キッチンリフォームの時に考えたい空間づくり
キッチンリフォームの時に考えたい空間づくりとは・・・?
キッチンではたくさんの道具を使い、そのたびに出したりしまったりします。
みなさんの家庭では、それらの料理道具をスムーズに出し入れできていますか。
あるいは逆に、収納されたままで使っていない道具が眠っていたりしませんか。
キッチンのリフォームを考えるとき、「最新の設備を使いたい」というご意見のほかに
多くの方が「使いやすくて、充分な量の収納」を望みます。
では、キッチンの収納についてどんなことに気をつけたらいいのか、
具体的なポイントをあげながら、いっしょに考えてみましょう。
◆調理家電の置き場やコンセントは?
炊飯器・電子レンジ・オーブントースター・電気ポット・コーヒーメーカーなど時代とともにキッチンで使う家電は増えています。
料理に熱心な方なら、フードプロセッサーやホームベーカリーなど
使いたい家電があれこれあって、置き場所に困るほどになっていませんか。
炊飯器やポットなど毎日使う物は手の届きやすいところに置いていると思いますが、
たまにしか使わない家電だと、棚の奥や高い場所に置きっぱなし……なんてことも。
せっかくの調理家電ですから、リフォームの機会に「便利に使うための定位置」
を作りましょう。まずは、いま持っている調理家電を書き出し、
それぞれの使い勝手(扉の開け閉めや、材料を出し入れするためのスペース)を
考えてみます。
ベストな配置を一人で考えるのは難しいと思いますので、
リフォーム相談のときにプロといっしょに考えればいいのです。
自分では思いもよらぬアイデアや便利な棚などを、提案してもらえるでしょう。
(もちろん、当社にご相談の場合は、私たちがお手伝いさせていただきます)
あわせて、コンセント位置や電気使用量についても考えましょう。
ひとつの回路で使える電気は20アンペアが目安です。
朝夕にエアコンを使いながら、たくさんの電力を使う調理器を同時に稼働させると
ブレーカーが落ちることがあります。
電気を安全に使うためにも、
瞬間的な使用量が多い調理家電は、回路分けを検討した方がいいかもしれません。
リフォームのとき壁も直すようでしたら、電気配線も適切に工事してもらいましょう。
◆どんなキャビネットが便利?
システムキッチン(キッチンセット)には、「洗いやすいシンク」や「多機能なレンジ」
など、魅力的な要素が詰まったユニットがいろいろあります。
なかでも、キャビネット(収納棚)の収納量と使い勝手は、慎重に選びたい要素です。
カタログを見ればそれぞれ具体的な仕様が書いてあり、今までと同サイズでも
旧型より収納量が格段にアップしているはずです。また、便利な機能棚もあるでしょう。
一例を紹介すると、足元の蹴り込み部分に「大型で重い鍋をしまう引き出し」や、
コンロの近くに「スパイスを取り出しやすく並べた細ラック」や、
L型キッチンのコーナーに「引き出して奥まで使える棚」などがあります。
どれもとても良さそうで、迷ってしまうかもしれません。
ただ、大切なのは“自分たちの収納スタイル”に合っているか考えることです。
人によって「細かく仕切られた場所に、整然と片付けるのが好き」という場合と、
「ざっくりと棚ごとに入れる物は決めるけれど、あまり細かいと面倒になる」
という場合があります。大切なことは、その家庭にとっての使いやすさです。
「親子でも調理するから、家族みんなが使ってしまえる程度の分類でいい」とか、
「母親である自分だけが使うし、お客様が見てもきれいなようオシャレに整理したい」
とか、あなたの家庭にあった収納スタイルにしましょう。
それが、キッチンを便利に使うコツでもあります。
◆照明は大丈夫?
キッチンをリフォームして、今までと配置が変わった場合
天井の照明も忘れないようにチェックしましょう。
例えば、新しい配置では照明が背後になって手元が暗いとか、
つり棚の扉を開けるとライトのかさにぶつかってしまうとか。
照明を変える気がなくても、新しいシステムとあせて問題ないか相談しましょう。
◆収納がいかされる動線になっている?
さまざまな調理家電の置く場所が決まり、自分たちに合うキャビネットがみつかり
キッチンの配置が決まってきた……というところで、
通路や引き出しのスペースが充分か見直しましょう。
通常、キッチンの通路幅は90センチ~120センチが適当と言われますが、
親子や夫婦、二世帯(お姑さんとお嫁さん)など複数の人数が動く場合は、
もう少し余裕があるといいでしょう。
「一人が作業していると、反対側の引き出しや扉が開けられない」
なんてことになりかねません。また、レイアウトによっては
冷蔵庫と食器棚がキッチンの入口に向かい合わせで置いてあり、
「子どもが牛乳を飲むために冷蔵庫を開けたり、グラスを出したりすると
キッチンがふさがって通れない」など、動線が悪い場合もあります。
家族が多い場合は、複数の人がキッチンの棚の扉を開けたり、引き出したり
作業したりすることを考慮して、動線を考えましょう
◇ほかにも、賛否の意見が分かれる「つり棚」の有無や、
導入が増えている「ビルドイン食洗機」はどうするかなど、
もう少しお話ししたいことがありますので、続きを次回いたします。