和室の漆喰を塗り替えるだけで生活が変わる?塗り方の費用やコツを公開!
「和室の壁を綺麗に塗り替えたいけど、複雑で難しそう……」
和室の壁は、道具や知識を身につける事によって簡単に塗り替えが可能です。
しかし、漆喰はその部屋の空気や見栄えといった重要な役割を担っているので、この記事で漆喰にかかる費用や塗る際のコツといった知識をしっかりと身につけていきましょう。
和室に漆喰を使うメリットとデメリット
和室に漆喰を使うメリットは健康と消臭面で、デメリットはひび割れしやすい点です。
メリットとデメリットを確認すれば、ご自宅の和室に漆喰が適しているかどうかが判断しやすくなるでしょう。
メリットは健康と消臭!
そもそも漆喰とは水酸化ナトリウムと石炭で構築されており、強アルカリを含んでいるため殺菌性にかなり優れています。
その殺菌性は石鹸をも超す実力で、インフルエンザに対しても有効であると言われている程です。また、カビに対しても抵抗する効果があるので、人の健康面にとってかなり有利であることが分かります。
他にも和室で気になる点といえば「匂い」ではないでしょうか。
ペットを飼っているご家庭では特に匂いが気になると思います。
先ほど述べた通り漆喰には強アルカリが含まれているので、酸性物質の多く含む臭い「匂い」を分解して消臭してくれます。
昔の人たちがこの漆喰を使って壁を塗っていた理由のひとつでもあると考えられます。
デメリットは塗りたてと劣化!
漆喰にはひび割れが起きやすいという特徴があります。
さらに漆喰を塗り、固まった直後には粉や細かい塊などが散乱しやすくなるので注意が必要です。
数年経った後は「下地の状態」や「施工時の気温」「漆喰の塗る厚さ」などの影響でさらにひび割れが起きやすくなってしまいます。
地震なども壁のひび割れを起こす原因です。
手間や時間のかかる作業量に対して、劣化する時間の速さもデメリットとして挙げられ、その分コストもかかってしまうのが難点です。
和室を漆喰で塗り替えるには全部でいくらかかる?
6畳の和室をご自身で漆喰壁に塗り替える場合、およそ20平方メートル分の漆喰が必要になります。
20平方メートル分の漆喰の量はおよそ13kgに相当するので約2万円です。
極限まで費用を抑えるなら漆喰の料金だけで良いでしょう。
しかし漆喰の他にも施工道具が必要です。
施工には「コテ」や「手板」、「養生テープ」が必要になってきます。
それぞれをご自身で購入する場合の一般的な値段は以下の通りです。
- コテ: 1,000〜10,000円
- 手板:1,500〜3,000円
- 養生テープ:500〜1,000円
これらを合わせた6畳の和室の壁に漆喰を塗るのにかかる費用の合計は、23,600円となります。
この金額が高いのか安いのか分からない方も多いと思いますが、左官業者に頼んだ場合の料金と比べてみましょう。
一般的に左官業者に頼んだ場合の料金がおおよそ10万円です。
これは熟年の左官職人に対する人件費が大半になります。
そのため和室を漆喰で塗り替えるには1万円〜10万円と、業者に頼むか、ご自身の手で行うかで大きな差が出てきます。
安い漆喰を使うと20平方メートルを1万円以内で済ませることも可能です。
漆喰を和室に塗る際のコツと注意点
漆喰を和室に塗る際のコツと注意点は以下の3つです。
- 下地の種類を確認する
- 養生を丁寧に行う
- 2度塗りをする
詳しく確認していきます。
塗る前に下地を確認!
実際に漆喰を壁に塗る前に確認しておきたい事は、下地がどういった種類であるかです。
和室の場合、漆喰の壁が多いですが、壁紙の下地であればクロスを剥がさずに厚めに漆喰を塗る、木製の下地である場合は漆喰の水分を少なめにする、といったように下地の種類に合わせて注意を払う必要があります。
下地に合わない塗り方をしてしまうと劣化が早くなる可能性が高くなります。
隅まで綺麗に塗るための養生!
しっかり隅まで綺麗に塗るために重要なのが「養生」です。
塗る壁の隅に密着している部分に養生テープを貼ることによって、塗りたくない部分を隠し、隅まで綺麗に塗ることができます。
実際に漆喰を壁に塗る際、1番気を使う箇所は「隅」です。
隅まで綺麗に塗れないと見栄えが悪くなり、塗れなかった箇所からカビやウイルスが発生するおそれがあります。
丈夫な壁にするには2度塗り!
壁塗りの基本として、下塗りと上塗りの2回に分ける塗り方があります。
なぜ2回に分けるのかというと、1つは強度が理由です。
1回しか塗っていない壁に比べ、2度塗りの方がひび割れを防ぐことができます。
2つ目の理由は使用量です。
1回しか塗らない場合はどうしても丈夫に厚く塗ろうとしてしまい、漆喰の量が多くなってしまいがちですが、2度塗りの場合は2回とも薄く塗るので、適性の量に抑えることができます。
和室の壁を漆喰で塗り替える際はDIYより業者への依頼が確実!
壁塗りは何百年も続く日本の技術です。
DIYで壁を漆喰で塗れば失敗しない限りは安く済む可能性が高いですが、より確実に美しい漆喰の壁にしたいなら、伝統を受け継いでいる左官職人さんにご依頼する事をおすすめします。
もし宮崎県でリフォームする業者を探している場合は「宮崎市の水まわりから外装リフォームまで迅速に対応!地域NO.1実績」もチェックしてみましょう。