部分は力が集中して負荷がかかりやすく、こすれ合うことで音が出ます。
地震の揺れ
地震の揺れで地面が傾くと、建物の一部に力が集中して家鳴りが起こります。
気付かない程度の小さな揺れでも地面は傾くため、大きな地震が発生しなくても建物に影響をあたえることがあります。
また、地震後の地盤変化も家鳴りの原因のひとつです。
地盤に順応して柱や壁が動き、家鳴りが起こります。
新築で建材が馴染んでいない
新品の建材は水分量が多く、年数とともに乾燥していきます。
そのため、新築から数年経つと建材が収縮してこすれ合うため家鳴りが起こります。
- 木材の乾燥期間:6~10年
- 鉄筋コンクリートの乾燥期間:10~20年
新築の家鳴りは欠陥ではなく「建材の性質」によるものです。
建材が馴染めばおさまるため、安心してください。
家鳴りは自分で対処できるの?
家鳴りは、自分で対処ができます。
以下で詳しく見ていきましょう。
室内の温度と湿度を調整する
室内の温度と湿度を調整することで、家鳴りを防げます。
- 室内温度:外気と室内温度の差を小さくする
- 湿度:60%ほどに保つ
温度計や湿度計を活用して、家鳴りの対策をしましょう。
家具の配置を変える
家具が一ヵ所に集中していると床が歪み、建物の重心がズレやすくなります。
重量のある家具を分散して配置することで、家鳴りを防ぐことが可能です。
耳栓をする
新築の家鳴りには、耳栓をして音をシャットダウンすることもひとつの方法です。
家鳴りがうるさくて眠れないときや、どうしても我慢できないときは、耳栓を活用してみましょう。
古い家の家鳴りは倒壊するおそれもある
古い家で家鳴りが起きている場合は、耐久性や耐震性が低下しているおそれがあります。
倒壊する危険があるため、専門業者の調査を受けることをおすすめします。
建物の寿命は構造によって異なるため、以下の表を目安にしてください。
耐久性や耐震性に問題がある場合は、リフォームが必要です。
状態が悪化する前に調査を依頼して、早めに対処しましょう。
まとめ:古い家の家鳴りは注意!倒壊のおそれがある場合はリフォームを検討しよう
家鳴りの原因はさまざまです。
新築の家鳴りは問題ありませんが、古い家の家鳴りは耐久性や耐震性が低下しているおそれがあります。
構造の損傷や地盤が傾いている場合は、早めに対処することが大切です。
大切な家を守るために、まずは調査を受けてみましょう。
家鳴りについてさらに詳しく知りたい場合は以下でも解説しています。
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