2020.7.17

水回りのリフォームで気になる場所別の費用や注意点について

お風呂や洗面所などの、いわゆる「水回り」は毎日利用します。また、湿気が多くなりがちですので、
劣化しやすい部分でもあります。そのため、家の躯体(くたい)構造に問題がないのに水回りのリフォ
ームが必要になることは少なくありません。

水回りにはお風呂や洗面所のほか、トイレ、キッチンなどがありますが、どのようにリフォームを
進めていくべきなのでしょう。それぞれのリフォームについて解説します。

水回りのリフォームが重要な理由

水回りのリフォームについてあまり必要性を感じていない人もいるかもしれません。例えば「家が古く
なったら建て替えるのでリフォームは必要ない」「家の一部をリフォームしても住みやすさは変わら
ない」などの考え方もあるでしょう。

しかし、水回りのリフォームは家の寿命そのものを左右することもありますし、
住みやすさを大きく向上させる可能性もあるのです。

理由1 お風呂や洗面所は劣化しやすい部分

水回りはどうしても湿気がこもりやすく、万が一浸水、漏水があれば、躯体構造の腐食やシロアリ被害
のリスクが高くなります。そのため水回りの劣化が進む前にリフォームをすることで家を守ることが
できます。

理由2 設備には寿命がある

給湯システムや排水管など住宅設備は消耗品なので、10年程度経過すると劣化が始まります。
使用できる場合でも、給湯の温度調節が効きにくくなったり、排水に時間がかかったりと機能低下が
生じてきます。排水で水が流れにくくなると臭いも発生します。これらは大きな不具合ではありませんが、小さな不具合や不便さでも積み重なると意外とストレスに感じるもので、リフォームであれば
それらの不満を一掃できます。

水回りのリフォーム時期は、おおむね築15~20年です。お風呂や洗面所の様子を見て、機能低下を
感じるときはリフォームを検討してみるといいでしょう。早めにリフォームに取り掛かれば、
リフォーム業者や設備をじっくり選ぶ余裕も持てます。住宅設備が壊れる、浴室から水漏れするなど、
致命的な状態になる前にリフォームを検討しておくといいでしょう。

水回りリフォームの場所別の費用や工期について

水回りのリフォームについてお風呂や洗面所、トイレ、キッチンを場所別に見ていきます。

1 お風呂のリフォーム

お風呂のリフォームにはさまざまなものがありますが、ここでは浴室全体を一新するリフォームを
取り上げます。費用や工期の目安は以下のとおりです。

  • 費用目安 約100~200万円
  • 工期 約1週間

この場合はユニットバスからユニットバスへのリフォームを想定しています。費用に幅があるのは
、ユニットバスのグレードによって差が生じるためです。

現在の主流は浴室、浴槽が一体化しているユニットバスですが、浴室の大きさや浴槽が自由に選べる
在来工法も根強い人気があります。在来工法の場合ではユニットバスよりも解体費用がかかるので
費用が高め、かつ工期も長めになります。在来工法のお風呂をユニットバスにリフォームすることも
可能です。

  • お風呂リフォームの注意点

お風呂は滑って転倒したりヒートショックによる健康被害があったりなど危険がある場所です。
浴室の床を滑りにくい素材に変更することや、ユニットバスの断熱効果などのリフォームが有効です。

お風呂はほかの水回りと比較して工期が長めの傾向があります。さらに解体の結果、シロアリ被害や躯体の腐食などが見つかった場合は、シロアリ駆除、躯体補修の作業が入るので費用が上乗せされますし、
工期が延びるでしょう。

《一緒に見たい記事》種類や工法がいくつもある!お風呂のリフォームで満足度を上げるコツは?

 

2 洗面所のリフォーム

洗面所リフォームの費用目安は下記のとおりです。

  • 費用目安

洗面台の交換 約20~30万円

床や壁紙の張り替えも行う 50万円以上

  • 工期

洗面台の交換のみ 1日

壁紙や床のリフォームも行う 約1~5日

一般的なグレードの洗面台を交換するのなら30万円が目安ですが、最低限の機能の洗面台ならば、
20万円程度ですむこともあります。逆に「高級素材で多機能な洗面台を使用する」「洗面台の脇に
大きな収納棚も設置する」「洗面所をバリアフリー仕様にする」などの場合は費用が大きくなります。

  • 洗面所リフォームの注意点

洗面所を広くしたい場合に、あえて小さい洗面台を選ぶ人も多いようです。
しかし、洗面台が狭いことで使い勝手が悪くなる可能性もあります。

また、洗面台を小さくすると洗面台の収納力も落ちるので、結局別に収納棚を購入しなければならなく
なることも考えられます。洗面台の大きさは洗面所全体のバランスを見て慎重に選びましょう。

3 トイレのリフォーム

洋式トイレをリフォームする場合の費用の目安は下記のとおりです。

  • 費用目安

トイレ交換(便器とタンク一体型トイレ) 約45~60万円

トイレ交換(タンクレストイレ) 約70万円

  • 工期

1日

一般的な費用は45~60万円ですが、デザイン性が高いタンクトイレの場合は割高になります。
また工期はトイレ交換と壁紙交換だけなら1日で終わるでしょう。

ただし、和式トイレを洋式に交換する場合は高い技術が必要となり、それだけで15~30万円の
上乗せを覚悟してください。その他、トイレの場所を移動させる場合は排水管や電気配線などの工事が
必要になるため費用が大きくなります。

トイレを移動させたり部屋自体を大きくしたりする場合は、工期が数日となりますので、
「その間トイレをどうするのか」「工事中誰が家にいるか」などの準備も必要です。

  • トイレリフォームの注意点

トイレは毎日使うものだけに、実物に座って使い心地を確かめたいものです。誰かひとりだけではなく、家族全員で使い心地を確かめると安心です。ただし注意したいのが便器の大きさです。
トイレはもともと広い空間ではないので、少し便器を大きくしただけで非常に狭く感じてしまうことが
あります。また、良かれと思って設置した手すりが邪魔になることもありますので、設置場所に注意が
必要です。

4 キッチンのリフォーム

キッチンをリフォームする場合の費用の目安は以下のとおりです。

  • 費用目安

換気扇や食器洗い機の交換 約30万円

キッチン台の交換 約50~150万円

  • 工期

キッチン台の交換 約2~4日

床の張り替えや壁の修理も行う 約1週間

キッチン台を交換するだけのリフォームであれば工期はそうかかりません。
しかし、キッチン台を違った型に変更したり、キッチン台の位置を変えたりすると工期が延び、
費用も大きくなります。費用を抑えるなら同じ型のキッチンへのリフォームがいいでしょう。

  • キッチンリフォームの注意点

キッチンには大きく分けて壁付け型の「I型」と「L型」、対面式の「ペニンシュラ型」があります。
さらにデザイン性の高い「アイランド型」は対面式キッチンが独立したような形ですので、
ペニンシュラ型の一種と考えていいでしょう。

壁付け型のキッチンを対面式(もしくは独立型)キッチンへ変更する場合は、給排水の工事も必要になり、工事費用は100万円を超えるでしょう。また、独立型のアイランドキッチンは特に作業スペースを
必要とするため、広い台所でないとかえって不便になる懸念があります。

台所の形状に合わせて使い勝手の良い型を選ぶことが大切です。

水回りのリフォームはまとめて行うのがいい3つの理由と注意点

水回りのリフォームはそれぞれ別にした方がいいのか、まとめてした方がお得なのでしょうか?
水回りのリフォームをまとめてした方がいい3つの理由と注意点を解説します。

水回りのリフォームをまとめて行うメリット

  • 理由1

浴室、洗面所(脱衣所)、キッチンのデザインを統一させることで美観が手に入ります。
水回りがまとめて新しくなることで、リフォームなのに家を建て替えたかのような満足感を得られます。

  • 理由2

リフォームの幅が広がります。例えば「浴室と洗面所の比率を変える」「浴室とトイレをまとめて
バリアフリー化する」など自由度の高いリフォームが可能です。

  • 理由3

養生や排水管の移動の工事をまとめて行うことができ、作業効率が向上します。別々に工事をすると
費用の重複が出るため、一緒にした方が経済的メリットも得られます。

  • 水回りのリフォームをまとめて行うときの注意点

お風呂や洗面所などを別々にリフォームするよりは効率的になりますが、一度に必要な費用は大きく
なります。また、次のリフォーム時期(劣化時期)も同時に来る可能性が高くなるので、
次のリフォーム時期についても考えておくといいでしょう。

水回りのリフォームは一度に行った方が効率的

水回りのリフォームはグレードや、どの程度の規模のリフォームにするのかによって、費用がずいぶん
変わってきます。そのため必要な機能や予算に見合ったグレードでリフォームを行いましょう。
長期的な目でみて費用を抑えたい場合には、まとめてリフォームすることも検討します。

ただし、総額は大きくなるので無理のない範囲で行うことが大切です。まとめてリフォームしたのに
予算オーバーになってしまう場合は、「家族でリフォーム順序を話し合う」「業者に相談して劣化の
特に激しい部分からリフォームする」など、納得できる方法でリフォームを行いましょう。

 

参考:

  • 【宮崎本社】
    〒885-0005 宮崎県都城市神之山町1990-1
    [TEL]0986-45-9311 [FAX]0986-45-9317
  • 【鹿児島本社】
    〒892-0841 鹿児島県鹿児島市照国町11-20 4F
    [TEL]099-210-7275 [FAX]099-210-7276
  • 【宮崎営業所】
    〒880-0934 宮崎県宮崎市大坪町倉ノ町4412-2
    [TEL]0985-34-9831 [FAX]0985-34-9832
  • 【日置営業所】
    〒899-2504 鹿児島県日置市伊集院町郡9-1
    [TEL]099-272-7755 [FAX]099-272-7758
  • 【鹿屋出張所】
    〒893-0037 鹿児島県鹿屋市田崎町1169-1
    [TEL]0994-43-3515
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