羊毛断熱材の特徴とは?知っておきたいメリットやデメリットも解説
住宅の断熱性を上げたいと考えて、方法や素材を検索していると、羊毛断熱材という名前を耳にすることでしょう。
羊毛と聞くと、ボリュームがありやわらかな素材というイメージですが、断熱材としてどんな特徴があるか気になるところです。
この記事では、羊毛断熱材について以下のような情報を解説します。
- 羊毛断熱材とは
- 羊毛断熱材のメリットとデメリット
- 羊毛断熱材がおすすめの人とは
住宅を快適空間にするための断熱材について、知識を増やすことで、満足できる工事が行えるでしょう。
羊毛断熱材とは?
羊毛断熱材とは、天然のウールでできた断熱材です。
羊毛の繊維が絡まり合うことで高い断熱性を持ち、夏や冬でも快適に過ごせるようになります。
また、耐久年数は50年以上もあるため、将来的に必要となるメンテナンス費用を抑えられるでしょう。
防火認定を取得している断熱材
羊毛断熱材は燃えにくく、防火認定を取得しているため万が一火事が発生しても燃え広がりにくいです。
また、防火構造の外壁に使用できるため、隣家からの火の燃え移りも弱められます。
防火構造とは、隣家が火事となった際、一般的な住宅に比べて火が燃え移る時間を抑制できる構造のことです。
羊毛断熱材は省エネにもつながる
羊毛断熱材は高い断熱性を持っているため、夏や冬のエアコン使用量を減らせることで、省エネにつながります。
電気代の節約をお考えの方は、ぜひ羊毛断熱材を検討してみてください。
羊毛断熱材のメリットとデメリット
羊毛断熱材のメリットとデメリットについて、解説していきましょう。
羊毛断熱材の特徴をよく知っておくことで、施工に対する不安を解消できるでしょう。
メリット
羊毛断熱材のメリットには、以下の4つがあります。
- 結露を防げる
- 消臭効果がる
- 防音効果がある
- 健康被害の不安がない
それぞれのメリットについて、詳しく解説していきましょう。
結露を防げる
羊毛断熱材は調湿性が高いため、室内の湿度を一定に保ち、結露の発生を防げます。
また、湿度が一定に保たれるため、カビや白アリの発生も予防できます。
消臭効果がある
羊毛断熱材は、住宅内の嫌な臭いを吸着して分解する性質があります。
羊毛断熱材を施工するだけで、住宅内の消臭効果にも期待できます。
防音効果がある
羊毛断熱材は吸音性が高いため、防音効果にも期待できます。
静かに過ごしたい寝室や、ピアノやバイオリンなどの楽器を演奏する部屋の壁に施工することをおすすめします。
健康被害の不安がない
羊毛断熱材は天然のウールを使用しているため、ホルムアルデヒドといった有害物質を発生させません。
健康被害の不安がないため、小さなお子さんがいる住宅でも安心して施工できます。
デメリット
羊毛断熱材のデメリットには、以下の2つがあります。
- ほかの断熱材よりコスパが悪い
- 職人の施工技術に差がある
それぞれのデメリットについて、詳しく解説していきましょう。
ほかの断熱材よりコスパが悪い
羊毛断熱材は、ほかの断熱材よりコスパが悪いというデメリットがあります。
羊毛断熱材の価格は、1平方メートルあたり2,500~3,000円ほどです。
発泡プラスチック系の断熱材、ポリスチレンフォームやフェノールファームは、1平方メートルあたり2,000円ほどです。
しかし、熱伝導率はポリスチレンフォームとフェノールファームの方が羊毛断熱材より低く、断熱性が高いと言えます。
羊毛断熱材はほかの断熱材より断熱性が低めで、価格も高いため、特徴やメリットを考慮して施工を検討するようにしましょう。
職人の施工技術に差がある
羊毛断熱材の施工を推奨している業者が珍しいため、工事経験者が少ないです。
工事経験者が少ないため、職人の施工技術に差が出てしまいます。
羊毛断熱材の工事を依頼する際は、施工経験者がいる業者を探しましょう。
羊毛断熱材がおすすめの人とは?
羊毛断熱材はおすすめの人とは、以下です。
- 体に優しい断熱材を探している
- 防音効果が欲しい
- 消臭効果が欲しい
- 住宅内の湿度を調整したい
羊毛断熱材は価格が高めですが、その分ほかの断熱材にないメリットがあります。
羊毛断熱材は人が快適に住める家を実現できる建材のひとつ
羊毛断熱材は、天然素材でつくられた安全な断熱材です。
また、高い断熱性だけでなく調湿性や防音性、消臭効果など、多数の機能を持っています。
住宅を快適空間にするために、ぜひ羊毛断熱材をチェックしてみてください。
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